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【令和6年度 第1回イベントレポート】会社見学ツアーが開催されました!

皆さん、こんにちは!
Smart lab TOYAMA 運営事務局です!

スマラボとやまでは、令和6年6月28日に会社見学ツアーを開催しました。
今回見学させていただいたのは、こちらの2社。

1社目:北陸建工グループ

2社目:TSK株式会社

各社の働き方改革の取組み紹介や、実際の現場を見学させて頂きました。

参加者は約20名、ファシリテーターはスマラボとやまのコミュニティマネージャー尾藤(合同会社ハピオブ共同代表兼CWO)が務めました。

当日の様子を一部ご紹介します。


本イベントの目的

スマラボとやまでは富山県内企業の働き方改革を推し進めるべく、関心のある方々にお集まりいただき、企業間交流や各種セミナーなどで新しい知識を学んでいます。

その中でいくつかの企業さまに「働き方改革事例」を紹介していただいたところ「実際に見てみたい」とのお声が上がり、令和4年度より会社見学ツアーが実現しました。

イベント内容

今回のタイムテーブルです。

1社目 北陸建工グループ様
10:00~11:00 会社説明
11:00~11:30 社内見学ツアー

11:30~13:00 移動、中滑川複合施設メリカにてお昼休憩

2社目 TSK株式会社様
13:00~13:20 会社説明
13:30~14:30 社内見学ツアー
14:30~14:45 質疑応答

会社見学1社目 北陸建工グループ様

まず1社目は北陸建工グループ様です。

北陸建工グループ様は1957年「黒信工業」として創業した、67年の歴史のある企業です。

鉄鋼構造物部材の製作を行っており、大阪駅北口駅前広場・サンシャイン水族館・羽田空港の鉄骨や、直近では大阪万博大催事場の施工にも関わっている鉄のスペシャリスト

北陸建工グループ様施工事例

「100年続く企業」を目指し、事業拡大を支える社員育成にも力を入れておられます。

働き方改革ではなく「働きがい改革」

会社説明をしてくださったのは、総務部・企画グループ荒木祥吾さん。

北陸建工グループでは働き方改革ではなく「働きがい改革」を目指し、

・全力で働き、全力で遊ぶ社風
・社員の所得増と会社の内部留保増を社員と約束
・チャレンジ&バックアップする人材育成方針

この3つを軸に、働く環境作りを実施しているとのことです。

荒木さんによる会社説明

特に入社3~5年の若手社員を講師とする自発的な研修会は、若手社員にとってもチャレンジとなると同時に、社員同士の繋がりを作り、教育の循環に繋がっているそう。

資格取得支援制度や、グループ横断型社内イベントなど社員が楽しく学びながら働ける環境も整備し、結果として、新卒採用からの定着率はなんと90パーセントを達成!

リファラル採用(社員からの紹介による採用)も増えてきているとのことです。

充実したアフターファイブの社内イベント

特に参加者の皆さんが注目したのが、新卒採用。

2年前より採用チームを組み、採用企画立案から実践に工夫を凝らした結果、大手就活サイトではアクセス3倍、採用就活イベントのブースでは満席になる回も!

スマラボメンバーでもある酒井彩芳さん。採用チーム代表として説明してくださいました。

ここでは全てをご紹介することはできませんが、具体的な取組みを詳しく紹介してくださいました。
(どんな取組みをしているのか?それは、参加した方だけの特別な情報です)

そして採用数アップだけでなく、質の高い学生さんの採用にも繋がっているとのことです。

全力で働き全力で遊べる社内

そんな北陸建工グループさんの社内は、福利厚生も充実!

「すごーい!」と歓声が上がった社内ジム。健康診断前には利用者が増えるとか。
休憩室ではお手頃価格のお弁当販売も
この裏には冷凍庫があり、工場勤務の方はアイス食べ放題だそうです!

持ち帰って実践できる具体的な取組みを紹介して頂け、参加者の皆さんからは満足そうな笑顔が見られました。

参加した皆様からの感想

・採用やインターンシップを担当しています。採用は勤務条件ではなく社会的意義を打ち出すという視点が目から鱗でした。具体的な取組みを多数聞けて、やってみたくなりました。(住宅メーカーYさん)
働いている人を大事にしているのが伝わってきました(住宅メーカーSさん)
・トップダウンではなく社員が自発的に動いているのが印象的でした(住宅メーカーMさん)

会社見学2社目 TSK株式会社様

2社目に訪問したのは、TSK株式会社様です。

TSK株式会社の始まりは1939年、 元々は、セメントを入れるクラフト紙袋のリユース事業から始まった会社でした。

お米づくり農家の方ならきっと一度は見たことがある米袋(紙袋)。
こちらもTSKの製品です。


会社説明をしてくださったヒューマンリソース部部長 角出哲也さん。米袋を持っているのはスマラボメンバーでもある採用担当 金川楓さん。

その後、製袋(せいたい)事業だけでなく、物流ソリューションの領域へとさらに取組みを広げてきたTSK。

物流業界に大きく根をおろしながらも時代の変化にあわせて変化を続け、 現在は「現場の物流デザイン」の会社として、新たなスタートを切っています。

ちなみに「TSK」という名称。
元々は「富山製袋(とやませいたい)株式会社」の略だったのですが、ぜひこの機会に「Tとっても Sすてきな K会社」と覚えてくださいね。

働き方改革を支える「KAIZEN」

さて、TSKの働き方改革を支えているのが「KAIZEN」の取組みです。

「KAIZEN」とは、日本語で書くと「改善」。

その名の通り業務改善のことなのですが、TSKの「KAIZEN」は一般的な業務改善とちょっと違います。

KAIZENとは、「自分たちの働く環境を自分たちの手でより良くする活動」です。

「売上アップ!」「コストダウン!」「利益アップ!」
一般的に業務改善の目的とされるこれらの指標は、TSKではむしろ目的というより結果。

全社員でKAIZENに取り組み、働きやすい環境を自分たちで作っていこうとしている姿が印象的でした。

KAIZENだらけ!な社内

会社見学では、社員の皆さんがこれまでに実践してきた多数のKAIZEN事例を紹介していただきました。

工具を取り出しやすく配置した作業台。説明してくださる社員さんのイキイキした表情が印象的でした。
「実は、KAIZENはプレッシャーだった」という社員さん。「ゴミ1個拾うのもKAIZENなんですよ」と聞いて前向きに取り組めるようになったそう。取組みのハードルを低くしたのも工夫の1つ。
製品で余ったパイプ部材を使用して作ったゴミラック。社員が講師になる「パイプ組立て講習会」も開催し、必要な用具を自分たちで作ることも可能。
優良KAIZENには表彰金も。賞賛されることで自信にも繋がります。
充実した社内勉強会。社長自ら講師を務める「亮太さんの会」やKAIZEN相談ができる「ふじきの窓口」も。

TSK様との質疑応答Q&A

質疑応答の時間には、参加者さんから多数の質問をいただきました。
その一部をご紹介します。

Q.挨拶が素晴らしいです。事務所入った時に全員で「いらっしゃいませ」、工場での挨拶目が合ったら「こんにちは」。すごく気持ち良かったです。これは習慣化しているものなんですか?

A.会社として「利他の心」を大切なバリューとしていて、それに共感してくれてる人が入社してくれています。挨拶だけでなく、業者さんの資材運びに手助けをしたり、ちょっとした気遣いが社風となって根付いていると思います。

Q.私の会社は5S改善をやって3年目。だんだんモチベーション下がってきたように感じています。モチベーションの維持はどうしてますか?

A.TSKでは20年KAIZENを続けています。そのために例えば、1人で孤独にやらなくても良いようにチームKAIZENを推奨していたり、最終評価者の社長が現場に赴いて労ったり、KAIZENが続く工夫をしています。「トップがどれだけ関われるか?」もポイントだと思います。

参加した皆様からの感想

「この会社で働きたい!」と思いました。自社でできてないことがまだまだあるなと感じました(IT業Aさん)
業務改善って小さなことからでいいんだと気づきました。TSKさんの採用活動も、自社でもやってみたいと思いました(システム会社Tさん)
いつも勉強になることばかりです。前回参加した会社さんの工夫も、自社でも取り入れてみました。(製造業Nさん)

番外編 中滑川複合施設メリカ様

ちなみに今回、お昼休憩は中滑川複合施設メリカ様の一室をお借りしました。

メリカ様は、クレープ屋さんやコーヒーショップ、カレー屋さんなど飲食店をはじめ、学習スペース、シェアキッチン、キッズコーナー、ダンススタジオ、貸室、ワークスペース、防音スタジオなどがある公共施設です。
定期的にイベントやセミナーなども開催しています。

ぜひ、HPでチェックしてみてくださいね。

まとめ

今回も気づきと学びの多い会社見学ツアーとなりました。
参加者の皆さんの真剣な表情と楽しそうな笑顔、そして、北陸建工グループ様・TSK株式会社様の社員さんのイキイキと働く姿がとても印象的でした。

スマラボとやまでは今後も、皆様の会社がもっと働きやすい環境になりますよう、交流や情報提供・学びの場の提供を続けていきたいと思っております。

ご協力くださった北陸建工グループ様・TSK株式会社様、そしてご参加の皆様、ありがとうございました。


スマラボ活動内容

スマラボとやまでは、定期的なイベント実施と、常時利用できる交流の場の提供を行っています。

イベントの主なコンテンツとして、
①メンバー同士の交流や事例共有(オンライン)
②全国および県内の先行事例を学ぶ(リアル)
③オフィスや職場を見学する(リアル)

といったものが実施されています。

どのイベントも横のつながりをつくることを意識しており、"ただ聞くだけ”・"ただ見るだけ”で終わらせないために交流やグループワークも行っております。

そして、より気軽な交流の場としてSlackを常時利用することができ、自己紹介や情報共有にとどまらず、交流や意見交換も行われています。

Slack内では、コミュニティマネージャー(ハピオブ尾藤)がサポートしているため、初めましての人とたくさん交流できるのか不安…という方にも安心してご利用いただけます。

今後も様々なイベントなどを予定しております。
メンバー発案のイベントも大歓迎!情報更新は随時Slackにてご確認ください。


コミュニティ登録お待ちしております!

スマラボとやまは、コラボレーションツール「slack」を活用した継続的なコミュニティとなっております。

イベントで繋がったご縁をより深める場所として、新たなアクションが生まれる場所としてどんどん盛り上げていきたいと考えております。

今回のイベントに参加された方、参加したかったけれども残念ながら予定が合わず参加できなかった方、働き方改革に興味がある方は、ぜひコミュニティにご登録ください。

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