見出し画像

スマートホームが本当に必要な人はだれ?

こんにちは。
次世代スマートホーム&スマートレジデンスの運営メンバー”とも”です。

今日は、世代別にスマートホームのニーズについて、考察します。

はじめに

住宅のスマートホーム化は、ここ数年で伸びてきた分野です。スマートホームという言葉は知っているが実際に何をしたらスマートホームになるのか?よくわからないという方も多く存在ます。本当にスマートホームやIoTが好きな方は、次々と発売されるいろいろなスマートホーム機器を吟味し取り付けたり、操作したりして、より利便性の高い住宅に改造している話をよく見聞きします。そういった話や記事をみていると、一般的に若い世代から中年層ほどの方の内容が多いように見受けられます。それ以上になると専門家の方の話以外に聞く機会はほとんどないような気がします。
(一般的な事柄の考察です。全ての方に同じことが当てはまらないことも多々あります。)

10代後半から20代

まだまだ若いこれからの世代ですから、高校生・大学生・社会人として多くを学ぶ時期にあります。どちらかというと、自分の趣味や嗜好に没頭する時期ではないでしょうか?私もそうでした。
この世代は、生まれたころから既にインターネットの環境が整っていて、子供のころからネットに触れる機会が多いのでITリテラシーが高く、コミュニケーションもSNSを利用したり、Webで情報を検索する能力に長ける方が多いようです。
住宅的には、あまりお金をかけず学校や会社の近くを選んだり、実家住まいをする人が多いのかなと思います。自分から進んでスマートホーム化をする方は少なく感じます。

30代

社会的にも精神的にも落ち着いてくるころ?ではないでしょうか。自分の仕事やプライベートでも幅が広がってきて、家庭や住居を持つ方、一人でも自分の落ち着ける空間としてマンションやアパートを選択するようになる時期だと思います。このころになると、住まいの設備として、お気に入りの家具家電やメーカーなどのこだわりが出てくるのではないでしょうか。セキュリティなども気になりますよね。そういったこだわりの中で、スマートホームに興味を持って取り掛かり始める方が多いようです。
特に、お子さんやペットを見守るカメラを設置したいという声や、スマートロックを取り付けてセキュリティの向上をしたい方が多いようです。

40代から50代

社会的・精神的にも成熟してきて、若手を引っ張ってバリバリ活動する反面、親御さんが高齢になって色々な心配事も増える時期ではないでしょうか。ITリテラシー的には詳しい方と弱い方の差が多い気がします。詳しい方は自分から積極的にどうしたら色々な心配事が解消できるか調べる方もいらっしゃいます。逆に自分はアナログでいいやという方もいます。
まだまだ体力的にも動けますし、通常の生活をする上で困ることは少ないのではないでしょうか。
親御さんの為に見守りにかかわるスマートホーム機器の導入を考える方が多いと思います。室内の見守りカメラや人感センサーを設置し、普段通り生活しているか確認する手段として導入する方を見かけます。

60代

このころになると、体力的に少しずつ衰えがが始まり、老化を感じる方も少なくないのではないでしょうか?もちろん社会的にも大活躍している方もいらっしゃいますし、まだまだ若い人に負けないという方も多いでしょう。
ITリテラシー的にはそれほど強い方は多くなく、パソコンはわからないとおっしゃる方も多いです。
住宅的事情としては、住まいは様々ですが、新たにスマートホーム化しようという方は少ないようです。お子様(20代や30代くらい?)から、導入をしたらどうかというパターンが増えています。

70代~80代それ以上

体力的に本格的に衰えが始まり、目に見えて動作が鈍くなったり、いままで出来ていたことに対して出来なくなることや、困難になる方が増えてきます。歩くことや立つ・座るという動作が辛いとか、階段の上り下りが難しくなる方もいます。
ITリテラシー的には苦手と思う方がほとんどのようです。パソコンやスマートフォンなどを持たない方もいます。
自治体などのサポートでスマートホーム化をすることや、家族から見守りやサポートをするためのスマートホーム機器を利用される方もいらっしゃるようですが、まだ広く進んではいないようです。

全世代を通して言える事

スマートホームは、どの世代においてもご自身の生活の利便性を向上させることができます。また、より安心で快適な生活をするための助けになります。若いうちは体力任せで、何でもこなしてしまう人が多いのは自明の理ですが、年齢を重ねるうちに、より楽に暮らしたい、より楽な動きで済ませたいと考えると思います。
そういった考えや思いを叶えるのが、スマートホームであり、IoTではないでしょうか?
小中学生くらいのころ、照明をつけたままとかテレビをつけたまま寝てしまい母親に叱られたことがあります。眠くなってしまうと面倒くさいなという思いが先立ち、そのまま消さずに寝てしまい叱られる。このような場合に、面倒くさがることや動かない事は罪というような意識を躾として身に着けている方は非常に多い事と思います。
しかしながら、動くことが難しくなってしまった高齢者にとって、スイッチを切りに行く動作はとても大変です。高齢者だけの生活になると、毎日の生活の中で、朝起きて布団をたたむ、カーテンを開ける、電気のスイッチをつけるまたは消す、お風呂の準備をする、買い物をするなど、様々なことが、大変な労力になります。

このような負担を解消するにはどうした良いか?

色々な手段はあると思います。行政や民間のサポ-トのサービスもあるでしょう。ご家族によるサポートもありますよね。
そういったサポートの手すらも楽にさせることができるのがスマートホームです。

遠く離れたご家族ご両親を見守る、見守りカメラだけではありません。毎日生活をする上で必須となる動線として、照明をつける又は消すこと、暑い寒いをコントロールするエアコンの操作、日の光を入れるためにカーテンを開ける、暗くなったらカーテンを閉める、お風呂のお湯を張る、来客時にカメラ付きインターフォンの映像をスマートフォンやテレビに飛ばす、外出時玄関の鍵を自動で閉める、帰宅時玄関の鍵を指紋で開ける、これ以外にもたくさんの事が、簡単な操作で完結します。
スマートフォンからの遠隔操作はもはや当たり前、スマートスピーカーを用いれば声で操作できます。それだけではありません。予め条件を決めておけば、自動でコントロールできることも多々あります。
例えば、エアコンは温度センサーと連携することで、一定の温度で自動的に冷房・暖房を切り替えることができます。カーテンも天候によって開け閉めすることや、日の出日没時間に合わせて開け閉めすることもできます。
スマートスピーカーは、ニュースや音楽を聴いたりスマートホーム機器を操作するだけではありません。薬の時間をお知らせしたり、買い物のリストを作成したり、サポートできることも様々です。

勿論これらスマートホームは高齢者のみの為のものではありません。どんな世代の方でも、十分に毎日の生活クオリティがあがります。簡易なスマート化から手の込んだ内容まで、カテゴリーや難易度も様々です。ですが、どんな内容のスマートホーム機器でも、目的やどんな負担を軽減したいのか考えることで、その人なりの苦労を支えることができるはずです。
そして、スマート化を進めることで、若者と高齢者の間で年齢的な壁を取り除くことができるのではないでしょうか?
SDGsにもあるような、誰も置き去りにしない事や、すべての方に健康的な暮らしを確保することにつながってほしいと願っています。

まとめ

スマートホームが日本においてなかなか浸透しない様々な理由の一つとして、国民性の部分があるように感じます。些細な事を動かずに済まそうとするのは罪、というような風潮です。確かにできる事をやらずに済まそうとするのは良くないと私も思います。しかし、手段としてできる事とできない事、時代背景などを考えると、スマート化し楽になることは全てが悪い事ではないと思います。技術の進歩に民意がついて来れていないことがあります。かつてテレビはチャンネルを選局するのにダイヤルを回していました。冬の寒い時も炬燵から出て、兄弟と争いながらお気に入りの番組を探していた時代がありました。現在は誰もがリモコンのボタンを操作しチャンネルを選局します。昔ダイヤルを回していた高齢者も当たり前のようにリモコンを使っています。例えるなら、それ程の技術の進歩があり、目の前に新しい当たり前でより便利で楽な手段があるのに、敬遠している状態に思えてしまいます。
それこそ、もったいない事だと思いませんか?
なんとか、少しずつそのような状況を打破していきたいと思い、今回の記事を書いてみました。

少しでも、響くモノがあると嬉しいです。

(とも)

この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?