見出し画像

埋み火


一度 消えた灯(もとしび)を 

あなたは再び燈(とも)してくれた

微笑が授けた 小さな小さな灯だった


その灯(ひ)がすぐには消えないように

さっと隠して見えなくさせた


振り向くと足跡に見えるは 面影と片鱗


敗れた灯(ともしび)は せつなさを浮かばせ

消え行くときを待っていた


ただ 燈された灯(ひ)は 思うより多くの色を秘めていた

消えかけた灯(ひ)の勢いは弱まる一方

くすぶっているならと またさっと隠して見えなくさせた


ひとつの色をなくそうと

他の色があるならば

消してはならぬと 固く誓った


2012年10月21日(日)制作


メモ

【埋み火】・・・消したくない火種を灰でかぶせて 火種を温存し、必要なとき再び火を燃え上がらせることをいう。 消えない思いをそっとかくして という事につながる…らしい。

ありがとうございます。ヽ(*´∀`)ノ♪ ●「nothihodoと申します。」 〜天下一の雑記ブログ〜 https://nothihodo.com ●Suzuriです。 https://suzuri.jp/nothihodo