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存在感は主役以上!(追悼ショーン・コネリー)

 Memory of "Sir" Thomas Sean Connery


 やはり、ショーン・コネリー逝去のニュースはショックですね。
 追悼の意味を込めて、出演作品を紹介していこうと思います。

 コネリーといえば『007シリーズ』の初代ジェームズ・ボンド役が有名なんですが、他にも『大列車強盗(1979)』や『メテオ(1979)』、『薔薇の名前(1986)』、『レッド・オクトーバーを追え!(1990)』など、主演作はたくさんあります。

 ただ、主演作以外であっても、コネリーの渋味のある演技が心に残る作品が多いんですよね。主役以上に存在感があったりするのです。
 今回は、存在感のある脇役として、コネリーの魅力が光った映画について”note”していきます。


【オリエント急行殺人事件】(1974年)

 監督:シドニー・ルメット
 主演:アルバート・フィニー

 アガサ・クリスティー原作の映画化作品。
 イングリット・バーグマンやジャクリーン・ビセット、アンソニー・パーキンスらにまじって、コネリーが演じたのは頼りがいのあるアーバスノット大佐でした。容疑者の一人ですが、精悍な感じが、英国軍人の雰囲気にピッタリでした。



【インディ・ジョーンズ/最後の聖戦】(1989)

 監督:スティーヴン・スピルバーグ
 主演:ハリソン・フォード

 スピルバーグ監督、ハリソン・フォード主演の人気シリーズの三作目ですが、インディ・ジョーンズのお父さんヘンリー・ジョーンズ役で出演していました。
 ハリソン・フォードとの掛け合いが楽しい作品でしたね。
 ラストはちょこっとだけホロッとさせられます。



【ザ・ロック】(1996)

 監督:マイケル・ベイ
 主演:ニコラス・ケイジ

 アルカトラズ島を舞台にテロリストと特殊部隊との攻防を描いた作品。
 コネリーは、元イギリス情報局秘密情報部部員で、現在は囚人となっていますが、過去、アルカトラズ脱獄に成功した唯一の人物として、テロリストとの闘いに駆り出される役です。
 映画も面白かったのですが、主演のニコラス・ケイジや、テロリストのボス役のエド・ハリスなど、コネリーを含めて皆さん男臭い映画でした。



【ハイランダー 悪魔の戦士】(1986)

 監督:ラッセル・マルケイ
 主演:クリストファー・ランバート

 作品は、その時まで戦い抜くよう運命づけられた「不死の者」たちの攻防を描く隠れた名作です。
 コネリーは、同じ「不死の者」でありながら、主人公を導くラミレス役を演じているのですが、このラミレスがお洒落で、正義感があってかっこ良かったのです。



【アンタッチャブル】(1987)

 監督:ブライアン・デ・パルマ
 主演:ケビン・コスナー

 ショーン・コネリーに唯一のアカデミー賞をもたらしたのが、本作での老警官ジム・マローン役でした。
 若く正義感に燃えるエリオット・ネスを、包み込むように支援するマローン役のコネリーが渋くてよかったです。

    銃撃された後も連絡を取ろうとはう姿に胸を打たれたんですよね。
 アル・カポネ役のロバート・デ・ニーロも良かったですが、この映画ではショーン・コネリーの存在感が際立っていました。


 『ハイランダー』や『アンタッチャブル』のように、若い主人公を善き方向へ導く役をさせたら、老成したコネリーの右に出るものはいないんじゃないかと思います。

 その演技が観れなくなったことは残念ですが、心からご冥福をお祈りします。

 

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 吹き替えでのショーン・コネリー役といえば、日本では若山弦蔵さんですよね。自分にとって、このコンビも永遠なのです。