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〖本紹介〗赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。

こんばんは。11回目の投稿です。

10月になりましたね。気温が急に下がって、秋はどこ!?もう冬じゃん!!って感じの寒さですが😖

〇〇の秋ってよく言いますが、もちろん本好きの私にとっては、読書の秋🍁です。
カフェでゆっくり、おいしいコーヒーを飲みながら本を読む。そんな休日が本当に大好きです😌

読書の秋
今月もたくさん本を読んでいきますよ〜💪

今回紹介するのはこの本!

「赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。」
青柳 碧人

 【あらすじ】

裏表紙より


【おすすめポイント】

①誰でも知っている童話とミステリーという異色のコラボ!

この本は、誰でも知っている
○赤ずきん
○シンデレラ
○ヘンゼルとグレーテル
○眠れる森の美女
○マッチ売りの少女
という4つの童話がベースになっています。

主人公は赤ずきん。その赤ずきんが旅の途中でさまざまな事件に巻き込まれ、その事件を解決していくというなんとも斬新な設定になっています。
それぞれの童話ごと短編になっていて、赤ずきんがそれぞれのお話の主人公と出会っていくっていう感じです。
シンデレラ編、ヘンゼルとグレーテル編みたいな。

つまり、童話のコラボがある作品とも言えるのです!
童話という、本来子ども向けに作られたほんわかしたお話が、ミステリーとして進化しています。

(本物の)赤ずきんとかヘンゼルとグレーテルとかって聞けば、大体どんなお話か想像できますよね。ベースになっている童話を知っているからこそ、すんなりとお話が入ってくるし、面白さも倍増になります。
もしこの中に、元のお話の内容を知らないものがあれば、さらっとでいいので大体どんなお話かを知ってから読み進めるのがおすすめです!

この人がこんなことしてるの!?みたいな感じで楽しめると思います。

赤ずきんが探偵的な目線で事件を解決していくのも面白いです。
ミステリー小説は今まで色々読んできたけど、童話がベースになるとこんなにも斬新で面白い作品が生まれるんだなーと。

童話って本来、こんなお話あるわけないよな〜とか、あったらいいのにな〜って思いながら読むものだと思うんです。(もしくは教訓とかにもなるのかな)

でも、ミステリーという要素、殺人という要素を入れることで、一気にリアリティが増します!
ベースは童話なんだけど、起こってることはめちゃくちゃ現実っぽいみたいな。

伝わるか分からないですけど、俳優さんって色んなドラマで色んな役をやるじゃないですか。
でもシンデレラとか赤ずきんって、その物語の中にしか出てこなくて。(それが当たり前なんですけどね)
それがこの本では別の物語をシンデレラとか赤ずきんが演じてるみたいな感覚になるんですよ。
女優赤ずきん!みたいな。笑
自分が知っている赤ずきん以外の赤ずきんが見れるから面白いんだと思います。

とにかく不思議な感情になる本です!
この感覚は読んでみないと分からないものなので、ぜひ読んで欲しいです!

②ミステリーとしての面白さ

童話をベースにしているので、出てくる登場人物や場面は童話と同じものが多いです。

お菓子の家やガラスの靴、マッチをつけると景色が見えるシーンまでがしっかり出てきます。

お馴染みのシーンが出てくるのに、その場所やものがしっかり事件シーンになってしまうのが本当に不思議です。

無理に童話に合わせてる感じは無いのに、ミステリーとしてのレベルも本当に高い!伏線も散らばりまくりで、1冊読んだ後に、思わずもう一度読み直してしまいました!

それぞれのお話が短編になっているって最初に話しましたが、最後の最後には4つのお話が全て繋がる謎が明らかに!!
それが分かった時に、なぜ赤ずきんが旅をしていたのかという理由も明かされます!
その謎にも繋がるマッチ売りの少女がベースのお話は、けっこう重めなお話です。なんか現実でもこういうことあるんだろうなーみたいな。人間の野望と、その代償みたいなものが書かれていて、童話ベースじゃなかったらけっこうずしんと来るお話なのかもしれません。



童話×ミステリーという斬新な組み合わせのこの1冊!
リアルなんだけどリアルじゃない!重いんだけど重くない!みたいな本当に不思議な感覚になる本です。

私的にはミステリーでもファンタジーでもホラーでもなく、新ジャンルといってもいいのではないかというこの本。
「赤ずきん、女優になる」みたいな目線で見るのも面白いかもしれません。笑

赤ずきんたちの熱演ぶり?を、どうか最後まで見届けてみてくださいね🫢

以上!「赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。」の紹介でした!

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