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ヘンテコなモノを見つけたついでに本物のカイピリーニャの話(雑学)

ブラジルを代表するカクテルといえば、
言わずと知れた

Caipirinha

【カイピーニャ】

ですが、

先日ネタを求めてネット検索していたところ、
こんなものに出くわしました。

リッターのシリアルバー
カイピリーニャ味~!!


😲😅 😂


お酒が入っているわけじゃあるまいし、
単純に「ライム味」でいいんじゃね?! w

いやいや、そこはブラジルなんでねぇ~…!www

ってことですかね…。😂😂😂

🍸🍸🍸


それはそうと、
日本では美味しいカイピリーニャが
飲めないことが私の悩みの一つです…。

カイピリーニャといえば、
皮付きライムと砂糖を
小さいすりこぎのような棒で軽く潰し、
クラッシュドアイスを加えてから
さとうきびで作られた蒸留酒「cachaça【カシャッサ】
(カタカナ名「カシャーサ」)を注いで作る
ブラジルで最もポピュラーなカクテルです。

甘くて飲みやすいので
ついつい飲み過ぎになり勝ちだし、
これを飲むとシュラスコの食べ放題などでも
食が進んで飽きずに食べられるので、

ブラジル料理をお腹いっぱい食べたい時などには
欠かせないアイテムなのですが…、

はっきり言って、
日本では美味しいカイピリーニャに
巡り合ったことがありません...。

※  ワンポイント蘊蓄:
  カイピリーニャの始まりは、船乗りが壊血病予防のために、航海中
  ラム酒にレモン汁を垂らして飲んだことにあるという説があります。

😔😔😔

ちなみに
カイピリーニャの作り方は
こちらのサイトが写真も多く、
詳しくて良さそうです。


これ ↑ が日本で飲める
最も美味しそうなカイピリーニャ
といったところでしょう...。

でも、
「ブラジル人もどき」(「日本人もどき」?)の私としては、
これではなんとも納得がいかないのです…。

😟😟😟


以下がその理由です。

① ライム

日本では、ブラジルのような
香り高いライムが手に入らない…。

又、どうしても日本の店では
単価が高くなってしまうということで、
ライムの量がとんでもなく少ない...。

ま、これは仕方がないことなのですが、

ブラジルでは1杯につき
ライムを1個~1個半使うのが通常なので、
多くても1/2個の日本とは大違いです…。


② 砂糖

日本ではサトウキビの砂糖でないことは元より、
自分で作る場合は別として
日本のバーなどで出されるカイピリーニャは
甘さが足りない…。

これについては
日本人好みにしてあるのですから
致し方ないことですし、

砂糖が少ない ⇒ 健康的
と考えれば、
文句を言っている場合ではないと
分かってはいるんですけどね…。>苦笑


③ クラッシュドアイス

日本で飲むカイピリーニャに入っている
クラッシュドアイスは充分クラッシュされていない…。

というか、
ブラジルでカイピリーニャを頼むと
多くの場合、
上部にかき氷上のスノーアイスが
トッピングされていたり、
フルでスノーアイスが使われたりしており、
私はそのようなものが好きだったのです…。

これについては
私の「カラスの勝手」的なこだわりなんですけどね…。w

🍸🍸🍸

いずれにせよ、
日本で

申し訳程度のライムかレモンが浮いていて、
安物のカシャーサの味が勝ってしまって
甘みも少なく、
氷がゴロゴロしているあの飲み物
は、

最低限私にとっては

「カイピリーニャじゃな~い!!」

というわけです…。💦

🍸🍸🍸

ところで...、

「安物のカシャーサ」などと
ほざいてしまったので、

ちょっとばかし
カシャーサそのもののお話もしましょう♪

「カシャーサ(cachaça) 」とは「ピンガ(pinga)」 とも呼ばれ、
さとうきびのしぼり汁を発酵、蒸溜して作られる
ブラジリアン・スピリッツです。

日本でよく見られるのは

「51」(Cinquenta e Um【スィンクェンタイン】

というものですよね。

これは、言うなれば、日本の焼酎の
「いいちこ」のような存在。

1970年代中盤だったか、

男性二人が会話をしていて、
一人が何かに答えて「51」という数字を言うと、
もう一人が唐突に

「やあ、それはいいアイデアだ!」

と返し、
二人は仲良く「51」を飲みに行く

という TV コマーシャルが当たり、

やれ、誰かの年齢が「51」だったとか、
メジャーで何かを測ったら「51」センチだったとか、
何かを数えたら「51」個だったとか、

色々なバージョンが次々と出て、

それに伴い
カシャーサの「51」はどんどん売れ行きを伸ばし、

と同時に「51」

「Boa ideia 【ボーア・イデイア】

(=「いいアイデア」)

の同義語として大流行しました。

 ※   流行したのは、CMよろしく、会話の中で誰かがたまたま「51」と
       言ったら、すかさず「そりゃいいアイデアだ」とツッコむという、
    極めて大阪的な「手法」でした。
         ちなみにサンパウロと大阪は姉妹都市です♪

🍸🍸🍸


それまで主流だったのは

「Tatuzinho【タトゥズィーニュ】
(仮名表記:「タトゥジーニョ」
      ↑
                                          意味は「小さなアルマジロちゃん」w


というもので、

こちらは「51」と比べると
更にワンランク素朴感の強いものでした…。

🍸🍸🍸


次にメジャーなのが

「Velho Barreiro【ヴェーリュ・バイル】」
(仮名表記:「ベーリョ バヘイロ」
        ↑
        (メーカーのオーナーの先祖が
          飼っていた小鳥の名前なんですって!👀)

というもので、

これも日本で時々見かけますが、

このクラスになると
若干「良いもの感」が増し、

また、
「ゴールド」、「グラスゴールド」、「ダイヤモンド」などの
上等なバージョンもあります。

🍸🍸🍸


そうは言っても、
38~42度程度のこの強めのお酒は

「カクテルならともかく、
やロックで飲むものではないという印象を
お持ちの方が多いのではないでしょうか。

事実ブラジルでも
「タトゥジーニョ」「51」で飲むのは
せいぜい日雇い労働者レベルの人達
というイメージがあるのですが、

そこは
本当に良いものを知らないだけのことなのです…!👀

オークバレルで寝かせた高級カシャーサともなれば、
香り高くまろやかで、
カクテルにしてしまうなんてとても勿体なく、
是非とも+チェイサー、
もしくはロックで頂きたいものです。

ちなみに上質なカシャーサも
それなりに日本でも売られていますよ♪

人生で一度だけでも
こういったカシャーサを飲んで、
カシャーサ ⇒ カイピリーニャ ⇒ 割って飲む安い酒
というイメージを払拭して頂けたら嬉しいです。

🍸🍸🍸


な~んて言ったところで
「手軽」で「美味しく」というのも
大事なことですから、

ここで

「カイピリーニャはライムのものだけではない!」

という話をしましょう。

カイピリーニャはライムのものが定番ですが、
実はありとあらゆるフルーツのカイピリーニャがあります。

つまり、一般的なカイピリーニャは

厳密には

「caipirinha de limão」

【カイピーニャ・ジ・リゥン】
(=「ライムのカイピリーニャ」)

で、

「caipirinha de 〇〇」
○○にフルーツの名前を入れれば
新たな世界が!

https://search.yahoo.co.jp/image/search?ei=UTF-8&fr=mcafeess1&p=caipirinha%20de&x=nl#61d1c2f36c9f51dc3efdf123647a1ef8

この ↑ 場合は左から

「caipirinha de morango【カイピーニャ・ジ・モング】」
(=「苺のカイピリーニャ」)

「caipirinha de limão【カイピーニャ・ジ・リゥン】」
(=「ライムのカイピリーニャ」)

-・「caipirinha de maracujá【カイピーニャ・ジ・マラクジャー】」
(=「パッションフルーツのカイピリーニャ」

ということになります。

🍸🍸🍸

ちなみに私は
上でも書いたとおり、
みぞれ状の氷のかき氷風の
カイピリーニャが好きなので、

https://www.pingodoce.pt/receitas/tecnicas/como-fazer-uma-caipirinha/

実は...、

実は...、

実は…、


ファミリーマートのフラッペ


を買って、
蓋も開けずミルクも注がず
そのまま持ち帰り、
蓋の「角」で開いた穴にカシャーサを注いで

「インスタント・カイピリーニャ」にするのが好きなのです♪

特にマンゴーのフラッペがあった年は
幸せで幸せで仕方なかったのですが、
今年はどんなフレーバーが出るのかな~…?

あっ、
スーパーなどで買った
「サクレ」とか「みぞれ」をグラスに移して
作ってもいいんですけどね…。😊

要は、
本来のカイピリーニャって
それくらい甘いものなのですよ!😲

甘酸っぱいお酒に抵抗のない方は
是非試してみて下さいね♪

おうちにいながら瞬時に
ビーチリゾート気分になれるかも~🎵

あっ、このような使い方をする場合は
もちろんカシャーサは

こういうの ↓ で充分、
というか、
むしろ高くて樽の香がするものではない方が良いですよ♪


本日もお読み頂き、誠にありがとうございました!


※ 「それはいいアイデアだ!飲みに行こ♪」、否、
「友達 ネコ」はこたつぶとんさんの作品です。





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