SOUND LIFE STATION

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歌詞とメロディの関係は強弱と母音のサウンドに留意する

歌詞とメロディの関係について 昔から「歌っていくうちに良くなる歌詞がある」とよく言われます。 このように、歌ものの曲において歌詞はものすごく重要です。目で読むと良い歌詞だけれど歌として聴いたらあまり良くないとか、逆にたいしたことを言っていないのに歌われると非常に感動するとか、そういう詞が実際にあります。その理由のひとつは、歌詞とメロディが合っているかどうかということです。何が合っているかというと、強弱と母音のサウンドです。たとえば高い音を「い」の母音で歌うと苦しくなってしま

    • 「制限」が生む新しいアイデア

      人間は「制限」があるとそこから出ようとするエネルギーが生じ、力を発揮できるものです。 反対に「何でも良いよ」と言われると、小さくなってしまう傾向がある。 アイデアに行き詰まったときや何かの取っ掛かりが必要な際には、「コードを3つしか使ってはいけない」と か「12小節で美しいメロディを作れ」など何でも良いので、制限を設けてみるのも有効です。 行き詰まった時は「つまらない曲を書いてみよう」と考える。  良いメロディを書こうとするあまり、メロディラインに縛られ過ぎて世界が狭くな

      • 曲が「できる瞬間」その一瞬を逃さない

        作曲には 普段ボンヤリと考えている時間、その時間が実は重要だったりする。 また、他人の作品を聴いて「こういうやり方もあるのか」と学ぶことも大切である。 そういう日々の体験、出来事が集まって自分の「履歴」となっていきます。 自分自身を形成しているその履歴から曲が生まれてくるので、毎日のひとつひとつの時間は、ものすごく貴重な存在である。 作曲にチャレンジしている皆さんにお伝えしたいことは、たとえ4時間考えて何も出てこなく ても、4時間1分目に出ることもあるということ。そし

        • 単調さを防ぐ

          単調さを防ぐということでは、転調をうま く採り入れてみるのも有効な手段です。転調 すると曲が良くなる理由はわからないけれ ど、効果があることは間違いありません。 転調は一般的に短3度で行うのがいちばん スムーズで、転調のパターンとして圧倒的に 多い。ユーミンに「きっと言える」という曲 がありますが、これも短3度の転調を繰り返 し、スムーズに1周してのキーに戻ってく るというコード進行で、非常に印象的です。 ちなみに、転調前と転調後の両方の調に含 まれているコードのことを「ピボ

        歌詞とメロディの関係は強弱と母音のサウンドに留意する

          ワンパターンを避けるために

          作曲家やシンガーソングライターの中には、お風呂に入っているときやトイレに入っていると きによく曲ができるという人もいます。気分が解放されて、頭の中で自然とメロディが鳴るので しょう。得てしてそういうときにいちばん良い曲ができることが多い。ですので、作曲はできるだけ音を鳴らさないで行うのが理想的です。 僕自身も楽器を鳴らした瞬間に「日常」になってしまい、イメージが自由でなくなってしまう ことが多くあります。楽器を弾いて曲を作っていると、どうしても自分の「安住の地」のような フレ

          ワンパターンを避けるために

          「禁じ手」を取り入れてみる

          コードには乗せると響きが変になるという理由でコードの中には含めてはいけないとされる音があり、これを「アポイドノート」と呼んでいます。 テンションコードの説明のなかで、Cメジャーの四和音に「レ」「ファ#」「ラ」を乗せましたが、「ファ」の音に#をつけたのは4度のファがアボイドノートに当たるからです。たとえばDヨ7であれば6度のシの音というように、アボイドノートはコードによって変わります。 このアボイドノートはいわばフグの毒みたいな存在で、上手に料理すればおいしい音になる。 実際

          「禁じ手」を取り入れてみる

          詰め込みすぎない

          作曲を覚えるとおもしろくなってひとつの曲の 中にいろんなフレーズを詰め込みたくなるものです。そうしてしまうと全曲通して聴いた後に、どんな曲だったかまったく印象に残らない。それこそ垂れ流しになってしまう。「ここを聴いてほしい!」というフレーズができたら、ほかのメロディを発想する前にそのフレーズを繰り返すなり、リズムはそのままで音程だけ変えるなりして、曲の中で存分に生かしてみることです。

          詰め込みすぎない

          いつでもどこでも

          メロディは生もの。 それが生まれる環境を整え、 出すべき瞬間にしっかりと出す。

          いつでもどこでも

          「世の中になかった曲を作る」という気構えを持つ

          中には暇さえあれば曲を書き溜めている多作な人もいれば、必要に迫られない限りはほとんど書かないような寡作な人もいる。 どんな人でも100曲は作曲できると僕は考えていま す。それ以上はなかなか難しく、スティーヴィー・ワンダーのような天才でも101曲目からは 相当苦労しているのではないでしょうか。いずれにせよ、10曲程度で頭打ちになったとしても悩 む必要はなく、勉強すればもっともっと生み出せるはずです。 作曲にトライしていくつかは書いてみたものの、なかなか満足のいくキャッチーな曲が

          「世の中になかった曲を作る」という気構えを持つ

          ヒット曲には必須の「勝負するフレーズ」

          ポップスの世界では誰もが良いと思うような普遍的なメロディを作れるか否かが勝負。 メッセージ性の高い歌詞や躍動するようなすばらしいメロディを作ることを何よりも志すべきでしょう。「これはヒットする!」と確信する曲には、必ず「一発勝負するフレーズ」がある。 それを作り出すことが肝心というわけです。ポップスにおける「良い曲」という点で、一発勝負のメロディはきわめて重要である。  「春よ、来い」のサビ「1春よ 遠 き春よ〜」など、それがなかったらヒットし ないとさえいえるような勝負

          ヒット曲には必須の「勝負するフレーズ」

          メロディとコードの一「色合い」を意識する次に、メロディとコードの関係性に注目してみる

          「ド」と5度の「ソ」の音は力強いメロディ を作る。実際に1度の音や5度の音から 始まるロックンロールにはパワフルな曲が多いのです。 ところが、「ロックな曲を書いた」 と思って作品が3度の音「ミ」で始まった。 ロックとはほど遠い曲だった、ということがあります。 これは、よくあるパターンです。 3度の音は優しい感じになりがちなので、ロック色はそれほど出ないのです。このようなコードの知識を深めて、さまざまな音の色合いの違いを感 じられるようになると、より説得力のある曲 作りができる

          メロディとコードの一「色合い」を意識する次に、メロディとコードの関係性に注目してみる

          コードや音階から感じさせるイメージを利用する

          和音にルート(根)音から1オクターブより離れた音を乗せたものを「テンション」といいます。Cメジャーコードならドミソシの四和音に乗せた「レ」「ファ#」「ラ」の音のことで、これらはテンションコードと呼ばれます。このテンションコードにもそれぞれの色合いがあり、使いこなせばイメージに沿ったメロディ作りの強い味方になる。 四和音でよくあるのが6度の音、メジャー6thで、これを乗せるとわりと「日本的なメロディ」 になります。先ほど例に挙げた松任谷由実さんの「春よ、来い」やレミオロメンの

          コードや音階から感じさせるイメージを利用する

          隙間を意識して「繰り返し」を効果的に使う

          休符がないと息継ぎもできない。 歌ものを作っていれば自然と休符ができるものです。仮にインスト楽曲であって も曲中に適宜、隙間を空けるという意識は大切。 印象に残る曲作りのテクニックに「繰り返す」という手法がある。 たとえば童謡「ちょうちょう」の歌い出し は、ソミミ/ファレレという同じ音形のメロ ディが音程を変えて出てきます。良い曲に は聴き終わった後も耳に残って離れないメロ ディがあるものですが、そのメロディは曲の 中で何回か繰り返されているはずです。人間 というのは繰り返

          隙間を意識して「繰り返し」を効果的に使う

          アレンジは盛り付け

          アレンジ次第で良い曲に仕上げる事が出来る。 大したメロディでもないのに良い曲が出来たと錯覚してしまう場合もある。 しかしロックやポップス系はメロディが大切だったりする為、完成したら1度全てを取っ払いメロディを確認する事は大切。

          アレンジは盛り付け

          作曲者の明確な意図がリスナーを惹きつける

          目的や分析のもとに曲を作る。 とりあえずで作る音楽はとりあえずな曲にしか出来上がらない。 完成形が見えていなくても明確な目的や意図は持っていなければいけない。

          作曲者の明確な意図がリスナーを惹きつける

          記憶の断片

          作曲はゼロからと思われがちだが、記憶の断片が生まれメロディの一部となる。 心を揺さぶる感動体験をストックし、創作の栄養素とする。 「聴いてくれる人が曲を作らせてくれている」のであって作るのば自分だといいエゴを押し付けてはいけない。