ヒット曲には必須の「勝負するフレーズ」

ポップスの世界では誰もが良いと思うような普遍的なメロディを作れるか否かが勝負。
メッセージ性の高い歌詞や躍動するようなすばらしいメロディを作ることを何よりも志すべきでしょう。「これはヒットする!」と確信する曲には、必ず「一発勝負するフレーズ」がある。
 それを作り出すことが肝心というわけです。ポップスにおける「良い曲」という点で、一発勝負のメロディはきわめて重要である。

 「春よ、来い」のサビ「1春よ 遠
き春よ〜」など、それがなかったらヒットし
ないとさえいえるような勝負メロディをいか
に創造できるか。そこだけを目指すくらいの
心構えで作曲に臨んで良い。
「勝負」するためのメロディラインの
構造に決まりはありません。細部は後々アレ
ンジでいろいろと変えられるので、まずは主
旋律と低音進行のふたつをなんとなくイメー
ジしながら作っていくのが良い。
では、どういうメロディラインが良いの
か?たとえばインスト曲の中には、音程が
ものすごく跳躍していてとても歌えないようなフレーズがある。
実はそういうメロディに良い例を見つけられることが多い。しかしながら、楽譜に書かれたメロディラインはすばらしいのに歌うとキマらない、というケースもまたよくあることです。
 ヒットソングといえば歌ものが基本です。ですから歌ものを作る以上は音域を限定し、その中
でしっかりとメロディをまとめることが大事でしょう。
たとえばアイドル歌手が歌う曲は1オクターブ以内に収まっていることが多いし、過去の
名曲にも1オクタープしか使っていないものがたくさんある。

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