単調さを防ぐ

単調さを防ぐということでは、転調をうま
く採り入れてみるのも有効な手段です。転調
すると曲が良くなる理由はわからないけれ
ど、効果があることは間違いありません。
転調は一般的に短3度で行うのがいちばん
スムーズで、転調のパターンとして圧倒的に
多い。ユーミンに「きっと言える」という曲
がありますが、これも短3度の転調を繰り返
し、スムーズに1周してのキーに戻ってく
るというコード進行で、非常に印象的です。
ちなみに、転調前と転調後の両方の調に含
まれているコードのことを「ピボットコード」といいます。共通したコードを介して転調するのでスムーズに聴かせられるわけですね。
ところが、90年代の小室哲哉さんには、ピボットコードなしに転調させる手法を用いたヒット
曲が多い。そう考えると、セオリー通りに作っても「禁じ手」を使っても良い楽曲は生まれるも
のです。しかし転調についてもイメージ豊かに取り組んでみることで、思わぬ発見に出会えるか
もしれません。

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