OPAM(大分県立美術館)坂茂建築展
県をまたぐ移動が解除されるのを今か今かと待って、行ってきたOPAMの「坂茂建築展」
美術館に入るのも入り口に体温チェックをする警備員さんから始まり、個人情報を記入するブースで名前や住所を書いて受付に渡したり、結構な厳重態勢で美術館は運営されていました。
吹き抜けの天井の木組は坂茂展示会じゃない時でもOPAMに行けばいつも見ることができる素晴らしいアートで、ここは個人的に大好きな空間です。
こちらは、併設のレストラン。
見事に坂茂代表作オンパレード!!って感じのテーブルと椅子、それに仕切りになっている柱。
紙管でできた作品群ですね。
展覧会の会場には、坂茂さんの歴代の作品のミニチュア模型が組まれていて、感激。
影もいい感じですね。
こちらは、紙でできた茶室の待合。
中はこんな感じ↓
立礼式のお茶会ができますね。
↑これは、今度行ってみたいと思っている静岡県富士山世界遺産センターの模型。
映り込みを前提とした日本らしい静かでダイナミックな素晴らしいデザイン! #一度は行きたいあの場所
その他、写真を撮っていませんが、パリの西隣、セーヌ川に浮かぶ中洲セガン島に4年の工事を経てできた音楽複合施設〈La Seine Musicale〉(ラ・セーヌ・ミュジカル)の模型や写真もとてもワクワクして、絶対にまたパリに行かなければ!と強く思わせてくれたし。
→Casa BRUTUSでも紹介されていました
#一度は行きたいあの場所
パリに行った時、フランク・ゲイリー設計デザインのVUITTONの美術館「Fondation Louis Vuitton(フォンダシオン ルイ・ヴィトン)」に行った時、スケール感とデザインに圧倒されたけど、そんな感じをこのLa Seine Musicaleでも感じそうな氣がして、フランスってそんな施設をわりと近くに作っててすごいな〜、と底力を感じたり。
坂茂さんのすごいな〜と思うところは、プリツカー賞を受賞するような大御所なのに、マイノリティへの視線がきめ細やかなところ。
ルワンダの難民キャンプのためのシェルターを提案や設計したり、ボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク (VAN)という組織を運営して建築面で被災地を支援したり、避難所でのプライバシーを確保するための仕切りをデザインしたり、目線が優しくて坂茂さんの人物像にはそんなにフォーカスしたことがなかったのですが、こうやって一同に展示される展覧会を見てみると、凄い人なんだなあともう感動しかありませんでした。
そうそう、展覧会の出口近い壁には、坂茂さんのスケッチのプリントが一面貼られていたり、アートブックさながら何冊ものスケッチや指示書が展示されていて、自由に見ることができたのだけれど、思った以上に細かく現場に沿った指示やイラストが描かれていて、驚きました。
くだんのフランクゲーリーの設計デザインがざっくりとしたイラストだけであったのに対して、この細かさが坂茂さんの持ち味なのだろうな〜、とますますファンになった坂茂建築展でした。
2020.6月中旬 1泊2日大分の旅より
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