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ニホンリスのボス現る。

森と言えば・・・リスに出会いたいよね!絵本の世界のようで憧れる。

奈良の森でみかけるリスのほとんどはニホンリスで、体長は15センチから20センチくらいでふさふさの尻尾が付いている。夏毛は赤毛っぽい茶色で、冬は灰色になる。ついでに耳の毛も伸びるそうだ。白い毛がぐるりと目の周りを囲んでいるのが分かりやすい特徴だと思う。

お気に入りの森の中ではニホンリスが住んでいて、その痕跡をあちらこちらに見つけることができる。

今の季節なんか地面がモミの殻だらけ。

リスが木の上でモミの実を食べている証拠だ。落ちてる殻を見るだけでもリスが近くにいるようでドキドキする。

「ここで今の今までモミの実食べてたでしょ!」ってくらい新鮮な、まだ瑞々しい殻が切り株に散らばっているけどリスの姿が見えない時、頭上から食べカスが落ちてきて枝に止まっているリスに気付くこともある。

そんなある日。前から気になっていた少し小高い場所に生えている立派な松の木を、何か鳥とか動物いないかなぁと双眼鏡でじっくり上から下まで見ていた。

何度か視線を上下していると、幹から伸びる枝の上に何か木の質感とは違うものがある。

よくよく見てみると、茶色くてふわふわしているっぽい。その生き物は枝の上で腹ばいになって寛いでいるようだった。

ムササビ?かな、リスよりは大きいし。でも今は昼間だしムササビは夜行性だよねー。じゃあリスか。でもそれだとめっちゃデカくない?

もしやタイワンリス?和歌山の無人島で見たタイワンリスは大きかった。

しばらく何者か分からないまま見ていると、のっそり起きておもむろに毛づくろいを始めた。私に気付いても余裕で堂々とふさふさの尻尾を自慢げに撫でまわしている。

何かに似てるんだよなー・・・

これだ。昔うちにあった絵本の主人公。山ねずみ・・・。リスじゃなかったんだ。

この毛づくろいしてる太ったリス(仮)、顔も体も丸々としてほぼ2頭身だ。ムササビとは顔が違った。じゃあきっとリスではあるんだけど、何リスだろう?

この太ったリスの特徴は目の周りの白い毛。ニホンリスと同じだ。タイワンリスはネットで調べると目の周りに白い毛が無いらしい。でも今まで見てきたニホンリスの大きさの3倍は余裕であるぞ。こんなに遠めから見ても姿が分かるんだもん。本当にニホンリスなんだろうか…。

松の木を改めて見てみる。今の時期、松ぼっくりが青々とした実を付けているはずなんだけどほぼ見当たらない。さては全部ヤツが食ったか!だからそんなにデカくなったのか!!

なんだかコイツを見ていると笑いがこみ上げてくる。ここまで大きいと猛禽類やカラスなどの敵にも勝てそうだ。本当にコロコロとして大きくて可愛い。こんなにも大きなニホンリスを見つけてしまったので、他のニホンリスと並んでいるのを見てみたいという野望が出てきた。

春に家族でまたこの松の木に来てくれたらうれしいなぁ♪と期待に胸を膨らませる今日この頃。同じニホンリスと大きさを比べてみたいけど、家族みんなデカかったらそれはそれで面白いかも。

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