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ウランオリコ@奈良 自然大好き。奈良で見つけた生き物観察日記・時々旅行記を備忘録的にイラストと綴っていきます。

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最近の記事

【 ジョビオとジョビコ 】

野鳥も森など人目につかない場所を好む者もいれば人里にも平気でやってくるジョウビタキのような野鳥もいる。 オレンジ色の鳥が尻尾をフリフリしているのが窓から見えると、冬になるんだなぁって幼い頃思ったものだ。 オスはお腹が濃いオレンジ色でそれが目立つんだけど、メスは全体的に茶色っぽくて尻尾のあたりだけオレンジ色だ。野鳥あるある、メスだけ地味色。 羽にはオスメス共に白い班があって、特にオスは羽が真っ黒なので紋付袴を着ている姿に例えられるようだ。たしかにオスはなんだか黒とオレンジの

    • 大人の魅力、青い羽根。

      日本で見られる青い鳥のうち、オオルリ・コルリ・ルリビタキは【瑠璃三鳥】と呼ばれていて、野鳥好きな人々からは結構人気らしい。 個人的には青い鳥はカワセミがナンバー1だと思っているけども。形がなんとなく幸せの青い鳥のイメージと違うかな。豪快に魚とか丸飲みするし…。選ばれし者だけあって、あの3羽の方が可憐な感じはする。 そんなことはさておき。 オオルリ・コルリは夏鳥だけど、ルリビタキは奈良では寒くなってからよく見られる鳥だ。薄暗い杉の林でチロチロチロチロと鳥の影がちらつく。そ

      • 奈良では絶滅寸前種のサンショウウオ

        12月半ば。日中も10℃を下回る寒い日々がやってきた。この日を待っていた!もうそろそろ見つかるに違いない。お気に入りの森は紅葉もとっくに終わり、葉の落ちた木々の隙間から陽射しが少しは入るようになったけど、市街地よりはずっと冷える。 何を見つけたいのかってカスミサンショウウオと言う名前の、全長10cm前後の小型のサンショウウオ。日本固有種で奈良では絶滅寸前種だ。 この辺りではカスミサンショウウオは個体がほとんど確認されていないらしく見つけるのに苦労しそうだ。だけど、毎回思う

        • 【耳毛が生えたよニホンリス】

          お気に入りの山で度々目にするニホンリス。 冬になり、木の実も地面に落ちたせいか、最近は木よりも地面で見かける方が多い気がする。 森の中でカサカサっと音がするので目を凝らしてよくみると、今の季節それはたいていシロハラという冬鳥か、ニホンリスだ。 ニホンリスは一生懸命落ちたモミの実を食べている。クリスマスっぽいね! 秋にモミの実が豊富に生っていた時には、こんな地面に落ちている湿気てカビの生えたモミの実には見向きもしなかったのに・・・。冬で食べ物も減ってきたし、背に腹はかえ

        【 ジョビオとジョビコ 】

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        記事

          盛り沢山なモズ。

          10月あたりからお気に入りの森付近でもモズの鳴き声が聴こえるようになった。 チキチキチキー!!っとなかなかけたたましい。なわばり争いの時に出す声、モズの高鳴きだ。 「モズの高啼き七十五日」と言って、昔はモズの高鳴きを初めて聞いてから75日目に霜が降りだすとして、農作業の目安にしたそう。なるほどなぁ〜納得!! モズは頭が大きくてクチバシも鋭くて小さいのに猛禽類だし体はわりとコロンとしていて、私のお気に入りポイントがかなり多い。 それに他の鳥の声真似がうまい。 森の中でいろ

          盛り沢山なモズ。

          【鹿公園じゃなくてムササビ公園!?】

          奈良公園といえば鹿。ですが、鹿以上に多いかもと密かに噂されているのがムササビなのだ。実際の数は知らないけど、ムササビを探そうと決めたその日にムササビを発見できたくらいだから、きっと数は多いんだろう。 ムササビは日本の固有種で夜行性、ネズミ目リス科の哺乳類だ。ネズミ目の在来種の中では最大級だけあって、思った以上にデカい。尻尾も長いしね。 最初はムササビがグルルルルと鳴くだけで興奮し、目の前を飛ぶと追いかけずにはいられなかった。( 飛ぶと言うと間違いだ。高いところから今いる所

          【鹿公園じゃなくてムササビ公園!?】

          冬眠前のイモリかな

          最近お気に入りの森へ行っても、美しい紅葉のグラデーションそっちのけで地面ばかり見ている。だってお目当てのカスミサンショウウオがいるかもしれないし。 ジメジメした落ち葉、朽ちた倒木、ごろごろ重なりあう石ばかりに目が行く。そんな時、一瞬ドキッとするのがイモリの存在。 「見つけたかもー!!いや、ちがーう!」 黒いし。カサカサザラザラと表面乾いてるし。お腹めっちゃ派手やし。どう見てもイモリ。 日本でイモリと言えば基本的に日本の固有種である「アカハライモリ」のことだ。まぁ、カス

          冬眠前のイモリかな

          冬鳥がやってきた

          森の散策へ行く格好も半袖から長袖、長袖の上にダウンベスト・・・。どんどん厚着になり、季節の移ろいを肌で感じている。 奈良にある丘のような山「若草山」標高342m。ここは、ナンキンハゼが真っ赤になりススキが穂をつけ、今まさに秋真っ只中だ。 夕焼けで山肌のナンキンハゼが赤く染まる様子を見た後は、満月と鹿でも撮影しようかと思って、いつもよりたくさん着込んで来た。 陽も暮れかけ、風も少し強くなり、けっこう寒いなぁと草むらの中に腰を下ろして月の出を待っていると、何やらカサカサと近

          冬鳥がやってきた

          ニホンリス再び。今回は普通サイズ。

          お気に入りの森ではもう、モミの実はほとんど食べつくされている。残っているのはめちゃくちゃ高い木の、上の方だけかなぁ。 ここにくると、ニホンリスが住んでいる木を毎回必ずチェックするのだが、かなり高確率でニホンリスに出会える。 前の記事の丸々太ったニホンリスではなくて、いたって普通サイズの別の個体だ。 尻尾の毛が剥げた者や、他に何匹かいるんだけど、今回は尻尾がふさふさのニホンリスだ。自分の体の半分近いサイズのモミの実をくわえて枝から枝へと移動する。なかなか力持ちなんだね。

          ニホンリス再び。今回は普通サイズ。

          ウグイス色のキツツキ。

          野鳥の中でも、くすんだ黄緑色の鳥が私の好みだ。日本の伝統色のひとつ、鶯色(ウグイス色)の羽を持つ鳥。 他にメジロやアオバトもそんな色で、個人的に好きな鳥ランキング上位に入る。 好きな野鳥として以前キツツキを挙げたが、なんとその中で鶯色の者がいるのだ。好きを2つも兼ね備え、さらに日本固有種の野鳥、それは‟アオゲラ”だ。 キツツキの仲間なので、以前書いたオオアカゲラとほぼ生態は同じ。留鳥のため、年がら年中見れる鳥だからうれしい。 お気に入りの森を歩いていて、コツコツと上の

          ウグイス色のキツツキ。

          奈良といえば「ルリセンチコガネ」でしょ

          奈良の森を歩いているとあまりにも当たり前過ぎて、ネタにすることも忘れていたルリセンチコガネ。本当は当たり前に通り過ぎるのがもったいないくらいメタリックカラーの美しい"フンコロガシ"、つまり糞虫の仲間なのだ! 本来の名前はオオセンチコガネなんだけど、奈良公園やその周辺の森にいるオオセンチコガネは、特に濃い青色・瑠璃色をしているから一般的に「ルリセンチコガネ」と呼ばれている。 そして「フンコロガシ」と言っても・・・。個人的に残念ながら、日本にいるフンコロガシは糞を後ろ足で転が

          奈良といえば「ルリセンチコガネ」でしょ

          スズメバチには気を付けて!

          ようやく涼しくなり、アブに付きまとわれることも減ってきて快適に森の生き物観察をしている今日この頃。蚊やヤマビルは虫除けなどで対策できたけど、アブだけは手強かった。あの手この手でアブ対策をしたが、どれも効果がいまいち。結果、ハエ叩きを持ちながらの観察になっていたのだ。 しかし、アブがいなくなったとはいえ、アブより何より今一番恐れているのはスズメバチだ。春から見かけてはいたけど、特に蜂に悪さをしなければ素通りしてくれるので程々に気をつけて森に入っていた。 なのに。ここ最近は素

          スズメバチには気を付けて!

          ニホンリスのボス現る。

          森と言えば・・・リスに出会いたいよね!絵本の世界のようで憧れる。 奈良の森でみかけるリスのほとんどはニホンリスで、体長は15センチから20センチくらいでふさふさの尻尾が付いている。夏毛は赤毛っぽい茶色で、冬は灰色になる。ついでに耳の毛も伸びるそうだ。白い毛がぐるりと目の周りを囲んでいるのが分かりやすい特徴だと思う。 お気に入りの森の中ではニホンリスが住んでいて、その痕跡をあちらこちらに見つけることができる。 今の季節なんか地面がモミの殻だらけ。 リスが木の上でモミの実

          ニホンリスのボス現る。

          2018年に行ったペルー🇵🇪クスコの街にて。 編み物をするゼリー売りの女性 アンブランテ(行商人)③

          2018年に行ったペルー🇵🇪クスコの街にて。 編み物をするゼリー売りの女性 アンブランテ(行商人)③

          出会えてうれしいハンミョウ。

          森の入り口に差し掛かるアスファルトから砂利道に変わるあたりで、私と一定の距離を保ちながら進む虫。近づくと1、2メートル飛んでは着地を繰り返す。 この様子を道案内にたとえ「ミチシルベ」「ミチオシエ」という別名があるらしい。 そんな特徴からハンミョウだと思い双眼鏡を覗き込む。 おおー!鮮やかな赤や青緑。まさしくハンミョウだ。 肉眼でしっかり見たいのでさらに距離を縮めると、すばしっこくてサッと逃げてしまう。だけど、またすぐ近くに着地する。一気に逃げないのはありがたい。 そっと

          出会えてうれしいハンミョウ。

          夢中になっちゃう冬虫夏草。

          いつものお気に入りの森も、鳥の鳴き声もせず生き物にもほとんど会えずな日もある。そんな時にふと思い出した「冬 虫 夏 草」の存在。 冬虫夏草とは・・・「きのこの一種で、土中の昆虫類に寄生した菌糸から地上に子実体を作る。中医学・漢方の生薬や、薬膳料理・中華料理などの素材として用いられる。」Wikipediaより 簡単に言うと、虫から生えるキノコだ。冬眠のために土に潜り込んだ虫や、蝉のように土の中で過ごす幼虫などに寄生し、春から夏にキノコとして成長する。 「冬は虫だったのに、

          夢中になっちゃう冬虫夏草。