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価値観の合わない人を卒業させていく覚悟-その1- Vol.75

前回は、リーダー(上司)として大事な仕事の一つに
組織文化を作るって言う話を書きました。

その文化形成のなかで 
価値観の合わない人を間引く必要があるという ひどい表現をして 
すみませんでした。

人を植物みたいに間引くなんて けしからん!! っと
お叱りを受けそうなので、
今回は誤解のないように、少しばかし掘り下げて
価値観の合わない人 もしくは 合わなくなっていった人を卒業させていく話を書くね。
(間引くも 卒業も同じだけどね・・・💦)


あまりにも 卒業させるのに抵抗を感じるリーダーが多いいからね。
実際、俺も若い時は気が引けていつまでも できなかったから、その話を書くね。

昔うちの会社にいた幹部の話

昔うちの会社にいた幹部の話だ。

準備会社を創業して間もないころ、オフィスすら構える余裕がなくて
雑居ビルで他社と同居していた。
(まぁ~ そもそも俺が23歳ぐらいのガキだからね)

当然、会社には研修制度もなければ、人事制度もないし、
ただの個人事業主の集まりで組織の体をなしてなかった。
そんな ないない尽くしの どこ馬の骨かもわからんベンチャーに
のちにNo2になる彼は未経験のエンジニア候補生として入社してきた。

PC作業する男性

今ではありえないことなんだけど、
経験がない人たちでも、入社したら とにかく、現場に放り込んだ
OJTって言えば研修など必要なくてもいいことが、まかり通った時代だった。
経験のない彼には、いきなり現場仕事で もがきながら死ぬ思いをさせた。
2001、2年ぐらいの話なんだけど、今考えると我ながら恐ろしいね・・・💦

しばらく時間がたって、現場仕事が板についてきたころ
彼は 「会社はこうしたほうが良いよ」とか 
「こういう制度が良いよ」とか
平社員なのに、意欲的に会社が成長できる提案をしてきた

当時の社員でそういう主体性がある人材はいなかったから
むちゃくちゃ嬉しかったのを覚えている。
だから、そそくさ、彼を抜擢した。 
抜擢された彼は、よく組織のために頑張ってくれたし
営業の俺に分からないシステムのことや、開発現場のことも教えてくれた。

数年たって 気が付いたら 彼は 俺の右腕になってた。
10人も社員のいなかった会社だったけど、
彼の頑張りもあって社員が40人ほどになったと記憶している。

なんでも相談したし、信用もしていた。
若い俺は良いコンビだと思っていた

彼のような主体性ある人材を増やしていけば、
会社は大きくなるに違いない
と。

方を組むカラフル

卒業させていく覚悟と向き合う

でも、いつしか 
絶対的な右腕になった彼は
俺の思う通りに動かなくなっていった

俺がやりたいこと、進めたい方向に嫌な顔をすることが増えだしたし
やろうと決めたことに対して、後ろ向きなコメントも増えてきた。

今考えると これがアラートだったんだ
このアラートが始まってからの
業務報告で 俺が確認すると決まってこんな返事だ。

大丈夫です。
やってます。
進んでます。
問題ないです。


・・・・彼を信用してたし、任せてるんだから、
それ以上に口出しするのは野暮だと思っていた。

長い仕事人生だから 公私の心のバランス次第では 
やる気の踊り場に居る時だってあるだろうし、
いわゆるスランプで成長が停滞する時だってあるだろうと
未熟な俺なりに 気を遣って、待ち続けた


でも 結果は徐々に出せなくなっていった。 
結果が出ないなら まだしも、
前のようにシャカリキで頑張って、もがこうとする彼はもういなかった

どうしたら、また 前のように頑張ってくれるんだろうか・・・・
俺は悩みまくった

悩む

昔、あれだけ頑張ってくれたんだから、きっとまた頑張てくれるに違いない!
もっと俺が引っ張れば、
もっと俺が指導すれば、
もっと俺が経営者として成長すれば
彼も変わるかもしれない。 
そう思って
彼へのアプローチを試行錯誤し始めた

だけども、時間だけが過ぎて行くばかりで
状況を変えられなかった


変えられないなら、やめさせるしかないが、
当時の俺にはやめさせる勇気すら なかった
なぜなら、絶対的な右腕ならではの 業務管轄領域が広く
替えが効かない人材だと俺が思い込んでたからだ
辞められたら 誰が代わりにやるのか?
一番 困るのは俺じゃないか!!そう思った。

もう一つ思ったのは、社員から俺がどう見えるのかだ
彼がこんだけ頑張って 今まで俺を支えてきたのに
俺が辞めさせるのは、どう考えても
情が薄く、不義理な奴に見えやしないのか? と恐れたのだ。

恥ずかしながら 当時の俺は、
会社全体を 良くすることなんかよりも、自分のことばかり考えていた

社員からどう見えるのか とか、
やる人が居なければ、俺がやればいいだけなのに
自分の仕事のキャパばかりを気にしていた。

要するに、経営者として、覚悟がないだけの話だったんだ

そして、もう一つ 非常に重要なことは、経営者としてではなくて 
一人の先輩として 彼と真摯に向き合うことが出来なかったんだ

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・・・書いてて 良いところでなんだけど、毎週のノルマ(note)を考えると、ちょっと 文字数が多くなってきたから 、次週に この続きを書くね。

追伸:また自分の仕事のキャパを、気にしてたわけじゃないからね。 
文が長いと、読み手が大変だからだよ・・・💦