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ひねもす のたり。

ひとり旅。。 ほぼ各駅停車の旅

門司 別府 天岩戸神社 霧島神宮 知覧 おれんじ鉄道 熊本 島原 長崎 佐世保 平戸
乱文につき適当に読んでください。

 一人暮らしの身の上で語れない事情が多くあるが、自分が突然いなくなっても誰も気が付かないだろうという現実に、それなら「旅」にでもでるかなと思い立った。
 今は便利でどこに居ようとメールや電話は受けられる(笑)。
 自宅でじっと燻ぶってるなら、気分転換に行ってみたかった場所にでも行くのもいいし、運良く死ぬ気になれば死ねばいい。
 そんな勇気もないが…
思い立ったが吉日。123…23日に出よう。
 鹿児島にでも行くかな。。。南にしよう。

 小雪が舞い落ちる寒い朝になった。3日分の着替えの入ったリックを背負い家を出たが、最寄り駅に着くまでに肩に食込むのは予想してなかった。無論予定などたててないが取り敢えず鹿児島中央までの乗車券だけ購入10780円也。
 7時24分発7時32分横川駅着。

気合を込めた乗車券する

 7時39分発。可部線から横川駅で1番ホームの山陽本線に乗り換え岩国まで行く。途中で何処に行くのか考えてみた。
 実は鹿児島に行こうと考えたのは、知覧に行きたかったからだ。やはり、この目で見ておきたい。そんな思いで電車に乗ったが、途中下車が可能らしい。しかも何度も。
 えっ、じゃあ門司港に行こう。
 各駅停車の旅なんて余程時間があるか、学生くらいしか考えないだろう。その前者である。年金暮らしで、独り身、コミュニケーションが苦手で今更働く気もない。時間はたっぷりある。
 車窓を楽しみたい。
8時24分着46分発。岩国駅で乗り換えで下関行に。この辺はまだまだ地元の感覚で見慣れた景色。ここを過ぎると少し山のカタチが変わって見える。海沿いを走っているときは開放感があって気持ちがいい。
 岩国も小雪。電車の扉が開くと冷気で一気に足元が冷える。走行中は陽射しがあると温かすぎる。まだ、ゴトンゴトンの音も心地よく響く。乗り換えに余り時間がなく改札まで行くこともなく乗り換えた。平日の始発は楽ちんで席に座れるのは嬉しい。
 昼には下関とは言っても、食通でも食べ道楽でも酒を飲むわけではない小生には、何か腹に入ればよいだけだが。美味しい物を食べるときは、食べさせたい相手のいるときで、一人なら別に名物を食べたいとも思わない。まったく面白味のない人生ではあるが、1日数本の喫煙くらいしか楽しみはない。
 山口駅も雪が舞っていた。
12時12分着。13分発で門司へ6分。24分発門司港へ12時32分着。
下関を出ると関門トンネルを抜け門司駅になる。門司港は乗り換えで、本来の(鹿児島行)からの寄り道で、この区間の料金は別途に必要。片道200円を改札の駅員にキップを示して払った。
 門司港は強風であった。いきなり帽子が風にもっていかれたが、舞い落ちるところをキャッチ出来た。風が寒い。

門司港駅
駅前の像

 今回1番役立ったのが「グーグルマップ」目的地を示してくれるだけでなくナビしてくれるのを発見出来たこと。まだまだ使い勝手がわからないが目的地の近くかどうかがわかるだけでも安心だ。
  和布刈は遥か昔に塩水プールがあった。今まだあるのかは知らないが下関から地下人道を抜けて来ていた記憶がある。

門司港レトロ 
駅前から見える対岸 下関彦島

 駅を出て広場を抜けて信号を渡るとすぐに港で、対岸は下関彦島。行き交う船が見えるのが何だか嬉しい気分だ。懐かしい感じ。少し歩くと門司港レトロ、ガス灯通りがあり、オルゴールミュージアム。埠頭が見渡せる。海峡プラザで昼食をとり、中を抜けてトロッコ通り、また駅に戻る。
門司港駅から小倉駅へ向かい乗り換えて日豊本線に入り中津行に乗る。今夜は別府に泊ることに。早速検索。アゴタで見つけた駅前のホテルに予約を入れた。あってよかった。ない時は、ネットカフェかカラオケボックスかと思ってただけにラッキー。門司までの乗車券を買って本流復帰。あれ?210円也。
 13時24分の快速で門司港から小倉に、小倉で日豊本線に入る。小倉も途中下車して見て回りたいが、宿泊先を決めたので今回はまたの機会としてホームからホームへの移動。
 13時53分中津行に乗車。15時15分発中津から宇佐。宇佐から別府。ところが15時39分宇佐駅に着いたら、18時15分まで接続がないことが判明。時刻表は見ていたので何とかなるだろうとたかをくくっていたが、駅周辺にはコーヒーを飲む店さえなく、待合室に2時間は厳しい。こんなことなら小倉で2時間ブラブラするのが良かったと反省していると、ソニック31号が到着することがわかり、急遽それに乗ることにする。各駅停車の旅は初日から挫折。まあいいか(笑)。 さすがソニックは綺麗。車掌さんに乗れるか確認、どこに座られてもいいですよと言われるが勝手がわからずうろうろしながら席に座る。しかし、強風による減速走行。景色が見れる?残念ながら山の中の光景がほとんどでした。750円也。遅れて別府16時30分過ぎに到着。    
 17時には別府の駅前のホテルに到着。後で気付くのだが、温泉付きである。そして、もう一つ、唯一の喫煙可能な部屋が取れた。ヘビースモーカーではないが二、三本でも気楽に吸えるのはありがたい。移動中に喫煙できないが、それほど苦でもない程度の喫煙者ということで、取り敢えず一服。

ホテル前で
一人でゆったり  喫煙、温泉付

 早速、街を散策することに。すでに外は暗くなってるが、歩いてみる。路地を抜けながら商店街を通り、大通りへ。ネオンや看板ばかりで、やっぱり暗くなるとどこになにがあるのかわかりずらい。散々歩いて食事をしてホテルに帰る。
 温泉がホテルにあるので、様子を見て明日別の温泉に入るか決めようと思う。
 温泉はフロントの側を抜けてエレベーターで3階に行くとこじんまりした温泉があった。十畳程の浴槽に洗い場。しかし、入ると温泉だとすぐにわかる感触。少しぬめりがある泉質。じっくり入浴をし全身脱力の状態。気持ちよかった。

1日目
波止場神社
竹瓦温泉 ベンチに雪が…
こういうのは嬉しい標示

 翌日は少し歩いて朝食を取り、街を回り、大分へ行き延岡泊まりにする。トリバコとアゴタの出番だ。延岡泊は翌日に天岩戸神社に行きたいので、バスで往復のつもりだが、所謂路線バスしかないようで詳細がイマイチ掴み辛く延岡バスセンターで聞いてみることにする。
 大分には乗り換えだけだが、昨日経験したように昼間は各駅停車の接続が悪く、やはりソニックに乗ることにする。残念だけど、夕方までに延岡についてバスセンターで話を聞きたい。指定席で2,330円也。
 バスセンターは延岡駅を出て右側にすぐ見えた。天岩戸神社に行きたい旨を話すと女性の従業員が、親切に時間表を示して一日乗車券を勧めてきた。片道1,850円がなんと往復しても2,000円。ありがたい。外に出てバスの乗り口まで教えてくれた。

路線バスは少ない

 安心したのでコーヒーでも飲みたい。駅のスタバでコーヒーを飲んで翌日の予定を考える。ホテルは徒歩3分にあるし、セブンイレブンも近くにある。翌日は今回の旅で2番目に楽しみにしてる場所である。

2日目

 ホテルには喫煙コーナーがない。外の左隅にある灰皿を利用するようにとのことだが、設備は古い。寒空の中、外で一服。食事をするような繁華街もないので近くのファミレスで済ます。 朝5時に目覚めた。煙草が吸いたい。バスは8時半。昼前には天岩戸神社だ。荷物は駅のロッカーに預けて行くことにする。 路線バスに乗り、集落を巡り目的地の高千穂バスセンターに着く。ここでバスの乗り換えで一日乗車券とは別料金になる。時間待ちに観光案内所で聞いたら、10時のバスに乗り天岩戸神社で降りたら真っ直ぐ神社の境内に行くと、丁度宮司さんによる案内があるそうだ。普通見られないところも見れるらしい。楽しみ。

天岩戸神社 鳥居
参道
昼間は貸切状態

観光案内所で言われた通りにバスを降りたら左手に鳥居が見えた。ゆっくり歩き出す。社務所の横までくると、丁度に宮司さんが現れた。すると近くにいた観光客が集まり10人程になり、案内が始まった。申込みしなくても案内はしてもら絵午前中は30分毎にあるとのこと。宮司さんに促され皆で歩き出す。
 神殿に参拝し、古事記の話をされている宮司さんの言葉も耳に心地よく、こんな山奥に何故かなとも思いながら、神聖な空気に触れている感覚になる。

天岩戸神社 拝殿

神殿の右側の格子木戸から神殿の裏に入ると(撮影禁止)石階段を数段降りたら、山の間に破れ目が見え、御神体として祀られています。これが天岩戸で川越にお参りをし、説明を聞き左手に行くと神殿の左側に出ます。神楽殿があり説明を聞き終了。
 あ、帽子を落とした。宮司さんに話すと快く木戸を開けてくれ、無事回収。
 神殿の左側を進むと天安河原に行く道となる。坂になっているところをくねりながら降りていくとそこに別世界が広がっていた。

天安河原
天安河原2
 天安河原宮

 祝詞をあげてる方もいたり、それも神秘的な面持ちにする。お参りを済ませ、西本宮の境内に戻る。天皇や秋篠宮様が植えられた樹木も目にした。神聖な気分に後ろ髪を引かれながら、みやげもの店でも覗いてみようかと歩くがわずかにしかない。ハンバーガーをここで齧りたくもなく、食堂にはいり山女魚定食にする。門司港でも見たが注文はタブレットでする。外国人対策かと思う。
 東宮や他の神社を巡りたいところだか日帰りでは又延岡泊まりになるのでお参りはこれで終了にする。またバスで延岡に戻る。バスセンターの待合室で香港からの観光客に出会う。インターネットで知ったそうだ。
 実は、この夜の宿泊先を決めてない。宮崎か都城かに泊まりたいが、どれも高いか駅から遠い。ネットカフェに一度泊まりたいので良い機会だ。駅から近いのを探し、今夜は都城の快活クラブにする。空いてるとよいが、とにかく行ってみる。
 延岡から宮崎へ。途中「土々呂」。誰も興味はないが、トトロである。普通の住宅地のようだが昔の入江で「轟」からきたようで、読み方は⤴でトトロ⤵とは違う。
 宮崎駅周辺を1時間ほどアーケード街を散策して都城へ回りが暗くなって来た。暗くなると景色も楽しめないしただ移動してるだけになるので面白くない。
 都城駅周辺は余り明るくない。広い道路沿いには店もあり明るいが駅をでてナビに従い左側に歩くと暗い通りに少し不安を覚えながら進むと通りに行き着く。信号を渡ると目的の快活CLUBだ。近くにファミレスもコンビニもラーメン屋もある。何故、快活CLUBかと言えば会員証があるからで使えるかどうかはわからない。案の定無効になってた(ほとんど、長く全く使用してない)。取り敢えず荷物が下ろせればいいし、横になれれば充分である。シャワーもあれば食事も取れる。1畳程の狭いスペースだがプライバシーは保たれる。ようやく横にはなれるようだ。明日はいよいよ鹿児島だ。宿泊先のホテルを予約し、カツカレーを頬張り寝ることにする。一人イビキの気になる奴がいるようだが、睡眠導入薬があるので寝てしまう。

3日目

朝5時には目覚めた。起きるとシャワーとトイレとコーヒー。ドリンクバーは無料です。そして今日の計画。実は、JRの霧島神宮駅は各駅停車の電車の接続が悪く、都城か国分からのバスに乗る方が便利なのでどうしたものか迷った。一応、行きはJRで霧島神宮駅で下車、そこからバスで霧島神宮口へ行くことにする。
 8時前に出発。宿泊費3,325円也。快活CLUBに泊まりながらの旅なら安上がり。

霧島神宮駅前の時刻表
両替してくれたタクシー
工事中の駅舎
足湯

 各駅停車で霧島神宮駅に到着。駅前にはなにもない。バス停と温泉足湯。駅舎は工事中です。待合室もなく寒い。時間があるので周りを歩いてみたが開いてるような店はない。戻るとタクシーの運転手さんに両替出来る所がどこかないのか聞いてみたところ、何と運転手さんが両替してくれると言われお願いした。助かった。何の得にもならないのに感謝。
 特急が着いたら、7人くらいの人が出て来た。あと10分くらいでバスも来る。バスに皆乗り込んた。目的地は同じらしい。

霧島神宮口の鳥居
霧島神宮

バスを降りて右手に進み小さな橋を渡ると階段になる。階段を過ぎると坂になっている。右手に休息所があり、真っ直ぐ広場に進むと階段。階段から坂道を上がると霧島神宮が現れる。向かって右手に御神木の大杉が聳え立っている。天孫降臨の神話で知られる天孫瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を祭神としているので来ようと思ったのだが、それくらいしか知らない。
 神殿の素晴らしさは坂本龍馬も姉に送った手紙でも有名だ。

御神木

 今日は消防訓練の日のようで、ヘルメットをかぶった職人さんらしき人が目に付く。サイレンと鐘の音も始まった。坂を降りてコーヒーでもと思ったが店がない。看板があって店番に子供がいたが店を覗くと誰も出て来ないので諦めた。しかたなく周辺を歩いてみると温泉や食事処などはある。ほとんど車で参拝されるようで徒歩圏内には数店舗ほどか。
 帰りのバスに乗り込み国分まで行くことにする。霧島神宮駅は昼間は特急だけのようなので始発もある国分駅に行くことにした。関西から来られた母娘は霧島神宮駅で降り特急に乗られるようだ。
 国分駅に着くとバス停からは駅が見えず、住宅の間の道を通り駅前に出る。いよいよ当初の目的地の鹿児島中央駅に向う。国分始発で難なく乗車した。今夜のホテルは鹿児島駅に近いが、鹿児島中央まで行ってみる。翌日の知覧のバス停の確認をしておきたい。
 鹿児島中央駅前にバス停はある。明日9時27分のバスに乗る。片道1,180円也。その後で駅周辺を散策してみることにする。どこの駅に着いても一番先に行きたいのが喫煙所というのは笑える。アミュプラザのある駅はアミュプラザの中にある。どうでもよいことは直ぐに覚えるのは笑ってしまう。 駅を出て正面にナポリ通りと言う標示が見える。川を目指して木の南洲橋に行き着くが、残念ながら維新ふるさと館はお休みのようだ。川沿いを歩き昔の薩摩の家や石柱を眺める。

石柱
南洲橋から見た桜島
南洲橋
駅前

 兎に角、ホテルに行くことにする。路面電車に乗ってみた。大きな荷物を下げて電車に乗ると小学生と私服の高校生くらいの子が目の前に座っていた。すると高校生くらいの子が席を譲ってくれた、そんなに長くは座らないので遠慮するが代わってくれた。はじめての経験だ。 ホテルは鹿児島駅に近い。電車で通り過ぎた繁華街からは少し距離はある。ホテルに入り一安心だが、ちょっと掃除があまいようだ。ポットの底がカビている。トイレの中の縁が黒く汚れ、蛇口周りも汚れている。これなら快活CLUBの方がましだったと後悔しながら、ランドリーで洗濯に行くことにする。ランドリーも汚いが着替えもないので洗濯することにする。乾燥機も30分では乾かずもう一度。こんなこともある。部屋を変更してもらったところで同じだろう。寝るだけとスマホの充電。目の前にスーパーがある。深夜1時までやってるようで、コーヒーとパンを買う。周りはマンションが建ち並んでる。 

4日目

 朝は路面電車で鹿児島中央にバスに乗り換え待望ね知覧に向う。このバスも路線バスで整理券をとり降りる時に料金を払う。しばらくすると海沿いを走りから山の中に入り終点まで行く。

一式戦闘機
バス停横の駐車場
特攻隊勇士の像と練習機

 バスを降りると横断歩道を渡り、団体バスと一般の駐車場、周りは広々とし食事処や土産もの屋を右手にして横断歩道を渡ると戦闘機らしきものが目に入る。正面に知覧特攻記念館を見ると右側になる。一式戦闘機だ。左手の広場には、練習機と特攻勇士の像があり、その奥に平和祈念特攻観音がある。お参りを済まし観音堂の右側に三角兵舎が半分地下に建っており、さらに右手を見るとガラス越しに千羽鶴や零戦が見える。特攻記念館だ。

三角兵舎
特攻記念館
案内板

 中に入る。真ん中に陸軍四式戦闘機が迎えてくれる。左回りに特攻の始まりなど歴史が掲示されているのとは別に特攻隊の遺書や遺筆、寄せ書きが並ぶ。遺書のほとんどが母上様である。これを読み始めると涙が止まらない。昭和19年には神風特攻隊は組織されてる。人間誘導弾だ。一通り見た頃に解説動画の上映があり、それを観ながらまた涙する。一度は来たいと思っていたので念願を遂げた満足感はある。
 文化会館で九州、薩摩の歴史や遺物の展示を見て回り、到着したバス停に向け歩き出す。昼過ぎということもあり、知覧茶屋で食事をする。満員だ。
 帰りのバスは朝同じ様に来た方らしい人が数人。武家屋敷も周りも散策しなかったのは小生と同じらしい。
 鹿児島中央駅に戻り一服をすませマクドナルドでコーヒーを注文する。ミドルサイズのが180円安いので驚いた。あまりマクドはいかないからわからなかった。鹿児島中央から川内へ行き、オレンジ鉄道で八代でJRに乗り換え熊本に行く。

川内までしか買わなかった

 川内駅では下車したホームにオレンジ鉄道のホームがある。実は気が付かずに改札を出て乗車券を買ったりしていて接続の電車に乗れなかった。大失敗だ。1時間余り時間が出来てしまった。アナウンスの意味がわからなかったのが原因だ。しかたなく、コーヒーショップを探すが見当たらず逆の出口に向うと右手に直ぐにあった。喫煙場所も近くにある。

八代からはJR760円で熊本

八代までオレンジ鉄道に乗る。暗くなると景色もわからないので夜の移動は好きでない。グーグルマップ上の点が動くだけ。八代から熊本は近いが周りは暗い。熊本駅では路面電車に乗り換え4つ目の停留所で熊本城のすぐ側のホテルにチェックインした。近くに繁華街もあるが疲れてしまってる。食事は駅で済ませてきた。このホテルも昨日程ではないが少々掃除が気になる。寝るだけだしまあ良いか。

5日目

 6日目の朝。熊本城とその周辺を散策。荷物をホテルに預けて、いざ熊本城へ。南ゲート入場口は結構な人だかりでチケットを購入するのにもならんだ。並んで購入したのはこの旅ではじめてだ(笑)。知らなかったが築城400年らしい。 開門前になると、武者姿の案内役のアナウンスがはじまり、オーという掛け声を全員で発し前に進み出す。城に続く道は架橋のような作りで階段を登り(エレベーターもある)通路を進むとテレビでも見た欠け落ちた石垣が見えたり、工事中の様な個所も見えた。

開場前の演出はさすが
まだ崩れてます
大きい

流石に大きい。闇り(くらがり)通路を抜けると目の前に聳え立つ城は美しかった。場内はさすがに説明文が多くて頭が痛くなるし、頭に入ってこない。一通りは拝見した。したことにしておこう。場外を散策しなから繁華街にも足を運びホテルに昼過ぎに戻る。 
 さて、これからフェリー、島原鉄道に乗り長崎に向う。路面電車で熊本駅に行き昼食をとり、フェリー乗り場のバス停を探すが、先に九商フェリーのバスを発見。そういえば無料運行してるようで、フェリー代も他にくらべ格段に安いと書いてあったのを思い出し予約してないが乗れるか聞いてみると大丈夫とのこと。よかったね。バス探さなくてもよくなるしこれで島原港までは安心だ。フェリー乗り場に着くとフェリーも着岸していた。長いスロープを上がり客室の高さになると乗船だ。まだおカネを払ってないが、850か950円か忘れたが安いのは確かだ。

カモメよカモメ
フェリー客室
フェリーからの景色

離岸するとデッキでカモメの餌やりがはじまる。餌は売店で売ってるのか。カモメが群がり飛んでくると観光客の家族が大喜びをしている。微笑ましい。海は気持ちいい。天気もいい。対岸の島原港に着く。周りは賑やかではない。島原鉄道の場所と時間を確認しに駅に行くが、ワンマン電車の駅らしくなにもない。コンビニがあったのでコーヒーを購入。コンビニ前でお爺さんに、この山は眉山で昔の噴火で山の上部が飛ばされてその土砂で島が出来たと聞いた。普賢岳はこの山の奥に薄っすら雪を被って聳え立つ。こからは見えない。

島原港
眉山

 島原鉄道で諫早へワンマン電車。やはり始発で座れるし乗車客も多くはない。諫早からはJRで長崎駅に乗り換える。
 長崎駅に着いて駅を出ると路面電車に乗るのだが、何だか駅前は工事中のようで間違えてバス乗り場まで来て路面電車に通じる陸橋の階段を発見。そして電車に乗るが行き先が違うようで慌てて降りる。今日は料金が無料の日、駅まで戻るかこの坂道を越えると目的のホテルがあるので歩くか。幸運にも少し登っただけで後は下り坂、結構駅からも近い。近くに出島、美術館、新中華街がありグラバー邸に行くのも便利だ。チェックインして散策する。春節前で新中華街に多くの赤い提灯が掲げてあった。

ホテルの窓から
裏です。入口は反対側。ここを抜けて公園や美術館へ。

 今回の旅はまるで修学旅行のようなとこばかりになってしまった。荷物を担いで歩くと見て廻るとしても1、2か所で疲れてしまう。
 長崎のホテルは便利で綺麗だが疲れて寝るだけ。夜は長崎でチャンポンでも食べようと店に入るが何故か担々麺にチャーハンになってしまう。

6日目

 朝起きると急に軍艦島クルーズに行きたいと思いつく。ホテルは乗り場の真ん前で予約はしてないが乗れるなら乗りたいと思い会社を探し行ってみる。残念ながら予約だけのようだ。他の会社のも探すが長い列になっていて、挫折。思い付きはダメなようだ。
 長崎駅に荷物を預けて、平和公園辺に行くことにする。広島の原爆は資料館も観たが、長崎のは像がある位にしか知らないという情け無さ。まず平和公園から。入り口はエスカレータが設置してあり上に公園がある。平和の像はみたことがある。広島の平和公園と比べると小ぢんまりとした感じで、案内板の前で韓国からの父子に出会す。

爆心地
浦上天主堂の側壁
平和祈念公園エスカレータ

言葉はわからないらしいが案内板に韓国語があるのでわかるようだ。九州は中国語、韓国語が多い。それだけ観光客が多いということ。
 平和公園から浦上天主堂、資料館へと歩く。爆心地の標示や浦上天主堂の壁を横切り、資料館の階段を登る。中に入ると時計の逆回りのスロープに時間が遡る標示が印象的だ。そんなに広くもない山の間に落とされた。原爆模型がかなり大きい。原爆の資料は広島も同じようなものがあるが激しく曲がった鉄塔なども展示してあるのと、以前の広島の資料館の様にリアルな写真や遺品があるが心を締め付けられるようだ。
 昼過ぎには長崎駅まで戻り佐世保に向う。JRで乗換なしで行ける。着飾ったカップルも3組居たりして途中のハウステンボスに行くのだろうと思わせた。

ハウステンボス駅から

佐世保は海軍なのでクルーズもいいなと思ったが朝だけしかやってないようで残念だ。
 佐世保駅の前はすぐに港になっている。少し歩いてみることにする。ハンバーガーショプがあったので注文したら店内でも食べられるとのこと、ハンバーガーとセットはコーヒーとポテトで1,010円。観光客価格やな。美味いからええかぁ。


 佐世保駅からバスに乗ったが又間違えたようだ目的地にいかない。途中で降りてバスに乗り換えるか迷ったかグーグルマップが歩けと言うような気がしてマップを頼りに歩く。商店街を抜けて橋を渡ると自衛隊の佐世保史料館セイルタワーがある。

艦船模型
セイルタワー

 セイルタワーは無料である。ここには歴史と今の自衛隊の展示があるので来ることにした。呉の潜水艦も無料だったかな。大和の展示は入場料金がいったようだ。シュミレーションなどもあり船長になった気分で佐世保港を航行できる。セイルタワーを出ると先程の商店街に行く。コーヒーでも飲もう。マップによるとホテルは近くらしい。バス通りを渡り200mくらいである。さすがに疲れも溜まってきた。帰ろうかな。明日は平戸から松浦、伊万里の予定。電車の乗り継ぎも面倒くさい。実は、唐津、太宰府、宗像にも寄りたいと考えていたが今回はお開きとする。コーヒーを飲みながら一人で納得してホテルに入る。

7日目

 平戸には松浦鉄道とバスで行く方法がある。松浦鉄道には松浦から伊万里まで乗ることができるので乗り継ぎもいらないバスに乗ることにする。
昨日バスを間違え降りた島瀬町バス停から終点平戸港まで路線バスに乗った。平戸港に着くと近くにオランダ商館がある。

ザビエル
こんな船でやってきた
オランダ商館
なんか違う

 ザビエルのこの絵は大阪で発見され神戸市立美術館にある。ザビエルは3度平戸に来て領主に布教を許された。オランダ貿易の様子や唐行きさんの様子もわかる展示がある。
 オランダ商館に行くと松浦史料館も勧められ行くことに。この松浦さんが凄いところの家系とは何も知らず予備知識なしで行くのは勿体ない史料館だった。まず仏像、屏風絵、雛人形、籠など目を瞠る。

松浦史料館の階段
陣羽織


狩野派
天皇家とも御縁がある
凄すぎて動けない
凄い

 余りに夢中になり過ぎて帽子を落としたのにも気が付かずに後にした。次は、平戸城に行くが坂道にギブアップ。そこで帽子のないのに気付いた。

平戸城 亀岡城
行きたいが疲れた

 松浦史料館だ。階段がキツイ。平戸城も登らないといくない。なんとか降りて松浦史料館に逆戻り。帽子は他のお客が届けておいてくれた。この帽子とは縁がある。
 疲れ果てたので早々にバスに乗り松浦に行く。松浦駅では高校生が待合室で話をしていた。電車はここが始発の便らしいのとワンマンなので乗り方を高校生から聞いた。伊万里まであと少し。松浦鉄道は駅に面白いキャッチフレーズが書いてるところがいくつかある。サバの水揚げ日本一とか駅の近くは港で倉庫や加工場らしき建物にも書いてある。

松浦鉄道 車窓から

伊万里に着くと観光案内所で高速バスに予約なしでも乗れるか確認した。乗れるようだ。しかもバス停は目の前。コンビニへ行ったり、一服したり、外は寒い。バスに乗り込むとようやくこの旅の終わりを感じた。博多まで行こう。
 博多バスターミナルは博多駅の隣だ。新幹線で帰ることも出来るが、バスに乗れるか確認すると予約出来た。今日中に帰れそうだ。
 広島バスセンターに到着。アストラムラインで自宅に帰る。冷え冷えとした部屋が迎えてくれた。とにかく風呂に入り眠ろう。移動だけの旅だったね。行きたいところが満載で九州は面白い。また行きたい。いや、また行く。失敗も思い出で素敵な8日間でした。

8日目

 ただこの旅の間誰も居ないことに気づいてくれなかったことは事実で居ても居なくても構わない環境だ。 でも次は、四国一周 お遍路もいいかな。京都奈良も行きたいが人の多くないところが好きなのでふらっと出かけたいと思う。

最後までたどり着いた方ありがとう。
またお会いしましょう。


 

 
 
 


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