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#08 不安感とゲド戦記、うつ状態とインサイド・ヘッド

「ジブリ映画の歌、全て歌う」という企画を勝手に立ち上げ一人で遊ぶほど、ジブリ好きな私。

不安障害を持つ私から見たゲド戦記は、とても心が動くものでした。

「死ぬのが怖くて今死にたい」

こんな極端な状態になることもあるんです。事故や病気、他にもこの世界中で起きていることに怯え、苦しむことが怖い、死ぬのが怖い、だから今消えたい。

ゲド戦記のなかで、「死ぬことを怖がっているのではなく、生きることを怖がっている」という言葉が出てきます。(言い回しは多少違うかも…)

まさにそう!っていうね。

理解されにくい不安を、目に見える物語として表してくれたみたいで、涙が溢れました。

実際には映画のように、劇的に何かが変わるってことはそうそう起きない。今までずっと変わらなかったことは、これからもずっと変わらない。変わるとしてもそれはほんの少しずつで、一気に楽になるなんてことは起き得ない。

それでもたまにある大きな感動が、何かを変えるんだろうなと思います。


ピクサーのインサイド・ヘッドでは、うつ状態で自分を見失っていく感覚が視覚化されたように感じました。

今までの大切にしてきたものがガラガラと崩れ、自分がなくなっていく。

そしてまた、それらを含めた新しい感覚として再構築していく。

インサイド・ヘッド自体は、思春期の心の成長を描いていると思うけど、私は自分に重ねて作品を見ていました。

自分の状態って、案外うまく言語化できないもの。伝わりづらいもの。

作品に重ねてみることで、自分のことを客観視できたり、人につたえることができたりもするのかなって思います。


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