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そもそも試作とは何なのか。どうやって試作を頼めばいいのか?教えてほしい6項目


みなさま はじめまして。
株式会社SLDの広報担当/マネジメント/デザイナーの佐土原(サドハラ)です。私たちの行っている試作とはどういったものなのか、先ずは簡単にお話しさせていただきますね。

そもそも試作ってなに?

プロトタイプ: prototype)は、原型[1]。最初の、形にしたもの。それを土台にしてさまざまなパターンを生み出してゆくための、最初のもの[2]試作品[1]

日本語では試作品ともいう[注釈 1]機械分野や航空機分野では「試作機」「試験機」「実験機」などとも言う。車の業界では「試作車」とも。分野によっては「仮組み」と呼ぶこともある。「仮に組んでみるもの」だからである。

まずはプロトタイプを1個作ってみることで、ようやく新しい技術や新しい機構の検証や試験を行うことができ、大量生産に入ってしまう前に問題点の洗い出しができ、それを判断材料にして改良したものをまた1個、あるいは改良の方向性の違う試作品を数種類ほど作り、それをまた検証や試験してみてまた改良したものをつくり...ということを何回か繰り返し、もし納得できるレベルに到達すれば、ようやく試作段階が終了したと見なすことができ、完成品の設計図を描き、それをもとに必要な部品を大量発注し、工場のラインでの大量生産(「本生産」)の段階に入ってゆく。納得が行くレベルに到達しなければ、プロトタイプのままで終わるということになる。そうなったものを《試作止まり》という。開発をしている側の人間から見ると、《試作止まり》になるもののほうが数が多く、実際に製品化されるのは一部である。[注釈 2]

Wikipedia

試作品とは、新しい商品やサービスのアイデアを実際に形にするために作られる最初のバージョンのことです。試作品は、デザインや機能のテストを行い、改良点や問題点を見つけるためのものです。また、試作品は市場での需要や受け入れ度を確認するためのものでもあります。試作品は何度かの修正や改善を経て完成品に近づいていきます。

note:AIアシスタント

量産前のものを試作品と一般的には呼ばれています。例えば展示会に出品する場合はモックアップ、クルマであればコンセプトカーと呼ばれます。

依頼をする際に時間損失をなるべく少なくする方法

試作品の製作依頼を受ける際に、メールや電話で何度となくクライアントへ質問を投げ返すことがあるのです。

それは担当の方が全く材料の知識がなかったり、そもそもどのような製作方法のがあるのかを知らないためです。それは仕方がないことです。又、ご依頼いただく際に欲しい情報が少ない場合も多々あるのです。ですので依頼する際に項目が決まっていて、それをフォーマットとして活用すればお互いに時間のロスも少なく試作着手まで最短で進めていける確率があがるので、知っていただけるとありがたいことです。

ということで、事前に用意してもらえるとありがたい項目を6つお伝えします。最終的なイメージが伝わるものがあると良いですね。なんだったらTOP画像のような絵でも構いません。試作はできます。この絵で立体モデル作ってという依頼があったとします。絵がないよりはだいぶ助かります。なんとかします。いやかなり厳しいだろ・・・。

初めに伝えてもらうと助かる6項目

  1. 目的

  2. 予算

  3. 納期

  4. 支給していただける資料 (図面、スケッチ、ポンチ絵、3Dデータ等)

  5. 日程表

  6. その他参考資料(イメージ画像、既にあるプロダクト製品、マテリアル、色のイメージサンプル)


それぞれの項目について解説

  1. 目的はどのような用途なのかを知ることで、私達が最終的な仕上がりをイメージすることができるからです。つまりどのような工法、仕上げまで行えば良いかを私達で考えて関係者で共有ることができるためです。モビリティーショーに出すのか、原理的な確認のための試作を作りたいのではかなり変わってきます。

  2. 予算は概算で構わないのですが、教えていただきたいです。どれだけの工数がかけられそうか、リソース配分をどのようにするか、どの工法をどの仲間、外注と製作するのが適切なのか。材料はこれが使えそうだなといった事を計画するためです。

  3. 納期については、やはりゴール設定は必要です。(マイクロソフトのエンジニアは納期を決めないという話を最近牛尾剛さんがNewsPicksで話していました)が、モノ作りには納期が必要です。

  4. 資料は最低限寸法と完成予想図(レンダリング)またはポンチ絵が必要です。そのほかのもあれば大変たすかります。blender等で作成したおおまかな3Dデータでもよいです。やはり最終的な目的、用途により必要な資料は変わってきますのでご相談してもらえるとたすかります。

  5. 納期までに途中でイベントがある場合や、社内で確認会を設定しているような場合は事前に日程をおしえてもらえるとうれしいです。

  6. 最終的にこんな質感にしたいとか、色はこんな青にしたいなど、こだわりたい点をおつたえください。

6 例:質感のサンプル(ヘアライン仕上げ) midjourney 

必ず伝えていただきたい4項目

  1. 目的

  2. 予算

  3. 納期

  4. 支給していただける資料 (図面、スケッチ、ポンチ絵、3Dデータ等)

まとめ

これから、プロトタイプ1品モノの試作品を頼んでみようと考えられている企業の担当者さまがいらっしゃると思いますが、上記の項目をお伝えいただければ、私たちの様な業界にいる者にとってはスムーズに製作工程に着手できますので知っておいていただければと思います。又個人の方でも、そのような方がきっといらっしゃると思いますので、参考にしていただければ幸いです。それでは又お会いしましょう。
最後まで読んでくださりありがとうございました。







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