靴ブランドのシーズンルック撮影で準備した3つの事

SLACK FOOTWEAR 公式ブログ

2021年7月8日 20:34

2021年7月5日、秋冬のシーズンルック撮影が終わりました。
撮影は事前に予定していたよりも早く終わり、大きなアクシデントも無く、無事に撮り終えられたので一安心です。

シーズンルックを公開するのは9月1日の予定です。
これをお読みの方々にも、ご覧頂きたい出来栄えになっているはずです。こちらでもアナウンスしますが、インスタグラムも更新していますので、こちらも合わせてチェックしてみてください。

今回noteでは題名にも書いている通り≪ブランドのシーズンルック撮影で準備した3つの事≫を書いていければと思います。

新しい発見がありましたら、お友達の方にシェアよろしくお願いします。

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時は5月初旬。
今年もルック作成の時期が来たか、そろそろ動きださなくては。

後に登場する協力して下さる方々のスケジュールを確保しなければなりませんので、動き出しはやや早めです。

逆にこんな遅くから初めても間にあうのか！、と思われた方は事前に行動できるしっかり者。日々の仕事ぶりが目に浮かびます、素敵な性格です。

あまり早くに動き出し過ぎると、マイペースにだらだらしてしまう性格の私には5月の初旬がぴったしでした。

ルック作成でまず最初に行ったのは、テーマの設定ですね。

1.キーワードは「シック」

ブランドターゲットは最初から決まっていますので、その人たちにどの様なテーマでアプローチをかけたら、今季商品の魅力を100%で伝えられるだろうかと思考を凝らします。

以前のルックでは、「ポップ」や「クラシック」などのキーワードを上げ、それらに肉付けする形でテーマを決めていきました。この方法は自由なクリエイションが出来るのでオススメです。

今回のルックで掲げたキーワードは「シック」です。

このシックという言葉は、〈上品な〉とか〈落ち着いた〉という意味です。

SLACK FOOTWEARとは、革靴とスニーカーの中間地点を停留所として、それらを繋ぎ合せることを得意としたシューズブランドです。

今期の商品はそれらをより体現した、上品で堂々としたデザインが多く仕上がったので、この「シック」というキーワードにしました。

また、シックをイメージにすることで、SLACK FOOTWEARに対して、より誠実なイメージや信頼できるイメージを感じてもらえればいいな、と思った事も「シック」を選んだポイントの一つです。

そしてこの「シック」をどのように表現するか。

次は具体的な表現方法のお話です。

2.専門知識のエキスパート

折角、ルックに込める思いやスタイルが確立したとしても、表現できないとそれはただの自己満足になってしまい、お客様に届かない思いとなってしまいます。

そんな悲しいシーズンルックになるのを防ぐために、 ”スタイリスト” ”カメラマン” ”モデル”というそれぞれの専門知識のエキスパート3人に集まって頂きました。

この3人にルックのイメージと構成を伝え、それ以上のクオリティにしてくれたのが9月1日に発表する今シーズンルックです。

とても頼もしい3人で、次回以降もお願いしたいくらいのチームワークでした。

”スタイリング”では、その商品を使うシーンやユーザー層のイメージを崩さない事（仕事で履いてほしい靴なら、ビジネスライクな服装に合わせる）を意識したり、この「シック」というイメージに合うアイテムの選定はもちろん、洋服に使用される素材の選定や、サイズの選定を限界まで拘って頂きました...。

イメージに合った洋服を集めるって、やったことのある方は分かってらっしゃると思いますが、とてもとても難しい事です。

時間と労力がかかる一番地道な作業だったと思います、本当に助かりました。

”カメラマン”には、撮影のスタイル（今回はモデル＋一脚のイス）のみを決め、それ以外はほぼ丸投げさせて頂きました...笑
ただ、そんな失礼なお願いの中でも、私たちのイメージ以上のアイデアをその場で提示していただき、色々なパターンで撮影が出来ました。

アイデアを実際に形に起こすだけならアマチュアでも出来そうですが、本物のプロはそれを上質なデザインに落とし込み、さらにそこから新しいアイデアへと繋げます。かっこよかったです。

そして最後に”モデル”です。

プロのモデルさんを目の前にする事が初めてだったもので、面食らいました。シャッターを切るたびに少しずつ顔の角度を変えたり、足の位置を変えたり、あれだけ連写しているのに、同じ写真が一枚として無いのです。

しかも、僕らが商品イメージを伝えるとそれに合わせ、表情や背筋を変え、商品に寄り添ったモデルが出来るのが、とてもすごかったです。