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歌のはじまり【1】

前回の続きです。
自分と歌のことを掘り下げていったら、長くなってしまいました。 
音楽と自分のサシ飲み的なお話。
人生で影響受けた曲やアーティストはほとんど抜きで語ってみた。


興味を持っていただけたら、よければお付き合いください✩


さて歌っていつから好きなんだろか…。
当たり前に側にあっていつとは分からない。

母いわく、まだ言葉も上手くしゃべれない頃から、よく一人で歌っていたという。勝手に作ってたのか。逸話の中一つでは、滑り台のてっぺんに登って、すごく楽しそうに歌ってたらしい。

母子手帳にも最近の様子の欄に「歌を歌うこと」と記されていて確かにその証拠はあった。
全然覚えていないけど、何だか自分の原点を見たようで妙に嬉しかった。


物心がつき始めると、私は人見知りが激しい子になっていた。
歌は好きだけど、人前でなんて考えられないくらい。
学校のスピーチでさえ、みんなの前に立つだけで極度の緊張と不安から泣き出してしまうほど。それで、周りから変な目で見られることもしばしば。

それでも学校の音楽の授業はわりと好きだった。歌とリコーダーのテストは大嫌いだったけど。
今の自分にとっても、音楽の授業はだいぶ影響受けていると思う。
友達にピアノ教室に誘われるも、発表会があるのが嫌で断り続けていた。だから、私には学校の音楽の時間さえあれば十分でむしろ全てだった。

家には姉と共用してたキーボードがあり、「猫ふんじゃった」は、母から直伝された。メリーさんの羊とかもそう。最初はそんなとこから。何にも縛られずに自由に弾くのが楽しかった。
そのうち、キーボードに内蔵されいていた曲、ロング・ロング・アゴー、聖者の行進、オーラ・リー、グリーンスリーブス、おお スザンナ、G線上のアリア、メヌエット、チョップスティックス、ノクターン、カノンなど、附属されていた楽譜とにらめっこしながら練習した。伴奏は当然無理だったけど。特にカノンは好きだった。習い事はしなかったけど、あの時間は無駄にはなっていなかったはず。

今でも学校で習ったもので、気に入っている歌がいくつかある。
中でも特に好きなのが、小学校の卒業式で歌った【街は光の中に】と、中学の合唱コンクールで選曲されていた【遠い日の歌】。あのカノンのモチーフ。
【遠い日の歌】は残念ながら自分のクラスの曲ではなかったけど。ここだけの話、今もスマホのプレイヤーに入ってます。カノンは、もはや自分の原点なのかも?


中学に入ってからは、合唱コンクールが伝統みたいな学校で、歌うの恥ずかしいとかも言っていられない状況に。
ある時合唱の練習中に、“音を確かめたい“と、パートリーダーの子から抜き打ちテストをされることになってしまい、一人一人歌わされることになった。
拒否れないし、あの頃みたいに泣き出すとかさすがにしなかったけど、嫌だったなあ…。
でも結果、案外評価は良かった。リーダーの子は普段違うグループにいる子だったし、正直辛口で言われるんだろうと思ってたからびっくりだった。正当に評価してくれたことが嬉しかったのと、見た目で判断してはいけないなと、自分も思い直した。
そこからちょっとずつ、人前で歌うことに自信がつき始めたように思う。意外な結果が結構自分に響いていたのかも。
 

それから、高校では音楽部に入部することになった。それまで当たり前にあった音楽の授業が突然選択制に変わった。
私は絵も好きだったから実際は美術の授業を選択したけど、本当は音楽もやりたかった。半ばちょっと後悔も。これからもう授業で歌えないんだ、合唱できないんだって。
そこで、部活に入ればずっと歌えるんだと気づき、迷いなく入部。友達も一緒だったから、「私に気遣わないでいいんだよ」とも言ってくれた。もちろん友達がいてくれたら心強い。でも、一番はやっぱり歌が好きという気持ちが動いたんだと思う。けど、周りに知ってる子誰も居なかったら、辞めていたのかな…とも思う。

私のいた高校は合唱の強豪校ではなかったものの、コンクールも定期演奏会も文化祭も結構力入れて活動していた。

そんな中、忘れられない出来事が次々待ち受けることに…。


後半に訪れるそれは、わりと今後を左右する大きな転機となりました。



次回で最終回!


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