短編作品「-196℃の閃耀」

こんばんは🌕
空降る飴玉社にて脚本執筆と演出を主に行っております、加藤薫と申します。
この数か月のコロナ禍で、演劇やライブはもちろん、テレビや映画までも作品を発信する機会を失いかけました。
(現在は映像を駆使するなどwith配信が演劇の世界でも続々と導入されていますね。)
そんな中、私も自身の戯曲を空降る飴玉社の公演以外でも発信したいと考え、その一つとして、こちらに綴ろうかなと思います。

皆さんが過ごすこの時間に、少しでも彩(いろどり、ひかり、つや)を添えることが出来れば幸いです😌

今回は、とある戯曲講座に応募する際に提出した審査課題に、数ページ分の会話を加えた短編作品です。下記に、余談として制作過程およびに今作品の内容を記載しております。
ご興味のある方は、よろしければ、読むかどうかの参考にしてください。


【余談】
この若干3ページほどの会話文は、ある戯曲講座に応募する際に提出した審査課題を制作するときに行った制作過程をここに軽く綴りたいと思います。
以下、制作するにあたり、自分の頭の中で、現在発信したいこと、自身が人生の中で大切にしたいこと、書きたいものの候補を挙げていき、その中で絞っていきました。
作品内容は、シチュエーションをご参考ください。それ以外は製作過程のメモとなります。


シチュエーション
オーダーメイドの店を立ち上げることを考える兄弟子が、縫製工場で与えられた指示に従って機械のように淡々と服を縫っている弟弟子とコンビを組むために、何回目かの誘いに行った先での出来事。

作品の印象
ドラマティックエネルギッシュ/ロマンティック/シネマチック

登場人物の関係
恋人/友人/男と女/コンビ/兄弟/生徒と教師/兄弟弟子

登場人物の詳細な関係
    ・ピアニストと調律師
    ・シェフ(料理長)とメートル・ドテル(給仕長)
    ・プロの演出家と芝居を辞めた元・看板俳優
    ・小説家と担当編集者
    ・スノーボード選手の兄弟弟子
    ・ガラス細工職人の兄弟弟子
・オーダーメイド専門店のショップオーナーとその兄弟弟子

二人の関係性と物語
作品を共につくっていた二人。しかし、1年前に仲たがいをしてしまい、コンビを解消。再び、タッグを組みたいと考えているが、これから再度やり直すことが出来るのか。同じ志のもとともになれば(一丸)となればもっとより良いものが出来ると言う期待と自信の提示、もう片方は現実と周りからの悪意のない一般論の諭しに、本当の自分の希望に蓋をしている。創造性の欠如。気づきがない。吟味する。解決策は自分を見つめた先にしか存在しない。何かを編み出す人間の背中を押す作品がつくりたい。付加価値。

物語を繰り広げる場所
工房/ともに住んでいる家/タクシーの中/職場/稽古場所(ガレージの倉庫)/学校/ファミレス

作品に込めたい要素
無気力で新しい何かを編み出すことが出来ないことに焦燥を抱いている人間。経済状況。くじけたとしても、それを挫折だと自覚しない強い志。再生(やり直し)することへの期待と恐怖。互いの熱の衝突で起こる強い摩擦熱。必死でがむしゃらである様子。10代や20代前半のように気持ちだけでやっていけるわけではない、いい大人だ、世間からの目や自分の落ち着き場所も探さなければならない。世間体は関係ない、ここで勝負しなければ絶対に後悔する。

追う人(兄弟子)と追われる人(弟弟子)の設定
追う人:かつては自分も追われる人と同じ立場に立っていた。しかし才能のなさに気が付き、 身を引いた。追われる人をなんとか引き上げたいと思っている。
追われる人:スランプに陥り、周りからの評価や期待がプレッシャーになり、腐りかけてしまっている。

(年齢差:1~3歳。兄弟子が年上、弟弟子が年下。20代半ば~後半)


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