空降る飴玉社

京都の小劇場で活動中。 大人になるにつれ「落ちこぼれてしまった」ものの中に潜む輝きを作…

空降る飴玉社

京都の小劇場で活動中。 大人になるにつれ「落ちこぼれてしまった」ものの中に潜む輝きを作品として「降らせる」ことをコンセプトに、 日常の延長線上にあるドラマを繊細な会話と感情表現により「人生の切り抜き」として表現します。 2021年に360度配信、京都・東京二都市公演を行いました。

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  • 作品紹介 Gipsしたソウルフルの蚤湧くシンパシーに命が宿る

    2022.3.25(fri)-27(sun)に、京都の骨董品溢れる喫茶店ライト商會三条店の2階ギャラリーで上演される、空降る飴玉社の小さなBONUS TRACK『Gipsしたソウルフルの蚤湧くシンパシーに命が宿る』の出演者からの作品紹介です𓏸𓈒 ᗦ↞◃

最近の記事

出演者から作品を観てくださる皆さまへ vol.4

出演者から作品に興味を持ってくださっている皆さまへ 作品の見所や登場人物についてご紹介していきます。 ご観劇のご参考にしていただけたら幸いです𓂂𓏸 vol.4 積 ひととき 役 加藤 薫 ┈┈┈ ✦ ✧ 今作品の見所は? ✧ ✦ 呪いを鍵に描くミステリアスでちょっぴり格好いい友情のお話です。 私の作品に度々登場するガラス職人、初・主人公です。 宝石や雨とはまた違う美しさや透明さを持つ硝子、それを人がつくったのかと思うと、人間の可能性の大っきさとロマンを感じます。(

    • 出演者から作品を観てくださる皆さまへ vol.3

      出演者から作品に興味を持ってくださっている皆さまへ 作品の見所や登場人物についてご紹介していきます。 ご観劇のご参考にしていただけたら幸いです𓏸𓂂 ᗦ↞◃ vol.3 碓井 淡路 役 浅野 有紀 ┈┈┈ ✦ ✧ 今作品の見所は? ✧ ✦ 登場人物4人の、それぞれの関係が1時間という短い時間にグッと加速するというか。 でもその背景にあるこれまでの長い年月や、これから先のことにも奥行きがあって、次の日も平然な顔で生きていける気持ちになるお話かなと思っています。 見所は

      • 出演者から作品を観てくださる皆さまへ vol.2

        出演者から作品に興味を持ってくださっている皆さまへ 作品の見所や登場人物についてご紹介していきます。 ご観劇のご参考にしていただけたら幸いです𓂃𓈒𓏸𖤣𖥧𖥣 vol.2 白州 綿 役 そふぃ ┈┈┈ ✦ ✧ 今作品の見所は? ✧ ✦ 序盤からぽつりぽつりと落ちている少しずつの違和感の正体が徐々に明らかになっていく面白さは、今作品の見所の一つだと思います。 他人の心内を知ることって、容易なことではないですよね。 いくら理解したいと思っていても、相手が選んで開示してくれ

        • 出演者から作品を観てくださる皆さまへ vol.1

          出演者から作品に興味を持ってくださっている皆さまへ 作品の見所や登場人物についてご紹介していきます。 ご観劇のご参考にしていただけたら幸いです𓆟𓂂𓏸 vol.1 碓井 縁 役 多田祥太朗 ┈┈┈ ✦ ✧ 今作品の見所は? ✧ ✦ 停滞していた人生が動き出す瞬間。 過去と向き合い、原点を見つめ、恐る恐る殻を破ってみる。 そこでの恐怖心や葛藤、勇気、そして少しの希望…… そんな感情たちを繊細に描きお伝え出来ればと思います。 ┈┈┈ ✦ ✧ 演じる碓井 縁は? ✧ ✦

        出演者から作品を観てくださる皆さまへ vol.4

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        • 作品紹介 Gipsしたソウルフルの蚤湧くシンパシーに命が宿る
          4本

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          ~京都の老舗和菓子屋を舞台に繰り広げられる男女五人の物語~『ここは野分前夜、朱の麓』11月13日(土)・14日(日)に新宿眼科画廊にて上演!

          「怖くても、傷ついても、自分の為に生きひんとって思うたの」 京都の夏、とある老舗和菓子店。 その家に生まれた兄妹の元に、 懐かしい幼馴染の彼が 特別な和菓子を求めて訪ねて来た。 迎え火の夜、 消費され続けるだけだった日常に 野分が吹き荒れる。 ☽初東京公演✸空降る飴玉社の灯点し頃シアター❁  『ここは野分前夜、朱の麓』 脚本・演出:加藤 薫 ►2021年11月   13 日(金)17:00   14 日(土)13:00  ※開場は開演の20分前です。  ※満席時は

          ~京都の老舗和菓子屋を舞台に繰り広げられる男女五人の物語~『ここは野分前夜、朱の麓』11月13日(土)・14日(日)に新宿眼科画廊にて上演!

          慈雨シアター『夏菊』

          北陸の実家から離れた京の町で暮らす姉と弟。 例年より早く梅雨入りした茹だる暑さに気が滅入りそうな6月上旬。 テーブルの上、花瓶に活けられたピンポンマムだけが瑞々しく、涼しげな顔で佇んでいる。 祖父がこの世を旅立ってから三ヶ月が経った。 姉はカメラを手放し、職場と家の往復を繰り返すだけ。 弟は迫りくる将来に不安を抱きながら、明るく振る舞う。 何も起こらない、悲しい話でもない。 ただ、純粋な想いでゆっくりと進む、穏やかで、ちょっとだけ寂しさを感じる物語 。 ーー

          慈雨シアター『夏菊』

          【きっかけ】文通から生まれる、プラトニック(に見せかけた)ラブストーリー

          SNSが普及し当たり前となった現代、文通にはレトロ(懐古趣味)な付加価値がついたと思う。 時代が様々な視点から、利便性を磨くために努力した結果なのだろう。 社会に出て、学生の頃とはまた違う自由を手に入れた私にとって、手紙を書くことは更にレアな行為となった。 複数人で創作活動をしていなかったら、私が最後に手紙書いたのは高校生の頃だ。10年程前である。 手紙には、贈る相手へかけた様々なものが一枚の便箋にぎゅっと凝縮されている。 それは、相手への想いであったり、共有したい物

          【きっかけ】文通から生まれる、プラトニック(に見せかけた)ラブストーリー

          短編作品「-196℃の閃耀」

          こんばんは🌕 空降る飴玉社にて脚本執筆と演出を主に行っております、加藤薫と申します。 この数か月のコロナ禍で、演劇やライブはもちろん、テレビや映画までも作品を発信する機会を失いかけました。 (現在は映像を駆使するなどwith配信が演劇の世界でも続々と導入されていますね。) そんな中、私も自身の戯曲を空降る飴玉社の公演以外でも発信したいと考え、その一つとして、こちらに綴ろうかなと思います。 皆さんが過ごすこの時間に、少しでも彩(いろどり、ひかり、つや)を添えることが出来れば幸

          短編作品「-196℃の閃耀」

          #早苗月のLilium 脚本公開

          空降る飴玉社のおやつ時間 『早苗月のold fashioned』 原作 太宰 治  『女生徒』     夜、自室で女性がワンピースのボタンを縫っている。     スケッチブックは閉じられている。     朝、自室の机の上に置かれている糸切鋏や針山、     最後まで縫われたワンピースが映し出される。     パジャマを着た女性がワンピースを枕にして眠っている。     外から自転車のベルの音が鳴り、     朝刊を投げ入れられた音が聞こえる。     玄関がガラガラと開き

          #早苗月のLilium 脚本公開