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【推し活】推しがほめられた

昨日の夜に試合があったので見に行ってきた。結果は5-1の勝利。すごく嬉しかった。推しも後半の途中から試合に出て、いいところで何本か決めようとしていた。

今年はチーム事情で後ろで守備(主にサイドバック)をしながら進めていくというプレーが多く、ユティリティプレイヤーな部分が目立っていた。もともと前線でプレーするタイプだったので、そういう日はいつになるんだろうと思っていた。

チームもなかなか勝てず、推しがどこで起用されるのか毎回悩んでいたんだろうなと監督のことも思っていた。それをわかってか、「今日はどこでプレーするんだろう」とつぶやくこともしばしば。スターティングメンバーやリザーブから外れると「どうしたのかな?」と思うこともあった。それほどこのところ気になっていた。

しかし、チームの勢いが戻りつつあった頃、推しが前線でプレーするようになった。「守備をやってた影響で点を決められないこともあるよね」という意見もあるが、それはタイミングなどあるから仕方がないと思っている。前線でプレーしても、サイドバックをやってたクセが抜けてないのかついパスをしてしまう――そういうのが何度かあった。でも、あれで決めていたとしても…というのは、イフなので何も言えない。
サイドバックをやっていたとしても経験値が少ないことで途中で交代もあったが、再び前線での起用を前提になってからはリザーブではじまることが増えてきた。途中出場で出ることもあれば、タイミング悪く出られないこともあった。それは采配のことなので素人の1サポーターがいうのはおこがましいのと、理由などは指揮官である監督の頭の中しかわからないので永遠の謎のままにしておく。
ただ、最近は前線でプレーするようになったのは事実。

推しはどんな状況でも笑顔で話してくれる。心のなかで納得いかないことがあっても、言語化してそれを伝えてくれることもあった。Zoomのオンライン交流会でも話してくれたが、内容に関しては敢えてふれない。ただ、言語化して、「こういうこともあったよ」と話してくれる。
私は、推しがどういう状況であれ、言語化してくれるのが好きだ。SNSで発信することはないけど(気を使ってくれるのか)、こっちがわかってもらえるようなことを言ってくれるので、ますます好きになってしまう。

こんな時、なぜか『ひょっこりひょうたん島』の歌詞が浮かんでくる。

丸い地球の水平線に
何かがきっと待っている
苦しいこともあるだろさ
悲しいこともあるだろさ
だけどボクらはくじけない
泣くのはいやだ 笑っちゃおう
進め!

「ひょっこりひょうたん島」より

そんな時、いつもお世話になってるツイートでこんなのを見かけた。

取材に応じていた山本悠樹が不意に言葉をつまらせて、目を潤ませた。
フロンターレへの移籍初年度。出られない日々について話を進めていた時のことだった。
「やっぱり波はあったと思いますけど。でも、さっきも言いましたけど、しんどい時にいろんな人が支えてくれたので。そのおかげで、言い方悪く言うと、腐らずに済んだというか。そういうところもあるので。別に今日何かを成し遂げたわけではないので。本当にそういう人たちに、感謝したいですね」
そう話す山本に、その難しさを深堀りする質問が続く。
「話せば長くなるんですが、受け入れがたいこともたくさんありましたし。きついなーと思うことも多かったので」
そこまで話した山本は10秒間の絶句の後に、支えてくれた人への謝意を口にした。
「本当にそういう時に支えてくれた人に感謝したいです」具体的に誰かと問われた山本がしばし考え込んで上げたのは瀬川祐輔の名前だった。

川崎フットボールアディクト
『辛かった日々に寄り添ってくれた瀬川祐輔に感謝する山本悠樹』より

ここから先については有料記事なので、無料部分だけ。なんだか、去年の天皇杯での高知戦を思い出した。

――鬼木監督は出ればやってくれると言われていて、なかなか出場機会があったりなかったりで、難しさがあったのでは?
「今はそんなに、またベンチかよとかいう気持ちは全くなくて。出たらしっかりチームの為に結果を残そうと思いますし。本当に瀬川くんがベンチのメンバーも、しっかり盛り上げてくれるので。『オレらがやるぞ』ってずっと言ってるので。そういう先輩がいるので。出た時にみんな気合が入ってました。サブの選手で結果を残そうっていう思いが、終盤の勢いにつながっているのかなって思います」

川崎フットボールアディクト
『佐々木旭「サブの選手で結果を残そうっていう思いが、終盤の勢いにつながっているのかなって思います」/天皇杯R16 vs高知【試合後コメント】』より

この時期の推しも試合にはなかなか出られなかった。もともとのユーティリティな部分もあって、あちこちで起用されてたこともあったので。でも、腐らずに盛り上げていく姿は他の誰かが見ても影響されたのかもしれない。
実際、このときの推しもこんなコメントをしている。

――サブの役目というか、さっき佐々木くんが、瀬川くんがすごく盛り上げてくれるから、僕も頑張れるみたいな話をしてて。そのあたりはどうですか?
「何か、オレもサブ嫌ですよ。もちろん。だから、自分に対しても、盛り上げるというか。悔しい気持ちの方強いし、サブになったら。でもサブになった以上はサブが試合を決めたいし、スタメンがダメで、サブが活躍っていうのが一番、サブとしては、何ていうか、いいというか。ポジティブなことだし。チームとしては良くないかもしれないですけど。でも常にサブはスタメンのすぐ後ろを走ってるんだぞっていうのを、スタメンの選手たちに見せなきゃいけないし。そういう中でいつも試合前にサブが決めるぞというのは、、。サブで試合を決めるっていうのは、ふざけながらですけど、言ってます」

川崎フットボールアディクト
『瀬川祐輔「みんながスタメンを狙って準備はしてますけど。サブになるんだったら、サブの役目ってのがあると思うので」』より

負けず嫌いな彼らしい言葉だと思った。年齢も年齢だから、自分がどういう立ち位置にいて、立ち回りを求められているか想像がつく。でもこういう振る舞いが他の選手に影響しているというのはいいことなのかもしれない。

さっきの記事に戻るけど、試合に出られない選手がいると声をかけたりする推しが素敵だなと思った。もともと、移籍したばかりの選手には積極的にコミュニケーションを取るといってたが、何か困ってる選手に対してもそれが出来るのはすごいことなんだと思っている。

そんなことを引用して、こんなツイートを見かけた。

山本悠樹選手が辛い時に支えてくれたと感謝の言葉を述べていた #瀬川祐輔 選手に話を聞くと、山本選手や控え選手へのさまざまな優しい言葉が。「自分も苦しいので」と話していたので、「その中でそうした行動や発言ができるってすごくないですか?」と率直に聞いてみると、「(山本選手は)自分の価値を示そうとした1年目でこれだけ出れないっていうのは想像してなかったと思うし、なおかつチームが全然勝ててない時期でも、なかなかメンバーに入ることができなくて、もどかしい気持ちで過ごしてたと思うんです。その気持ちは分かる」からこそとのこと。(以下略)

城とサッカーの編集者兼記者兼カメラマン(双葉社/サッカー批評)さんのツイートより

本人のコメントより。
そうなんだよね。自分も出られない経験をしているから、人の痛みもわかる。共感も出来るし、どうしたらいいのかわかっている。そういう人間がいると話しやすいだろうし、相手も「この人なら…」と信頼したくなっちゃうだろうなと。

私は推しが素敵だなと思ったのは、こういう部分なのかもしれない。優しい人だから話も聞きやすいし、相談もされやすいだろうなと。
今回、推しがいろいろな記者さんたちにほめられたのがすごく嬉しかったし、好きになってよかったと思えるほどだった。