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偉大なる母校「湘北短期大学」

おはようございます。

今日から7月!あっという間ですね。
小学校へ入学した長男にとっては人生初の夏休みを目前に控えて右往左往する日々です(笑)

最近、また「教育のミライ2040」を読み返しています。

そこで思い出すのは母校「湘北短期大学」の事。

「社会人養成所」のような短大で、大変身になる2年間でした。
今日はそんな母校を紹介したいと思います。

アッサリ決まった進学先

長男の受験に関してはこんなに悩み、色々試している割に
私自身は、高校も友達に誘われて決めて、高校卒業後の進路についても

「就職したら夏休みがなくなるから、まだ学生でいよう

「4年も勉強するのは嫌だから短大か専門に行こう」

「母親が専門より短大を推してるから短大で良いや!」

通える範囲の短大を見学してみよう

という消去法で、『通える範囲の短大』を二か所見学し、就職率の高い方に決めました。

どういうルートだったか記憶が殆どありませんが、学校推薦枠で試験を受けて合格しました。

でも通塾したり特別な勉強をした記憶も殆どなく、正直
「あっさり受かった」感の強い受験でした(笑)

今になって強烈に共感する建学の精神


そんなあっさり決まった進学先は神奈川県にある「湘北短期大学」です。

私が在籍していた当時は全く知りませんでしたが、HPには建学の精神としてこう記載されています。

なんとかして有名大学を出ることが、もっと簡単にいえばよい大学へさえ入ってしまえば人生の大半が決まってしまう様な今日の世の中の機構に、私は大変疑問を感じる。

ほんとうに世の中の役に立ちその存在に意味のある人は、こんな教育の考え方の中から決して生まれてこないだろう。教育は決してだまっていて上から自動的に与えられるだけのものではない。
自分で求め何処までも自分で追求して行くのが真の教育の姿ではないだろうか。


こんな方向を目指し、どんどん実現して行ける学校がこれからの日本にはどうしても必要であるということから、湘北短期大学が生まれることになったのである。実技を通じて智識のみでなく、世の中を活きて行く、人を率いて行ける人柄を身につける教育を私は大いに期待している。

昭和49年の湘北短期大学開学にあたり、ソニー株式会社ファウンダー、学校法人ソニー学園 元理事の故 井深 大 氏は、「私の期待する大学教育」として上記の言葉を述べられました。本学では、創立25周年(平成10年)を機に、これを建学の精神とすることを再確認しました。

湘北短期大学HPより

そう、チラホラ出てきましたが「ソニー学園 湘北短期大学」という事で、あのSONYの寄付により高校を開校した事が、この湘北短期大学の始まりです。

建学の精神も、「社会でほんとうに役立つ人材を育てる」という教育理念も、今朝まで全く知りませんでしたが(笑)
卒業生として心の底から「確かにそうだな!」と感じる短大でした。

ハードすぎる2年間


私は高校時代に僅かながら行われたパソコン演習の授業が、学校生活で初めて「面白い!」と思える授業でした。

その為、湘北短期大学でも「電子情報学科・情報実務コース」という学科へ入りました。
※現在は学科名等全て刷新されています。

①授業


その当時の授業は記憶が曖昧ですが

・言語表現法(PCを使用してレポートを書いたりする授業)
・毎回手書きの手紙等を書く授業
・簿記
・英語
・生物・物理(選択科目)
・数学(選択科目)
・CAD
・PC演習(VBAを使いプログラミングをしていました)
・ビジネス実務(オフィスマナーの演習)
・Photoshopを使う授業

等がありました。

②取得した資格

2年間で

・ビジネス実務士
・日本語ワープロ検定1級
・簿記
・ITパスポート(当時は別の名称だった)

等の資格を取りました。

③膨大な宿題


中でも特にハードだったのは、PC演習。

まだ家庭に1台パソコンが普及していない時代、ネットで「検索する」という事にも慣れていなかった。

そんな時に最初に出た課題は「検索」でした。

①サンタクロースの住所
②自宅の市町村の面積と人口

を調べて結果をレポートするというモノ。

その後はExcelので関数を駆使して表作成などを習い、後半はVisualBasicの演習がスタートしました。

・色の名前が書かれたボタンを押すと背景が塗り替えられるシートを作成して下さい。
・西暦と和暦をボタン一つで変換できるシートを作成して下さい

と言うような課題が毎週出されました。
授業では殆ど教えてもらっていないような技を駆使しないと完成しないような難易度の高い課題で、毎週放課後も19時近くまで居残りして友人同士で取り組み、教え合い、ハードすぎた課題でした。

それでも課題が完成した時の達成感や、作成したプログラムが思い通りに動いた時の喜びは大きく、あの時代にそれを経験できた事はとても大きかったです。

就職率98.3%の裏側

HPを見ると「就職率98.3%」と書いてありますが、私の通っていた時代も同様の高い就職率でした。

当時は大変な「就職氷河期」で、50社受けても1社も内定が貰えないという人もザラにいました。
私が唯一見学したもう一つの短大はこんなに就職率が高くなかったので、本当に驚異的な数字でした。

湘北短期大学が何故そこまで就職率が高いのか?と言えば、1年生の頃から「就職」に対するアンテナが尋常ではないのです。

入学して半年もたたないうちに「就職ガイダンス」がスタート。

・就職活動について
・選考方法
・準備するべきこと
・就職活動のスケジュール
・就職活動で授業を休む時の手順
・就職活動の服装
・履歴書の書き方
・面接のポイント
・電話のかけ方

など、具体的な話がどんどん展開されていきます。

校内には「キャリアサポート課」という、就職活動専門の部屋があり
企業のパンフレット、卒業生直筆の就職活動記が置いてある他、相談員3名が応募先の選び方、試験対策など随時「個人の相談」に乗ってくれる体制が整っています。

今でも就職に対する熱量が尋常ではなさそうです(笑)

社会人になって拍子抜け

2年間の短大生活は物凄く忙しかったです。
平日はほぼ学校、土日は終日アルバイトという週もあり「丸一日休み」という日がありませんでした。

むしろ社会人になってからはアルバイトがない分「週末は完全にお休み」となり「社会人の方がラクだな~」と感じた程でした(笑)

私は小売業で経理を担当したのちに、IT企業へ転職しましたが
IT企業でSEとして働く人の中に、「大学時代にPCやプログラミングを習っていた」という方には殆ど会った事がなく。

「社会で生かすために大学で学ぶんじゃないの?大学って何をするために通ってるの??」

と、本当に世間知らずだった私は心底驚きました(笑)

偏差値の高い大学が全てではない

ソニーが作った割には知名度が決して高い学校ではありませんが(ごめんなさい💦)、母になり改めて振り返ると「コスパが良すぎる短大」だと思います。

塾で猛烈な受験勉強をする必要はなく

学校生活で社会に出てから役立つ知識をしっかり身に着けて

ほぼ就職できる(残り2%の方は就職を望まない方だと思います)


勿論今は「就職」が全てではないし、湘北短期大学から入社可能な企業が決して多いわけではないかもしれませんが

子育て中の方にも、採用担当者の方にもこういう特色のある学校もあると知って頂けるキッカケになれば嬉しいです。




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