小学生の娘から習った算数英語
日本で教育を受けた私。算数に関する英語をほとんど知らない事に気づいたのはイギリスがロックダウンに入ってからのことだ。学校が閉鎖され、親が勉強を見るはめになったのだ。普段イギリスの現地校に通う娘たちは英語で教育を受けている。
ロックダウン初期の頃、私は日本語で算数を教えようとした。そうしたら、娘たちが、算数に関する日本語をぜんぜん知らなかったのだ。土曜日の日本語補習校で、日本語を勉強しているが、国語だけしか習っていないし、自分も他の教科を日本語で教えてこなかったのだから、しょうがない。日本語の語彙から教えなくてはならなかった。その、逆として、私も英語の語彙を増やさなければならなくなった。ロックダウンの思い出、そして備忘録として娘たちから習った算数英語を残しておく。
足し算、引き算、掛け算、割り算は何という?
足し算: addition、足す: plus
引き算: subtraction、引く: minus、subtract、take away
掛け算: multiplication、掛ける: times 、multiplied by
割り算: division、割る: divided
1+2=3
One plus two equals three.
3-1=2
Three subtracts one equals two.
Minus、subtract、take awayは、どれも引くの意味だが、長女は「subtract」を、次女は「take away 」をよく使うそうだ。
2x3=6
Two times three equals six.
Two multiplied by three equals six.
10÷5=2
Ten divided by five equals two.
小数点は英語で何?
小数は「decimals(デシマルズ)」。小数点は、「decimal point(デシマルポイント)」。
3.14を読む時は小数点をポイントと読むので、three point one-fourとなる。
分数は英語で何?
分数はfraction (フラクション)。
分子は「Numerator(ニューモーレイター)」で、分母は「Denominator(ディノミネイター)」。日本語と違って「分子→分母」の順番で数字を読む。1/5は日本語では分母から「ごぶんのいち」と読むが英語では、「One Fifth」と読む。この違いが、娘たちに最大の混乱を招いてしまった。
3²は英語で何と読む? そして「power」の意味は!?
3²= 9
Three squared is nine.
3³=27
Three cubed is twenty seven.
2⁴=16
Two to the fourth power is sixteen.
「power」といえば、「力、パワー」の意味でしか知らなかった。
先日、会社のExcelのトレーニングコースを英語で受けていて、この「power」が出てきた。「娘に習った英語だ」と、ふと思った。コラムに「=3^3」と入力すると「27」になるとの説明だった。
この歳になっても、まだまだ学ぶことがあるようだ。多国籍な人々がいる企業で働いているが、「知らない」「わからない」と堂々と言える人が多い。私は、日本人ならではの「恥をかきたくない精神」からか、もう40代だからか、「知らない」「わからない」が言いにくくなっている。わからない事を、惰性でほっとかないで、いろいろ学ぶのがいいのだろう。娘が習ってくる事を、一緒に学んでいけば、日本の教育で学ばなかった事を知れるいい機会なのかもしれない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?