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【食楽記 #2】己の拳で叩いて砕く料理!(キューカンバー・スマッシュ)
はい、私です。透々実生です。
皆さんは、キューカンバー・スマッシュという料理をご存知でしょうか。ご存知でないかもしれません。私もつい最近知りました。
この記事です。必要なことは全てここに詰まっています。
普段、私も平日に料理をしたりはしないのですが(体力が尽きるのと、洗い物が面倒くさくて……)この料理は、そんな人でもちゃっちゃと作れます。
何せ、皿も使わない。包丁も使わない。使うのは、己の拳。野生を解放して、とにかく殴って殴って殴る料理だからです。
これ料理か??? みたいな表現になりましたが、料理です。しかも、馬鹿にできないおいしさ。
気になる方はぜひ作ってみてください。
以下は作ったり食べたりした時の感想ログです。ご自由にお読みください。
早速、キューカンバー・スマッシュを作る!!!
さて、上記記事に従って、用意するのはきゅうり、にんにく、塩、オリーブオイル、ジップロック。そして、健康な己の拳。これだけです。付け合わせには可能であればドリトスを用意しましょう。そうでなければ、塩気のあるお菓子も可です。
そして、健康な拳というのが重要です。骨が折れていてもいけないし、突き指などで痛めていてもいけません。もし怪我をされている方は、硬いもの(例:テキーラ瓶)でも用意しておきましょう。
ということで、まずは。
1:きゅうりをへし折る。
へし折ります。包丁とかそういう文明の利器は使いません。へし折ってください。とにかく野生を解放しましょう。日頃のストレスをきゅうりにぶつけるのもよいかもしれません。
なお、さっきの引用記事では、へたが気になる場合は奥歯で齧って捨てるとあります。野生を解放するためです。奥歯で齧ってへたを捨てましょう(私はきちんと齧って捨てた)。
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2:きゅうりをジップロックに入れる。
入れましょう。余計なことは言わず。
3:きゅうりを粉々に砕く。
殴りつけましょう。最初はきゅうりが意外に硬いことに驚きますが、もう少し力を籠めるといい感じに砕けます。結構楽しい。
やはり暴力……暴力は全てを解決する……ッ!な気分になります。楽しすぎて戦闘狂化しないようにだけ気を付けましょう。
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4:にんにくの皮を剥く。
剥きましょう。
結構剥きづらいですが、実は小皿に載せてラップをかけて、500Wの電子レンジで10秒チンするだけで簡単に剥けます。温かくなるのであとでにんにくを砕きやすくもなります。ただ、火傷にお気をつけを。
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5:砕け!!
メイドインワリオのミニゲームのノリで、にんにくをジップロックに入れて砕きましょう。何だかんだにんにくは硬いので、拳でなくて硬いもので潰し砕くのも良いでしょう。ちなみに私は拳で砕きました。野生を解放したので。ジャパリパークの動物たちも野生解放するとこんな気分なんだろうか……(絶対違う)。
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そして砕いた後の姿がこちら。この時点でジップロックの口を開けるときゅうりの青さとにんにくの独特の匂いが絶妙にマッチして既に食欲をそそります。
6:塩とオリーブオイルを入れる。
ジップロックを開けて、塩を少々、オリーブオイルも少し。先の記事にも書かれていましたが、オリーブオイルはエクストラバージンの良いものを使うことが推奨されます。私もとりあえずエクストラバージンのオリーブオイルを買って使ってみました。
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あとはこれをシャカシャカ混ぜるだけ。ベテランのバーテンダーの如く、ジップロックの口を閉め、カッコよくきちんと混ぜていきましょう。
口を閉め忘れると、きゅうりとにんにくが散弾銃の様にジップロックから飛び出して部屋を荒らし、心は萎え、全てを失い、メキシコの砂漠でくたばることになります……END……OF……MEXICO……。
きちんと口を閉めてシャカシャカ振れば、完成です!
実 食
ジップロックの口を開けると、にんにくとオリーブオイルがハーモニーを奏でて、これがまた素晴らしく良いのです……。暑くなってきて萎えゆく心もこの匂いを一度嗅げば元気を取り戻すこと間違いなし。
そして隣にはドリトス……が無かったので、仕方なくドンタコスを購入しました。ドリトスが無かった私は思わず「……END……OF……MEXICO……」と呟いてしまい、近くにいた店員さんに振り向かれてしまいました。本当ごめんなさい。
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最初はキューカンバー・スマッシュを一口。思ったより味が薄くてびっくりしました。が、口に入れた瞬間のキュウリのシャキシャキ感。にんにくのパンチの効いた匂い。そしてオリーブオイルの豊潤な香りと、それら全てを引き立てる塩。まるで背中を預け合っているガンマンの如く、見事なチームワークを作り上げていました。
隣のドンタコスに手を伸ばして食べ、キューカンバー・スマッシュを一口……これがかなり衝撃で、めっちゃ美味しい。訳分からんくらい合います。これを考案した逆噴射聡一郎先生は天才に違いない……そんなことを傲岸不遜にも思いながら食していきました。
キューカンバー・スマッシュは、冷やしても美味しいのでは? と思いましたので取り敢えず半分くらい残して冷蔵庫へ。ドンタコスは食べきってしまいました。美味しかったので。
そして2日目。
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今度こそ、化学メキシコを手に入れてきました。結構探し回りました。
そして実食。
1日目のキューカンバー・スマッシュが、それぞれの食材が背中を預け合っているガンマンだとすれば、2日目のキューカンバー・スマッシュは、まさしく一体となったファミリーのようです。きゅうりににんにくの香りが移って、さらに旨味を感じられるようになっています。
そして、にんにくの香りがどうしようもなく口の中に充満すると、自然と隣のドリトスを求める。口に入れれば、メキシカンタコスとにんにくが更なる調和を見せていきます。まさしく、ドリトスがファミリーの一員になったかの如く。
正直、ドンタコスよりもドリトス(メキシカンタコス味)の方が合います。多分、このタコスとにんにくが相性が良いのでしょう。そして塩辛くなった口にあっさりしたキューカンバー・スマッシュを入れれば、口の中はリセットされ、またドリトスを求める――。
永久機関ができちまったなァ〜!って感じです(どんな感じ?)。本当に延々と食べていられます。お酒のアテ(つまみ)としても抜群です。本当に止まらない。
「美味……美味……」と言いながら、気づけば。
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お皿は空っぽ。ご馳走様でした!
さて、完食した感想ですが。
ぜひ皆さんも作るべきです。こんなに簡単で手軽で気持ちも体も奮い立たせる料理はありません! ただ、にんにくを使うので翌日人に会う方はお気をつけて……。
暑くなっていく季節に負けないよう、皆さんもキューカンバー・スマッシュでこの辛い世の中を乗り切っていきましょう。
最後にも再び、ソースとなった記事を載せさせて頂きます。ぜひお読みください――過酷なMEXICOで生き抜くために――。
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