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社会保険労務士試験勉強⑧

こんにちは。きいろいきいろです。

先日、こんな助成金あるよーって話をある方としてたのですが、ちょっと気になって調べてみると、つい最近その助成金が締め切られていたということがありました。

助成金の種類って多いから把握が難しいな~って思った。って話です。


さて、今回で社会保険労務士試験勉強シリーズ終わりです。
今回は本試験の話なので試験勉強じゃないけど、気にしないで下さい。

それでは、はじめます。

試験会場の大学は電車とバスを乗り継ぎそこから10分程歩く。
昨年もそこに行ったから勝手は分かっている。
近くにあるのは大学の目の前のローソンとマクドナルドのみ、大学周辺にしてはかなりもの足りない。
そんな環境なので食料は調達してから向かうのが「吉」
そんな事も分かっている。
それが経験者の唯一の特権。
試験会場が変わればそんな特権すら剥奪される無情な世界。


8月第4週日曜日、快晴

朝、無事に寝坊せず起床した私は、軽く食事を済まして、持っている3パターンの服装で1番ラクな服装をチョイス。足元はサンダル。
荷物は受験票と筆記用具、あと専門学校で最後の方に配布された「横断まとめ」という薄いテキスト。
理由は目的条文が最初の方に記載されているから。
穴埋め式の選択式問題では必ずと言っていいほど、この数ある目的条文のどれかが出る。

あとは道すがらコンビニで食料とレッドブルを調達すれば問題ない。

そう思い、私は嫁に見送られながら家を出た。

「この戦いを必ず終わらせる!」

なんて思ってもなく、ただただ「機械的」に動いてました。
そう「機械的」に・・・

ルーチン作業の様に淡々とコンビニ寄って電車乗って、バスに乗り継いで賢そうなたくさんの受験者たちと修行僧の様に無言でワラワラと歩いて大学へ向かい、試験会場についてテンションを上げるためにレッドブルを飲みました。
どうでもいいことですが、私はココってところではレッドブルを飲むようにしています。
一種の自己暗示みたいなもんです。

レッドブルを飲んでテンションを上げた私は受験する教室に入室し、自分に割り当てられた席を探し着席します。

そしてある事に気付くんです。
いや、違う。
ない事に気付くんです。


ワタクシ1回目と同じ過ちをしてしまいました。

「時計」がない・・・

2回目の時にしっかりしていた腕時計も、今回は機械的に家を出てしまったのでもちろん着けてません。

「詰んだ・・・・・」

「レッドブル飲んだのにもうテンションだだ下がり・・・」

心の中でそう思いました。

冒頭で「それが経験者の唯一の特権」とか言ってたのナシで頼みます。

でも去年受けた教室は壁掛け時計あったんです。
腕時計もしてたけど。

こっちが時計をしてないと向こうも時計を設置してなくて、
こっちが時計をしていると向こうも時計を設置しているというジレンマ。

なんで1回目の時に受験3大のミスの1つに挙げてた腕時計を忘れたんだ!
なんで2回目の時に失敗から学んで実践できた腕時計を忘れたんだ!
なんで3回目の今回、腕時計を忘れるって過ちを繰り返したんだ!
なんで人は同じ過ちを繰り返すんだ!ってガンダム状態。

心が乱れる私。

いや・・・ちょっと待て。

そういえば、今年受けた3回の模試では穴埋め問題も5択問題も時間が結構余っていて途中退室してたし、過去2回の本試験も時間余ってたし、よくよく考えると時計いらないんじゃね?って言い聞かせるように「時計不要論」が私の心の中で起きていました。

「ソウダヨ、時計ナンテイラナイヨ!」

なんて外国人風に心でつぶやいていると試験が始まる雰囲気が出てきました。
試験直前の緊張感漂う空間でこんな事考えてたのは私だけだと思います。

午前中は穴埋め問題です。80分あります。

今でも1つだけ覚えている問題があって、日本における外国人労働者の多い順って問題で国籍順に中国、「  」、フィリピンって順で並んでいる問題だったんだけど、選択肢がネパール、ブラジル、ベトナム、ペルーの4つなんです。

当時私の行っていた専門学校以外はこれを予想問題として挙げていたらしく余裕だったみたいなんですが、そんなこと私は全く知りません。

私は熟考しました。

ネパール⇒あまり印象がない
ブラジル⇒日系ブラジル人、友達の嫁がブラジル人⇒ネパールより身近
ベトナム⇒東南アジア、ベトナム製の商品多い⇒ネパールより身近
ペルー⇒フジモリ大統領?⇒ブラジル、ベトナムの方が印象的

ブラジル、ベトナムに絞りこみます。

ブラジル⇒友達の嫁が出稼ぎだった。
ベトナム⇒商品はみるけど・・・

で、ブラジルをチョイスしようとするのですが、
「いやいや、地球の反対側わざわざ行く?アメリカとかの方が近いわ」
「あれ?よく問題見てみれば中国より少なくてフィリピンより多い?フィリピン・・っていうか通勤途中によく東南アジア系の人めっちゃ見かける。ブラジル人とか見たことない」

って事でベトナムをチョイスして正解するっていう試験勉強関係なしで正解したので覚えているんです。
インパクトっていうか考えて導き出したからですかね?

そんな風に解答を済まして、マークシートへの解答の転記が間違えていないかチェックしようとしたら「残り10分です、これより退室できません」って言われてビックリしました。
穴埋めでギリって人生で初めてでした。
そして丁寧に見直しを済ましたところで丁度試験が終わりました。

そして全然楽しくないお昼休憩です。

まずトイレに向かいました。
教室を出て「コ」の字型の廊下を歩いて行くとトイレがあったのですが、
「コ」のところにハマる様に時計台があるのに気付きました。
この時計台でお昼時間把握できると思い安心しました。

でも、安心したとはいえ「コンビニで買った食料を体内に取り込む作業」という表現が正しいくらい食事のことは覚えていません。

ただ、お昼にもう1本レッドブルを飲んだことは覚えています。
あれ1日1本までなんですよね?知らなかったんです。
皆さん1日1本までにしましょう。


さて、午後は5択問題です。210分あります。

私は試験開始10分前に教室に戻り待機します。
あいかわらず時計はないのですが、ここは時間オーバーってのを経験したことがないので大丈夫っていう「時計不要論」でいくしかありません。

労働保険から解いていき社会保険を解いてマークシートにまとめて転記するのが「私流」。

ひっかけ問題だらけなので、いつも以上に1文1文丁寧に読みます。
そして労働保険が終わったタイミングで体感90分です。
丁寧に時間をかけた感じがしたので体感90分と判断しました。

残り210-90=120分
社会保険を同じく90分で終わらせて、30分で転記見直しすれば丁度いいかなって思いました。
今回は途中退室せずに問題を持って帰る予定だったのでいいペースだと思いました。

でも正確な時間が分かりません。
あくまで体感です。

その時

「あ!!」
「トイレ行けば時計台の時計見れる!」

と気付きました。
この試験、長丁場なのでトイレの途中退室は試験管の付き添い有りですが認められています。
今回これを初めて利用することにしました。

そっと挙手をし、試験管に導かれてトイレに向かう途中、私は時計台をみました。

13:20~16:50の試験時間なので
体感90分として14:50頃です。


時計はこんな時間を表していました。


15:40


「ゑ?」

「の、残り70分?」

おしっこしてる場合じゃねー!

残り社会保険全問と転記&見直しあるのに140分も労働問題に時間使ってるー!

やばいやばい。

やばいやばい。

トイレから戻った私はまず労働問題の転記をサッと済まし先ほど言ってた「私流」をあっさり切り捨てます。

その後、体感60分で膨大な量の問題をこなして転記して見直しです。

うりゃーうりゃーって戦国無双の前田慶次ばりに問題をノンストップで解いていきます。

さっきまでの労働問題みたいに1文1文丁寧に読んでなんかいられません。逆に1文1文かなり雑に読みまくってました。

なんせ正誤の判断がめちゃくちゃ早い。
バーって問題文読んで少しでも引っかかったら「✖」印
引っかからなければ「〇」印
をひたすら判断しながら突き進みます。

間違いなくゾーン入ってた。
間違いなくキセキの世代に勝てた。
てか入らざるを得なかった。

そして全ての文章の〇✖が終わると問いが正しいものを選ぶか、間違ったものを選ぶか、どれとどれが正しいか間違ってるか、いくつあるかなどをきっちり判断して、試験後テイクアウトして見直せるように問題用紙に書きこみます。

いつ時間終了の合図があるか分からない状態でドキドキしながらも、なんとか書き込みが一通り終わり、今度は全部マークシートに転記していきます。この時緊張して足がワナワナしてた。

そして全部マークシートに塗り終わった時

「残り10分です、これより先の退室はできません」

って案内がアナウンスされました。

「マジで?50分で社会保険解いた?」

「ありえない」

「ありえないっていうのはありえない」

そんなことを心でつぶやきながらも、
もう残りの10分で転記ミスがないことを確認すること。
それしかできないのでじっくり見直しをしました。

こうして全力の出し方を間違えた私の3回目の社会保険労務士試験は終わりました。

色んな意味で完全に燃え尽きてました。

もし試験を受ける人に私からアドバイス出来ることがあるとしたら、

「腕時計は絶対しといたほうがいい」



1回目と同じ反省をしながら私は試験会場を後にしました。

そしてもはや恒例になってしまった嫁との居酒屋での打ち上げをしました。


おわり


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