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息子が撮る写真。予期せぬ出会い。

 こんにちは。皆さん、お元気ですか?梅雨入りしたみたいだけど、まとまった雨が降りませんね。今のところ湿度もそれほど高くなく、今日は北風なので陽射しは強いけど、風はひんやりとして過ごしやすいです。でも、なんだか気怠い感じはしますね。これから夏の暑さを乗り切るために、休日は昼寝したりのんびりとするのも大切な気がします。

 先日、用があり久しぶりに千葉市に出かけました。息子は誕生日プレゼントとして中古のデジカメをゲットしました。最初はヨドバシカメラに行ったけどパッとしなくて、散歩してたらショウウィンドウに中古のカメラが並んでました。カメラのキタムラの中古専門店。そこで出会った一台のカメラ。今や息子にとって宝物。
今日も朝からバシバシ写真を撮ってます。
 今日のブログの写真は息子が撮った写真を使用しています。トップの写真は、さっき計量した明日焼くパンの小麦です。この容器に入っているのは小麦、砂糖、塩。明日の朝に酵母と水を混ぜて生地を捏ねます。そしてゆっくりと時間をかけてパンになっていきます。何度焼いても、小麦がパンというカタチになるのは不思議だし楽しいです。
 まるで魔法のようです。食べ物を作るという感覚よりも、「パン」という作品を生み出してる感覚があります。そうやって焼き上がったパンが、お客さんの手に旅立っていきます。それまではお店の棚に並び、「森とパン」 の繋がりが、お客さんの手に渡り、「お客さんとパン」の繋がりとなっていく。
そしてパンを通じて、「森とお客さん」が繋がっていく。

 そうやってパンのおかげで、白子町でmeleを初めて睦沢で森を営むまでに沢山のお客さんと出会ってきました。うちは分かりやすく看板があって、路面店にあって、入りやすい店ではありません。どちらかというとmeleの頃から看板もなく、少し奥まった場所にあり、入りにくい店です。
 でも僕の経験上、入りにくいと感じる店の方が、いざ入ってみたら静かであったり、店にこだわりが詰まっていたりオリジナリティがある店が多い気がします。逆に今の時代だと、路面店にあって入りやすいお店だと店内が人で溢れかえっていたりして、心が安まりづらいかもしれません。そのような環境を意識して作ってきた訳ではないけど、自分たちが落ち着いて働ける空間を大切にしてきたら、今に至るって感じです。そんな中、meleの頃からずっと通ってくれているお客さんも沢山いらっしゃいます。これは何度もブログでかいているけど、僕達にとって貴重な財産なのです。お金では決して買うことが出来ない、人と人との繋がり。

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 千葉市に行った時に、その「繋がり」を実感しました。 
買い出しをしていて息子が退屈してきたので、僕は息子と外で待っている事に。お店を出ようとしたら出口付近で見かけたご婦人が肩にかけていたヘルムートラングのエコバッグに目が留まりました。お洒落なバッグだなって。もちろんご婦人もそのバッグが似合うスタイルでスラッとして綺麗な方でした。
 そして店内を出て息子と外で遊んで明香を待っていたら、その方が店内から出てきました。何気なく目が合って、お互いなんだかじーっと見ていたら、その方が会釈をしてくれて、
「え?マスクをしてるから顔がわからないけど、知り合いかな?」って思っていたら近づいてきて、
「森さんですか?」って。
「はい、そうです」って言うと、
「○○です」と。その名字と千葉市が僕の頭のなかでリンクしてフルネームで、「あっ!〇〇さんですか!」と。

 なんとびっくり!お会いするのは初めてだったのですが、白子の頃からパンセットのご注文を頂いているお客さんだったのです!
「どうして、僕だとわかったんですか?」って尋ねると
「森日記を読んでいて、息子さんを見て一目で分かりました」と。
 いや〜びっくりしました!だって待ち合わせをしていても、なかなか会うのが難しいような場所だし、睦沢に比べると人も沢山だし、なんせ顔がわからないのに!
本当に嬉しかったです。この方と会うために出かけたんだなって。そういう縁って不思議ですよね。導かれたとしか言いようがない。ほんの少し、出かけるのが遅かったら、買い物に時間がかかっていたら、とか考えると、あの場所であのタイミングで出会えるなんて奇跡に近い。丁度、僕の財布にショップカードが入っていたから渡せました。直接手渡し出来たのも嬉しかったし、今までずっとパンを頼んでくていた方の表情とかも見れて良かった。また次に頼んでくれた時には、「〇〇さんに送るんだ」ってイメージしやすいし、嬉しさ倍増ですね。

 そういうシンクロニシティ的な体験があると、自分の直感とかフィーリング通りに動いていれば間違いない!って思えるし、日々の生活にもメリハリがでます。
人間の作った時間に沿って約束とかしなくても、「合う人とは、自然と会える」と。そういうふうに捉えると、約束したり時間を軸に動くことにあまり執着しなくていいんだな〜って思えます。
 そんな素晴らしい体験をした休日でした。これから息子が撮った写真をアップしますね。上の写真は、今日仕込みをしている最中の僕です。息子からは、父ちゃんがこう見えるのか〜って思いました。最近は、「トト」ではなく「とうちゃん」と呼んできます。なんだか新鮮な感じ。息子もこの先、時間とかに縛られない環境で過ごしていけたらなって思っています。

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ドットが荒くブレてるけど、味わいのある一枚。サンです。

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チャイ。最近のあだ名は、「エビフライ」、「天ぷら」、「かきあげ」
どれも美味しそう(笑)

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 店内での一枚。この間、初めて来てくれたお客さんが、   
「山の中にいるみたい」と言ってくれました。とても嬉しいお言葉をいただきました。あと、最近は山登りをするお客さんがよく来てくれます。年配の方も若い方も、色々と山の話をするのが楽しい時間です。
 もちろん、海上がりに寄ってくれるお客さんもいらっしゃいます。meleの頃からずっと、海上がりに寄ってくれて、今日の波はあーだ、こーだと盛り上がります。そこに山が加わったことで僕自身のキャパシティーが広がったというか、世界が大きくなったというか、他者に対しても多様性を認められるようになったというか。言葉に表すのが難しいけど、自分の軸がブレなくなって、太くなった気がします。

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 今日のカメラマン。今後も彼に任せようかな。もう立派な森喫茶のスタッフです。

 終わっちゃいましたね。楽しませていただきました。最後の最後まで「英字新聞」が、クスクスっときました(笑)ドラマなのに、映画のような作品でした。
元夫達のスタイリングは、明香の師匠がやっていたからそれでも盛り上がりました。毎シーズン、こういったテイストのドラマがあると良いのにな〜。