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食事と健康の理想の未来のための一歩:疑問・質問回答サービスリリース!

私が研究者をやめてフリーランスの栄養学者として活動を始めてもうすぐ5年になります。なぜ研究者ではなく起業家としての道を歩み始めたのかは、以前この自己紹介記事で紹介しました。

当時の私は、今後は研究結果を増やすことだけでなく、「『研究結果を社会で正しく使ってもらって』食事を通じた社会の健康づくりへ貢献」したい、と考え、それを実行し始めたのです。子育てをしながらの歩みは思うようではなく、ゆっくりと、それでも少しずつ進んできた感じがします。まもなく迎える6年目は、もう少しスピード感をもってできたらいいな、そしてもっと目指す未来を形にしていきたいな、とも思っています。

そんな私の「目指す未来」は具体的にどういうものか、そして今何ができるか、考えてみました。今後、有料のnote記事やメルマガ配信などで、栄養実務・研究・政策の現場から疑問、質問をいただき、回答していく体制を作りたい理由はここにあります。


●目指すは「実務・研究・政策の輪を回す」

自己紹介記事5でお伝えしているように、エビデンス(研究結果)に基づいて社会を食事の面から健康にしていく方法として、図1のように栄養の実務・研究・政策の輪を回す(文献1)ことが重要だと思っています。恩師の佐々木敏先生からも、そのように教育を受けました。

図1. エビデンスに基づく「食事を通じた社会の健康づくり」のための形

そしてこの輪を回すのに足りないのは「それぞれの場をつなぐ矢印の働きをする人」ではないかな、と私は考えています。それでは矢印の働きをするために、どのような体制ができればよいのかを考えてみました。まずは目標をしっかり見据えるために、夢でも、すぐには実現できなくてもいいから「最終的な理想の姿」を描いてみました。

●作るべき体制はこれだ!

完全なる理想形ですが、このような体制(図2)はどうかなと考えました!

図2. こばやん作「食事を通じた社会の健康づくり」のための体制

まずは栄養疫学の研究が学べる大学(大学院)を中心に据えます。そこではもちろん、研究者になりたい人向けに研究のやり方を教育します(矢印①)。実際に研究を行い、それが企業や行政との共同研究であれば、研究者と実務者・政策者の連携にもなります。

そしてこの大学では、所属する学生だけでなく、地域の人への講座、いわゆるコミュニティーカレッジという形で、教育を行います(矢印②)。日常、特に栄養業務の中で、栄養疫学研究の結果を活用する方法や、エビデンスに基づいた食事指導のやり方などを伝えます。これによって研究者の知識や経験を実務者に伝え、活用してもらうことができます。そういうやりとりの中で、逆に実務者から研究者が、次の研究テーマのヒントを得ることもあるでしょう。

さらにこの大学に付随する形で、栄養疫学関連のことを中心に扱うシンクタンクが存在します。このシンクタンクが、調査事業を行ったり、収集した論文情報を分かりやすく提供するウェブサイトを運営して食情報を提供したりします(矢印③)。調査事業では研究者と政策者の連携が進みますし、食情報の提供では現場に必要なエビデンスを実務者に届けることができます。こういった食情報は一般の人にも役立つ情報となります。

●恩師のメール返信文がヒントに

こんな「食事と健康の未来の体制」は、実は起業家を目指し始めたときからではなく、もっと以前の公務員を辞めて栄養疫学の研究者になろうと決めたときからすでに思い描いていました。というのも、公務員時代に初めて佐々木敏先生にお会いし(詳細はこちらのnoteを参照)、私のやりたいことは「食事を通じた社会の健康づくり」であることを佐々木先生にメールでお伝えしたときにいただいたお返事に、こんなふうに書いてあったのです。

「栄養×健康」の科学的な情報をわかりやすくかつ大量、恒常的に発信できる若手グループが作れないかとか、食事指導などの高度技術者を養成して医療スタッフに供給する仕組みができないか、など模索しています。

佐々木敏先生より、2008年2月3日に受信したメール

これを実現できたらすごいことになりそうだ!というふうに、まだ研究者になる前から思っていたわけです。そして研究者への道を歩みながら、この世界を具体的に作るにはどんな体制だといいのかな、と少しずつ形にしていったのが先ほどの図2になります(イマイチ図示が得意でなく、そこが悔やまれます…)。

●今できることは?

さて、今や私も起業家として、新しいこと、今までにないことを始められる立場になりました。とはいえ、今は弱小な一企業の代表なだけで、お金も立派な肩書も大したコネもありません…。そんな状況でも図2の未来の体制に近づくために、まず今からでもできることは?と理想をより現実に落とし込んでみました。

何かの組織を作る力は今すぐにはありません。そして、研究の場にいないので、①の研究者を養成するような教育も難しいです。けれども①の研究実施や③の栄養疫学関連の調査事業のときのサポート、お困りごとの相談は受け付けられそうです。②の栄養疫学の知識の提供は、現在様々な講座を開催することで少しずつできているかなと思います。③の食情報の発信も今後は増やしていきたいです。特に、実務の現場で知りたいことを優先に提供できたらと思っています。ということをまとめると、栄養疫学(または疫学全般)に関して

  • 調査・研究実施時の疑問への回答

  • 実務の場で湧いた疑問への回答

  • 講座

は、現在の私ひとりでも活動できる内容かな、という気がしています。

●疑問・質問にお答えしていきます!

上にあげた3つの活動のうち、講座はすでに有料で販売、運営してきました。そして、調査や研究、または実務の場の疑問・質問を有料でお受けした例も、いくつかの大手企業さんであります。お仕事依頼のページでも紹介しています。

疑問・質問の回答サービスとしては ①調査・研究コンサルティング②食情報取扱いアドバイス③食と健康の取組み支援 の中で実施しているアドバイスがそれに該当します。けれども、予算が必要となると社内を説得するのが難しい、というお声をいただいたこともあります。また、個人では料金が高いと相談しにくいとも言われたことがあります。今のところ、個人からの質問には、メールで簡単に回答できる内容であれば無料でお返事する仕組みも作っていますが、それだと逆に、個人的な仕事の相談はたくさんはしにくい、というご意見をいただいたこともあります。

そこで今後は「いただいた質問に有料のnote記事で回答する」という仕組みを作り、みなさんからの疑問・質問にお答えしていきたいと思います。私が回答できる質問でしたらどんな内容でも構いません。「この食情報って信頼できるの?」とか「研究したいけどこういうときどうしたらいいの?」といったことなど、ありましたらこちらのお問合せフォームに入力、送信ください。

サービスの詳細はこちらに記載しています。

実際の有料記事の例はこちらです。


●まとめ

食事と健康の未来のために今私に何ができるか、区切りのよいこの時期に改めて考えました。夢である理想を掲げつつ、今現実にできることは、みなさんからの疑問・質問にお答えしていくことかなと考えました。常々思っているのは、実務や政策の現場で、研究の専門家であるこばやんの知識をもっと気軽に、気兼ねなく活用してほしいんですよね。それで考えた新たなサービスがnote有料記事の配信です。ぜひこれまで「聞いてみたいことがあるのに聞けなかった」ということをお問合せフォームに入力いただきたいなと思います。

また、今後も様々な講座を開講していきます。メルマガ読者さんに情報提供していきますので、この機会にぜひこちらのメールマガジンに登録してお待ちください!

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【参考文献】
1. 雨海照祥、佐々木敏. 臨床栄養 2015; 126: 470-82.


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