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心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくるページ

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最近の記事

私刑(私的制裁)についての雑感

回転寿司などの飲食店で行われた業務妨害行為に対して、ネットなどから行為者を非難する声が広がり、行為者の氏名、写真、出身校などをネット上に「晒す」ことも行われている。 このような行為を「私的制裁」として諫める発言もあるが、現状では分が悪そうに見える。 日本は「法治国家」であり、「罪刑法定主義」を採用している。したがって、犯罪者を処罰する権限、量刑を決定するは国家にあり、個々人が犯罪者に制裁を加えることは現行法では認められていない。このことは、知識としてわかっている人は多いだろ

    • こんな時は・・・

      この1週間以内に、2回、クラクションを鳴らした。 いずれも、青信号に変わった後、前の車両がそれに気づかずにいたため、鳴らしたものだ。 法律(道路交通法)には、クラクションを使用する場面が規定されており、その規定によれば、今回のケースは法違反にあたる。 クラクションの音に気付いた前の車両の運転手は車を発進させたが、心なしかお急ぎ(慌てた?)のように見えた。 決して、怒りを表明するために鳴らしたわけではないのだが、なにせ、あの音が大きいもので、人によっては強烈に感じるのか

      • 「白河の関越え」か「64年振り」か

        夏の高校野球もいよいよ決勝戦を残すのみとなった。優勝候補筆頭と目された高校が敗退し、決勝は東北初優勝の期待がかかる仙台育英と、山口県勢として64年振りの優勝を目指す下関国際の対戦となった。 決勝の組み合わせから、マスコミは話題を振りまき(煽り)、見る側の期待も膨らむところだが、望むならば選手以外の「外野」は静かにして、選手が最高のプレーができるように、試合の推移を見守ってもらいたい。 各自が応援したいチームはあるだろう。それでも、球場で競技するのは高校生の選手であり、雌雄

        • 「出向」考

          ・我が出向歴 帰宅してnoteを見たら、日経COMEMOが「#出向という選択肢」で体験/意見を募集しているのを見た。はるか昔の受験生時代に経験した小論文の問題に回答するつもりで書き進める。 今は出向の身でそれも2回目。いずれもグループ内の異動だが、1回目は往復切符、2回目はおそらく片道切符。 1回目はグループの本部機能で勤務し、今回は不良債権処理の担当。どちらもそれぞれに得るものがあったが、年を重ねた今は、不良債権処理業務に面白みを感じている。若い頃に経験をしておけば、それ

        私刑(私的制裁)についての雑感

          「部活動」は誰のため?

          人目を惹きたくて、タイトルを「盛り」ました。 丁度、共感する記事を二つ読んだので、自分も一つ書きたくなった。 自分も、我が子も、部活動に入っていたが、その間、様々な経験や話を耳にした。 ・進学した年に、入りたい部活が「廃部」。希望する部活動に入れなかった。 ・進学した学校に続けてきた競技の部がなく、新たに作ろうとしたが、先生が部の創設を認めず、あきらめざるを得なかった。 ・部活動の顧問と馬が合わず、意欲が低下したまま部活動を続けた。 ・部活動の上級生、同期などとの人間関係

          「部活動」は誰のため?

          「時給」への疑問

          TVなどで、「賃金」に関する報道やレポートが多く目につくようになったような気がする。 同じ時期に、資本主義、資本論、メリトクラシー、脱成長主義などの本を読んでいるうちに、賃金が決まる仕組みに関心が向いた。 丁度、前から繰り返し読んでいる「頭がよくなる思考術」(白鳥春彦著)の一説を思い出したので、これも含めて、だらだらつづってみる。 賃金が時給で決まるシステムでは、このようなことは起こりえない。しかし、働いた時間で賃金が決まる仕組は合理的なのだろうかと、ふと思った。 例えば、

          「時給」への疑問

          「絶対大丈夫」の魅力と魔力

          師走の初日は暴風雨。今年は雪が降るのが遅いのかと思って、去年の天気を調べたら、去年も雪が積もったのは12月の中旬以降だった。記憶はあてにならない。 今年のプロ野球日本シリーズは、セパ両リーグともに、昨年は最下位の東京ヤクルトスワローズとオリックスバファローズが対戦。すべての試合が終盤まで勝敗が見通せず、見ごたえのあるシリーズを堪能した。 日本一になった東京ヤクルトスワローズでは、高津監督の「絶対大丈夫」が応援タオルにもなるほど広まったが、改めてかみしめてみるといい言葉だと

          「絶対大丈夫」の魅力と魔力

          通勤の途中で

          朝の通勤時間帯は、人口減少が著しいこの街でも人通りが多くなる。自分は天気に関わらず徒歩通勤だが、通る道は歩行者以外に自転車も通る。 最近は、見慣れたママチャリよりクロスバイクとでも呼ぶのか、洒落た自転車を多くみるようになった。ファッションなのか健康志向なのか、いずれにしても、乗っている人も格好よく見えるから不思議なものだ。 そんな自転車に、時折、後ろから自分の体スレスレのところをすり抜けられることがあり、肝をつぶす。もしぶつかったら、わが身はもちろん自転車に乗っている方も

          通勤の途中で

          同窓会報から

          実家の両親の様子を見に行った時、高校の同窓会報が届いていたので何の気なしに開いてみた。編集に携わった方には大変失礼だが、いつもさっと目を通すだけ。 ふと、物故者の欄に目を移した時、卒業年次が同じ男の名を見つけた。見覚えがある名前だったので、仕舞い込んでいた卒業アルバムを取り出し、写真を探した。当たっていた。 1年間だけ同級だったと記憶しているが、特に親しくもなかった。というより、当時の自分がついていけない劣等感を勝手に作り上げ、周りとの接触を拒んでいた。笑顔が似合う男だっ

          同窓会報から

          Excelでカレンダーをつくる

          初雪はちらついた程度で、まだ積もっていないけど、もうすぐ師走。 そろそろ来年のカレンダーも店に並んでいる。 出来上がったカレンダーを買うのもいいが、以前、新聞の配達を止めたときにチラシと一緒に入っていたファミリーカレンダーを自作したことがあったのを思い出し、いろいろと作ってみた。 世の中にはすごいノウハウを惜しげもなく提供してくださる方が多く、動画を見ながら複数のカレンダーを作ることができた(この場を借りてお礼申し上げます)。 (年と月を入れると、自動でカレンダーができ

          Excelでカレンダーをつくる

          補聴器が壊れた

          10年近く使ってきた補聴器が故障した。ふとした拍子に手から畳に落としたのだが、拾い上げたときに、中で部品が動く音がした。外側が壊れていないので、そのままつけてみたが、動くたびに「カサカサ」と音がする。おまけに音量も少し下がったように感じた。 即座に、店に持っていくと、メーカーに送って修理を依頼するレベルの故障とのこと。直ればいいので、修理を依頼して帰途についた。 しかし、聴こえないというのは不便。仕事もあるので、修理の間に使える代用品を探すことにした。 とはいっても、代

          補聴器が壊れた

          日本人の「言語技術」(Wedge11月号より)

          コンビニエンスストアで手に取った雑誌「Wedge」11月号の一つの記事に興味をひかれた。 タイトルは、『「察する」から「伝える」へ言語技術で日本人の存在感を高めよ』。 ・欧米では国語をスキル(技術)として学んでいる ・外国人がプレゼンや交渉が上手なのは、ランゲージアーツ(言語技術)を教えてもらっているから。 ・言語は違っても、いわばOSのような共通プラットフォームがある。 自分の考えや意思を伝えたり、相手の考えや意思を理解するためには、それなりの技術が必要らしい。ところが

          日本人の「言語技術」(Wedge11月号より)

          人件費は「コスト」か?

          今日、Twiiterに「#基本給6万円」がトレンド入りしていて驚いた。同時に、朝のニュースで、先日亡くなった内橋克人さんの特集が放送されていたのを思い出した。 日本人の賃金水準はバブル崩壊以降、上昇するどころか下降する一方。と、打ち込んでいるところに国税庁発表の「民間給与実態統計調査」で昨年の平均給与が前年比0.8%減少したというニュースが飛び込んできた。 https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/mi

          人件費は「コスト」か?

          読書記録 無理ゲー社会 その2

          読解力に乏しいためか、読み返すたびに気になるところが変わる。まあ、日常の会話でも、一回聞いただけで理解できないこともあるので(おまけに難聴)、本を読むときに似たようなことが起きてもおかしくはないだろう。 何度か読み返した時に、次の文が気になった。 身分制社会では、生まれたときの身分によって職業や結婚相手など、その後の人生が決まってしまう。これは極めて理不尽だが、それで不幸になったとしても個人の責任が問われることはない(「生まれ」が悪かったのだ)。ところが、「誰もが自分らし

          読書記録 無理ゲー社会 その2

          読書記録 「無理ゲー社会」

          新型コロナウィルスのワクチン接種の2回目が終わった。その翌日から、少し熱が上がり、脈が速くなり、首の後ろが痛くなり、どうもかったるい感じがした。これも「副反応」というものかと思ったが、一見して具合が悪そうには見えなかったらしく、いつも通りに買い物に付き合わされ、8㎏の水のボトルを運ばされた。 野次馬根性が強く、話題になった本は気になってしょうがない。タイトルからして「無理ゲー社会」。「無理ゲー」って何かと思いきや、「難易度が高くクリア・攻略するのが困難なゲーム」のことをいう

          読書記録 「無理ゲー社会」

          フリマ出品の値付けに悩む

          年をとったせいでもないが、最近、身の回りで使わないものを順次処分している。便利なもので、スマホひとつでフリマに売りに出すことができるようになった。一つ売れると、調子に乗って2つ3つと売り出すようになり、短期間に結構な数が売れた。 フリマに売りに出すときに、値段に悩むときがある。本などは同じ書名のものが複数出ているので、その価格を参考にすればよい。困るのは、同じようなものが出ていない時。適当に値段はつけてみるが、それでいいものか気をもむこともある。 出品してから売れるまでは

          フリマ出品の値付けに悩む