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小学生の頃から書き溜めている。恥ずかしがりたくないけどやっぱり少し恥ずかしいのカケラ
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2020年2月の記事一覧

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もう諦めようとは何十回目の顔合わせ
フラれた瞬間から私の恋は第二章に突入してしまって
そっけなくなったあなたの態度がたまらなく寂しい

恋をしたこと
全身全霊日々の中にあなたを探した
楽しくて楽しくて
汚くなっていく部屋は
心の充足感の証だった

片づけなんかにかまう暇なく
私は私を存分に生きていた

もらってばかりの
学んでばかりの
何もあげられない教えられない
無力な自分が嫌いになった
死にた

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無題

庭でうさぎが怯える
上空には黒いカラス
大丈夫だよと伝えても
まだまだ怯えるわたしのうさぎ

こっそり買った黒いビニール
男の人には見せられない
すれ違うたびに恥ずかしい
お姉さんのかたむすびがおまじない

しずんでいく太陽をふたりでみて
特別にしたいと思ったとき
左肩の先がうつくしかった

欲しかったなとの呟きに
買ってあげたかったとほんの少し
母性の延長でチョコをなぞる

ガードレール
河津桜

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きょう

しらないでんしゃから
しらないふうけいをみた

やさしくなりはじめたきおんに
みどりいろのスカートはゆれる

おかしとやさいのでみせで
まだこないあのこをまつ

あるきながらはなすことは
あしたにはわすれていいことばかり

かべをのぼるてがいたむ
まけずぎらいがあしをはこぶ

ひろいみちをはやあるき
しあわせのいみはシフォンケーキ
しろいしずかなちいさいおみせ
ごちそうさまをきもちよくいえた

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無題

ふっと横をみたら
チェックシャツばかりの兄の部屋
ぬるい日差しが埃を照らす

ふっと横断歩道を渡れば
今にも飛び出しそうな静かな車
知らない人間がハンドルを握る

どこにも見えないマグマも
ファンデーションで隠すクマも

また今度ね、の今度の中に入ってて
色鉛筆で塗りつぶしたくなった

あったかいかもと思った昼間と
日が伸びたねの17時すぎの空
と思ったら寒くなってる21時すぎの最寄駅

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