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もう諦めようとは何十回目の顔合わせ
フラれた瞬間から私の恋は第二章に突入してしまって
そっけなくなったあなたの態度がたまらなく寂しい

恋をしたこと
全身全霊日々の中にあなたを探した
楽しくて楽しくて
汚くなっていく部屋は
心の充足感の証だった

片づけなんかにかまう暇なく
私は私を存分に生きていた

もらってばかりの
学んでばかりの
何もあげられない教えられない
無力な自分が嫌いになった
死にたくなった

だから何か
なんだっていいひとつだっていい
やさしさのかけらを差し出せるようになりたい
その一心で、はじめたこと

書くこと
食べること
話すこと
読むこと
料理をすること
歩くこと

正直であること
本気になること

誰にも分らないかもしれない
変わらないといわれるかもしれない

それでも私は
古い私をひとつ捨てた
生きようとしていた


あまりに遠い存在過ぎて
知りたくてたまらなかった
どんなことでも知りたかった
勇気を出してひとつの質問をするときに
秘密で15の問いを投げかける
こっそりと、ばれないように

言いそびれてしまった
ありがとうもごめなさいも
物のなかに託すことはできないから
そのままの声と意味を超えて
握手の中で伝えたい
ハグでもないキスでもない
溺れないように差し出してくれた
あの海の中にまたもう一度行けるなら
強く握り返して伝えよう

後悔しまくった過去を
起こるかもしれない未来で仲直りできたら
私は私でよかったなと思うことができる

泣きも笑いも
どんな顔をしていたってどうでもいい

恋をするから生きている
恋をしたくて生きている

たぶんわたしは
次に進めるし

次がもう始まっている



アイスを買います