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これからの時代を健康的に生き抜く! 予防医療のすすめ【後編】


今回は、前回の記事「予防医療のすすめ」の後編です!

人生で1人平均2700万円かかると言われている医療費。
また、今後逼迫していくと予想される医療現場。

そんな現状を変えていけるのが、1人1人が意識する「予防医療」の考え方ですよね。

前回の記事はこちら


前回の記事では「予防医療」の大切さについてお伝えしたのですが、今回は具体的に身体に良い成分などについてお伝えしようと思います!




予防医療の第一歩 「健康的な食事」


「納豆が良い」「プロバイオティクスのヨーグルトが良い」「高たんぱく食品が良い」など、
「〇〇が栄養価が高い」「〇〇がダイエットに効く」なんていう特集が組まれると、売れに売れてスーパーからその食品が消える…なんていう事がよくありますよね。

どんどんと研究や開発が進み、
昔良いとされていたものより良いものが発見されたり、
時には他の面で健康に害がある事が分かったりという事もあります。

そうやって研究が進んだ結果情報はアップデートされているにも関わらず、
食事の栄養素の知識などは、古典的なままアップデートされていないなんてことはありませんか?


現代の栄養素は「七代栄養素」


以前は定番とされていた「5代栄養素」、皆さんは言えますか?
昔は「3大栄養素」と言われていた時代もあるそうですが、そこからアップデートされ、最近までは炭水化物、タンパク質、脂質、ミネラル、ビタミンの5種が主に必要な栄養素と言われていました。

そして最近では、ここに新たに2種が加わり、7代栄養素が大事だと言われています。
その増えた2種と言うのが、「食物繊維」「ファイトケミカル」


7つ目の栄養素「ファイトケミカル」


食物繊維は皆さん分かるかと思いますが、「第7の栄養素」として注目されているファイトケミカルをご存知ですか?

ファイトケミカルは、紫外線や昆虫など、植物にとって有害なものから身を守るために作り出された、香りや色素・辛み・渋みといった植物に含まれる化学成分の総称とされてます。
そしてこの成分は、美容や健康の維持に必要な高い抗酸化力を持っていると言われています。

効果については、まだ解明されていないことも多いですが、
下記のような作用があると言われています。

・抗酸化作用 ── 活性酸素(体のサビ)の発生抑制&無害化
・抗ガン作用 ── ガンの発生抑制&増殖抑制、ガン細胞への攻撃性の向上
・免疫の増強&調整作用 ── 免疫細胞の生産&免疫機能の正常化

活性酸素は、タンパク質と反応してその機能を損なったり、脂質を酸化して過酸化脂質を生みだしたり、遺伝子の損傷を引き起こしたりすることで、
老化、がん、動脈硬化、生活習慣病などの原因となると考えられています。

なんだか小難しい言葉ばかりで化学の授業のようですが、
抗酸化作用の高い食物を摂る事で、上記のような重大な病気や老化を防ぐ効果が期待できる成分なのです!

ファイトケミカルは、「非栄養素」に分類されるそうですが、体に良い影響を与える成分であることには変わりありません。
むしろ、重大な病気を防いだり、アンチエイジング効果が期待できるとなれば、積極的に摂りたい成分ですよね。


バランスよくファイトケミカルを摂りましょう


ファイトケミカルは体に良いと言っても、
熱に強いもの、弱いもの、水に溶けやすいもの、油との相性が良いものなど、その種類は沢山あります

野菜の色や部位に注目して分類できますが、
玉ねぎや白菜、レタスなどの色が薄い淡色野菜
トマトやにんじん、ほうれん草など色の濃い緑黄色野菜と、
野菜の色ごとに2種類に分け、偏らないように意識してバランスよく野菜を摂ることが必要です。



ファイトケミカルは5つに分類される


ファイトケミカルには多くの種類がありますが、
大きく分類すると以下5つに分けられます。

  • ポリフェノール類

  • カロテノイド類

  • 含硫化合物

  • テルペン類

  • その他(多糖類)

◆ポリフェノール
 植物に含まれる苦味や色素の成分
 生活習慣を整える効果があると言われている。
 水に溶けやすく、比較的短時間で作用するが、持続性が薄い。
 種類が自然界に5,000種類以上あるといわれている。
 アントシアニンやカテキン、イソフラボンなどもポリフェノールの一種。

◆カロテノイド
 自然界に存在する黄色、橙色、赤色の色素成分
 強い還元作用を持ち、健康の維持が期待できるといわれている。
 大きくは「カロチン類」と「キサントフィル類」の2種に分類され、
 カロテン類は「β-カロチン」、「α-カロチン」、「リコピン」
 キサントフィル類は「ルティン」、「ゼアキサンチン」に分類される。

◆含硫化合物
 辛みと強い刺激臭が特徴の成分
 還元作用を持ち、身体のコンディションを整えることが期待される。
 大根やワサビに含まれるイソチオシアネートや、
 玉ねぎやキャベツに含まれるシステインスルホキシドなど

◆テルペン類
 主にハーブや柑橘類の香りや苦み成分
 中高年の健康維持に欠かせないと言われている。
 また、リモネンは柑橘類特有の爽やかな香りがする成分なので、
 リフレッシュしたい時に良い影響を与える有用性も期待できる。


ファイトケミカルが豊富な食材


ファイトケミカルが多く含まれている食材は緑黄色野菜が代表的ですが、
他にも果物大豆製品海藻類きのこ類お茶などがあります。
動物性の食材では、海老などがあります。

例えば、下記のような緑黄色野菜と呼ばれる野菜は、含まれているファイトケミカルの種類も豊富です。

  • トマト    : 109種

  • ブロッコリ  :  78種

  • ほうれん草  :  54種

  • カリフラワー : 21種 

野菜に含まれるファイトケミカルの種類は様々ですが、
主に多く含まれる食材は以下のようなものです。

<ポリフェノール>
緑茶、番茶、ぶどう、さつまいも、なす、大豆、ゴマ、生姜など

<カロテノイド(脂質関連物質)>
ほうれんそう、ブロッコリー、リーフレタス、にんじん、モロヘイヤ、明日葉、トウモロコシ、温州みかん、トマト、スイカ、エビ、カニ、イクラ、 唐辛子など

<硫黄化合物(含硫化合物)>
たまねぎ、にんにく、ネギ、ニラ、キャベツ、ブロッコリー、ブロッコリースプラウト、わさび、白菜など

<テルペン類(香気成分)>
レモン(果皮)、柑橘類、バナナ、ミント、セロリ、ローズマリー、ローリエ、みょうが、春菊など

これらを毎日バランスよく摂取することが大切です。


ファイトケミカルは摂り方がカギ!


ファイトケミカルは細胞壁に囲まれた「細胞膜」や細胞の内部に含まれています。
細胞壁は固いセルロース(繊維質)でできているため、咀嚼したりミキサーで砕くだけでは十分には壊れません

また、人間は食物繊維を分解する酵素を持たないため、
体内においても細胞壁は十分に壊れず、多くのファイトケミカルは包み込まれたままの状態で排泄されてしまうのです。
しかし、この固い細胞壁は加熱することで簡単に壊れるのです!

そして多くのファイトケミカルは、加熱してもほとんど効力が失われないので、ムダなく効率的にファイトケミカルを摂取するには、スープなどにして摂取するのが良いと言われます。




今回は成分の名前も病名も多く登場し、なんだか小難しい話になってしまいましたが…
要はいろんな野菜を美味しく楽しくバランスよく摂りましょう!!
という事です!

締めがかなり大雑把になってしまいましたが。。

日々の食事を少しずつ気を付けて、未来の自分・子供たちの未来を変えていきましょう!




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