スペイン;サンチェス・カサルアカデミー
このノートでは、スペインのバルセロナにある、サンチェス・カサル アカデミーについて、僕の感じた利点、欠点を共有したいと思います。
僕はかれこれスペインのバルセロナに住み始めて3年半になります。バルセロナにいる間はサンチェス・カサルアカデミーに1年、4slam アカデミーに3カ月、その後プライベートコーチと約2年、Laieta Clubで1カ月練習をしました。
そして約5週間前から GRTennis アカデミーで新しいスタートを切り、現在も練習をしています。
ASCとは
本文ではサンチェスカサルアカデミーのことをASCと省略しせていただきます。
ASCは、錦織圭所属のIMGアカデミーには及びませんが、ヨーロッパでは知名度、規模、設備、ともにトップの評判のあるテニスアカデミーです。
ダブルスの元世界ランク1位ペアのエミリオ・サンチェス選手とセルジオ・カサル選手が2人で創設し、運営しているアカデミーです。
バルセロナの他に、アメリカのフロリダと、中国にもあります。
エミリオ・サンチェスはフロリダをメインにコーチとしても活動しており、セルジオ・カサルは主にバルセロナでコーチをしています。
利点
・整った設備
このアカデミーのまず1番の良い所は、赤土のクレーコートとハードコートがそれぞれ十面以上あり、合計で27コートあります。
大きいジムもプールもあり、テニスプレーヤには最適の環境が整っています。
・サンチェス・カサルと練習できる
日々の練習の中で、元世界ランク1位だったサンチェスコーチや、カサルコーチ,さらに伝説のアンヘルコーチ(165cm弱ながらtop100で活躍し、ビヨンボルグに勝利まであと1歩だった選手)とも練習する機会もあります。
・アメリカ大学へのアクセス
IMGアカデミー同様に、アメリカの大学に進学するための高校もついてます。アメリカの大学にテニスで進学したい方にはお勧めです。
・試合数
アカデミー自体の利点ではありませんが、バルセロナにはそこそこレベルの高いトーナメントが数々あります。
毎週必ずどこかでトーナメントがあり、バルセロナでプロを目指している選手たちは皆これらの試合に出ます。
昔はwawrinka 選手も出ていたそうです。
欠点
IMGアカデミー同様、大きいアカデミーならではの利点もありますが、欠点も比例して沢山あります。
・大量生産ファクトリー
IMGアカデミーよりはましですが、やはりソーセージファクトリーなど大量生産工場の用に、練習内容もコーチの教え方もテンプレート化されています。
練習時間内で練習試合をしても、全コートにコーチがいるわけではないので、試合を見てくれるコーチは基本的にいません。
大きいアカデミーだからこそ生じる欠点、「1人1人への注意が足りない」といった現状でした。
・毎日が同じ練習の日々
反復練習は上達には欠かせないものですが、逆に度が過ぎると「飽き」が生じ、モチベーションもなくなり、目的も見えなくなります。
それぞれのプレーヤーにあった教え方というのが出来ないため、毎日が目的のない同じような練習でした。
僕は10カ月休みなしにずっと練習していましたが、テニスのレベルも思った以上上がらず、最後の数か月は頭がおかしくなりそうでした。
・牢獄生活
その理由の一つとしても、美味しいとは決して言えないご飯、キャンプ生活しているような狭くて薄暗い部屋、そして、厳しい外出制限と門限などが刑務所のようで苦痛でした。
まとめ
僕個人的には、短期で来た場合、色々な選手と練習できていい経験になりますが、長期プランで来る場合は、バルセロナには他にも小規模でいいアカデミーが多々ありますので、そちらをお勧めします。
以上、今回は短めに、サンチェス・カサルアカデミーについて僕の意見を述べてみました。
次回はアメリカの大学について書く予定です。お楽しみに!
最後まで読んで下さった方は僕に一言「読んだよ」などお声をおかけください!ー> インスタ@taimutomita
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