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MVVは浸透がキモ!ネットビジョンシステムズでの取り組み5選

みなさん、こんにちは。
本日は、IT派遣・SESにおいて従業員エンゲージメントを高めるために大切だと考えている、
MVVの策定と浸透についてお話ししたいと思います。

1,そもそもMVVはなぜ必要か?

MVVの策定が会社経営にとって必要であることは、
このnoteをご覧いただいている皆さんはもうご存知だと思います。
しかし、そもそもMVVはなぜ必要なのでしょうか?

私がネットビジョンシステムズを経営する中で見つけた解は、
社員の「エンゲージメントを高めるため」でした。

ネットビジョンシステムズでは、まず初めに企業理念を作りました。

きっかけは、2014年に人事評価制度の構築を一緒に行っていたコンサルタントに、
人事評価制度構築の為に企業理念の策定が必要だと言われたからでした。
「和をもって成長となす」という今の企業理念ができたのはこのタイミングでした。

その後、2018年から2019年にかけて
ミッション(M)、ビジョン(V)、バリュー(V)もしっくりくる言葉が見つかりました。

MVVができる以前は離職率も非常に高く、採算的にも厳しい状況でしたが、
私自身「ミッション・ビジョン・バリューという会社の3本柱がきちんと立った、これはいけるぞ」と、会社への自信がついたことを覚えています。
また社員からも、会社への自信を感じられるようになりました。

この経験から、
・MVVは社長にとって経営の軸となり、会社への自信がつく
・社員にとっても、MVV策定によって会社への愛着や自信が醸成され、従業員エンゲージメントが高まる
ということを学びました。

そのため、MVV策定は経営にとって必要不可欠だと考えています。

2,MVVが浸透していない組織はどうなるか?

前章で従業員エンゲージメントを高めるためにMVVの策定が必要だという話をしましたが、
策定するだけで十分なのでしょうか?

私は、「浸透させる」ことの方が大切だと感じています。
ネットビジョンシステムズでは、2014年に企業理念「和をもって成長となす」を策定したあと、行動指針(NVS10ヶ条)と人事評価制度を作りました。

しかし実際に運用してみると、
当時人事評価制度が60項目あることで、企業理念と人事評価制度がどのように繋がっているか分からなくなっていたり、
NVS10ヶ条が評価制度にすら入っていなかったり…

行動指針と人事評価制度は企業理念を社員の行動に落とし込むための道具であるはずが、
そもそも企業理念との繋がりが希薄になってしまっていたんです。
企業理念やNVS10ヶ条が社員に浸透せず「お題目」になっていました。

結果、社員たちは企業理念の体現の仕方が分からないという状態でした。

このころの会社の状況は、離職率が41.5%、
マネージャー陣のエンゲージメント偏差値が27.6。
組織崩壊が起こっていました。

この経験から、企業理念やMVVは策定するだけで満足してはいけないと身をもって感じました。

様々な制度や取り組みによって社員全員に浸透させない限り、
組織にいい影響を与えることはないのです。

3,ネットビジョンシステムズの取り組み5選

企業理念の浸透が上手くいかなかった苦い経験から、現在のネットビジョンシステムズでは様々な取り組みを行っています。

その中でも、ネットビジョンシステムズで効果的だった取り組みについてお話しさせていただきます。

①    人事評価に行動指針(NVS10ヶ条)を組み込む

弊社では2018年頃から人事評価項目にNVS10ヶ条を入れました。

MVVが浸透していなかった時代にはお題目になってしまっていたNVS10ヶ条。
2018年ごろからはそれを現場で使える「仕事術」にして各項目を点数付けできるようにしたうえで、
人事評価制度の一部に組み込みました。
NVS10ヶ条を通じて、MVVと人事評価が繋がる仕組みにしています。

②MVVに触れる1on1を行う

1on1で扱うテーマの中に、MVVについて考える項目も入れています。

弊社の1on1は、雑談にならないよう、
「業務レベル・個人レベル・会社レベル」×「過去・現在・未来」というマトリクスで、9つのテーマを設定し、1回の1on1でひとつのテーマについて話してもらうようにしています。

最初は業務・個人レベルのテーマから面談を始めてもらいますが、
回を重ねて上司への信頼ができてきたら、「会社レベル」のテーマの回でMVVの話をする運用にしています。

③スキルマネジメントの項目に組み込む

ネットビジョンシステムズではMVVをまとめた冊子を作成しているのですが、その冊子を見ているか、MVVについて後輩に話せるかなどをスキルマネジメントのチェック項目に入れました。
毎週スキルマネジメントのシステム上で、冊子の学習範囲を指定しています。

SESは普段現場に出ているため、MVVを学ぶ機会が少なくなりがちですが、
週1回自動的にMVVに見てもらえるように仕組化されていることがキモです!

スキルマネジメントについてはこちらのnoteをご覧ください!

④社内表彰の項目に入れる

NVS10ヶ条の項目で社内表彰を行っています。
まず全社員に各項目を体現した社員をアンケートで選んでもらい、
その後役員が新人部門・一般職部門・役職部門に分けてそれぞれ候補者をピックアップし、
その中から社員に投票してもらう形で表彰者を選んでいます。

社員に投票してもらうことで「この人こんなことやってるんだ、すごいな」と社員に刺激を与え、考えてもらう機会にもなっています。

⑤MVVについてチャットで発信する

チャットでMVVやNVS10ヶ条に関わる話を社員に向けて発信しています。
コロナ前は月1回ブログ形式(1,500文字程度)で発信していました。

コロナ禍になりもう少しこまめに発信した方がいいと考え、
週1回発信することにしました。
社員が読みやすいよう、少しライトな文量(400~800字程度)にしています。

4,MVVが浸透して得られた効果


MVVの浸透により得られた効果は、下記のようなものがありました。

・社長である私も社員も会社への自信がついてきた
・数あるSESの会社がある中で、NVSで働く意味を感じてもらえるようになった
・カルチャーが徐々にできてきた
・社員の離職率が下がり、従業員エンゲージメントが上がった

MVVは浸透して初めて上記のような効果が得られます。
今回ご紹介したネットビジョンシステムズでの取り組みをご参考に、
皆さんの会社でもMVVを浸透させる取り組みをしていただければ幸いです!

さて、本日はここまでといたしましょう。
次回もお楽しみに!


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