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菊地早秋
2019年11月28日 10:26
住み慣れない町での運転は苦手だ。派手にかすれた地面の塗装で矢印が見えないなんてことがあると、なおさら不安になる。先日、引越ししたての町を運転する機会があってハラハラした。雨が降っていた。少しでも煽られたりすると不安は頂点に達し、気が付けば半泣きだ。***小さい頃、何か習い事をしていた人なら経験があるかもしれない。例えばわたしが通っていた塾にはいくつかのクラスがあって、成績順
2019年11月21日 10:22
うちの庭は広い。庭というより、もはや山に近い。小高い丘の凹み部分に家が建っているイメージだ。そんな訳でとにかく庭の管理に時間をかける必要がある。竹やぶ、ささ、落ち葉、いろんな植物の相手をしないと追いつかない。そのうち葉っぱに飲み込まれてしまうかもしれない、!「とにかく火を燃すところを作んないとだめだ。」そう教えてくれるのはお隣のおじさん。うちにはちょうど、大谷石(おおやいし)と
2019年11月19日 21:14
田舎暮らしにマイカーは必須だ。車を持っていなかったわたしは、遂にマイカーデビューすることになった。「まだ一件しかみてないけど大丈夫?!」下見のつもりで訪問した中古車屋さんに、夫とわたしが同時に目をとめた車があった。まだ車を探し始めて一件目だった。心配するわたしに夫はポジティブな返事をした。「もうこんなに可愛い車ないって!」うっすらとイメージしていた自分が乗りそうな色や形とだ
2019年11月17日 11:09
お隣のおじさんに言われたことを考えている。「こんな大きな屋敷に一人でいて寂しくないの?」夫が朝から夜まで仕事でいないことを知っていて、そんな風に思ったそうだ。おじさんは夫婦二人暮らしで、60歳を超えているけれど、未だに家に一人でいると「寂しい」と思うことがあるそう。特に、雨降りの夕方に寂しさのピークを迎えるらしい。そういえば日中一人のときって、自分はどんな感情で過ごしているのだろう
2019年11月12日 11:54
柿の木をプレゼントでもらった。記念になるからと、ご近所さんが持ってきてくれた。「何年くらいで実がなりますか?」3年と言われて、長いのか、短いのか分からなくなったけど、数年後の楽しみができて、夫と喜んだ。***引越し祝いで「木」をもらったのは初めてだ。一戸建ての家を新築すれば庭もあるし、木をもらう機会もあるのだろうけれど、これまででそんな経験はない。そう考えると引越し先が
2019年11月8日 08:01
朝夜が寒くなってきた。まだ11月なのに電気毛布とか、ガスストーブの心配ばっかりしている。「ねえ、見て!」夫と夜遅く帰ってきて、車から降りたところだった。わたしたちの目の前に広がっていたのは、満点の星空。言葉で書いてしまうとたったの5文字なんだな。あんなに大きな空と宇宙と光なのに、「満点の星空」って。***都会に住んでいた頃は星なんて見えても、グレーの空にちょぼちょぼくら
2019年11月5日 20:26
先日お引越しをした。すでに田舎で暮らしていたけれど、マンションだったからお庭がなくて寂しいなと思っていた。「もうここがドンピシャだよ!」しばらくの間、新居になりそうな古民家を夫とめぐっていた。そしてついに出会った。畑ができて、動物も飼える。このおうちに住むと着物を身につけたくなりそう。ちょっと懐かしい気持ちが芽生えてくる。***引っ越してまずやったことは、ご近所さんへの挨拶