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生まれて初めての海外出張Ⅱ

“私は英語話せないから。”

学生時代、嫌という程勉強してきたはずなのに。主要5教科とか呼ばれて、学んできたはずなのに。
まさか自分が英語を話さなくてはならない
状況に置かれるなんてこと無いだろうと
なんの疑いもなく思い込んでいたし、
話したこともないから当たり前のように
自分は英語なんて話せない、そう思ってた。

そんな私が海外出張に行って気づいたこと。

英語は言語なんだということ。

何を当たり前のことを、と思われるだろう。
でも、そうとしか言えなかったんだ。

そう、英語も言語だった。
コミュニケーションを取る為の道具だった。
文法がなんだとか、綴りがどうだとか
そんなことにばかり頭を悩ませてきたけど
それよりも大事なのは、
相手に伝えることだった。

毎年のように海外出張に行って
海外のエージェント達とやり取りをしている
上司の発する英語の発音は、正直なところ
お世辞にも上手いとは言えなかった。
(こんな失礼なこと、私が堂々と
言えた立場じゃないけれど。)
それでも、彼は出張先の人達と楽しそうに
談笑しながら、仕事を進めていく。

現地の人達だって英語は母語ではない。
思っていた英語と全然違う発音でも
なんとなくのニュアンスで推察できた。
滞在時間が伸びるにつれ、彼らの癖も
分かってきて、より解るようになった。

あぁ、言語ってそういうものか。
文法なんてグチャグチャでも、
身振り手振りを混じえて単語を並べる。
それだけでもある程度のコミュニケーションは取れたりする。

そう気づけたことがもしかしたら
今回の出張で私が学んだ
一番大きくて大切なことかもしれない。

特に仕事上のやり取りなんて
交わす会話の内容もある程度決まってくる。
だから、私にも聞けるかもなんて
思ってみたりして、上司とは分かれて
一人で展示会場を歩いてみた。

拙い、本当に拙い英語でも
にこやかに応対してくれる人たちがいた。
英語話すの苦手なんですと謝る私に
苦手でもいいんだよ、
君と話せたことが嬉しいと
言ってくれた人たちがいた。

本当に些細で、至極当たり前だと
言う人もいるかもしれない。
それでも私にとって
とてもとても衝撃的で温かくて
嬉しいことだった。
「百聞は一見にしかず」とは
こういうことを言うんだろうな。

“私は英語話せないから。”
それはただ、話したことがなかっただけ。
そう思い込んで話そうとしなかっただけ。

もちろん、もっと話したいのにと
思うことは沢山あったし、
語彙力なんて皆無でとてももどかしかった。
だからこそ、勉強したいとも思った。

それでも、もう私は
“私は英語話せないから(だから話さない)。”
とは言わないようにしようと思った。

相手も人。話したいなら話してみればいい。
今はまだ未熟ならば、翻訳機に少しだけ
助力を乞うても良いだろう。

言葉を口に出す

その大切さを学べた気がする。

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