「苦手意識」は時間と共に増幅する

「苦手意識」は時間と共に増幅されるので、できる限り早く対処した方が良い。

ここで言う「苦手」は、勉強でも運動でも作業でも人でも、なんでも当てはまります。

いずれは克服する必要のある「苦手」であれば早急に対応した方が良く、時間が経てば経つほど克服は難しくなっていきます。

勉強であればどんどんと覚えることが増えていくし、運動作業であればどんどんやることが高度化していくので、やり始めの基礎を抑えていないと、出来ないことが増える→より苦手になるという負のスパイラルにハマります。

人であればもっと面倒で、「アイツはこう思ってるに違いない」とか、「今度会ったときに嫌味を言われそうだ」とか、会っていない間にも勝手に苦手意識を増幅してしまいます。

苦手意識を増幅させないために

このような苦手意識の増幅を避け、最小限の労力で苦手を克服するには、とにかく早く対処することです。

○ 勉強や運動で苦手な部分があるなら、早いうちに潰しておく。

基礎の部分で躓いたのを放っておくと、後で必ず後悔します。基礎工事で手抜きをした建物が容易に倒壊するように、後ほど手痛いしっぺ返しをくらいます。

お陰様で、私は今でも英語や数学が苦手です。どうせ必要になるのだから、授業中をもっと真面目に受けて理解できていないところを洗い出しておけば、勉強も効率的に出来たでしょう。残念なことに、英語や数学を頻繁に使う仕事に就いているので、呪いのように今でもダメージを受け続けています。


○ 人と険悪なムードになったら、早いうちにもう一回会っておく。

人に苦手意識を持つと、その人は次に会うまで嫌なイメージで固定されるだけでなく、苦手意識が増幅してしまいます。しかしその増幅分は勝手な想像の産物かも知れません。

自分で苦手意識を育てる前にもう一回会って話をすると、意外と嫌な人ではない事が分かるかも知れない。そうすれば敵を作らずに済んでハッピーです。

もしかしたら本当にイヤな人かも知れない。そしたらもう極力関わらないか、何を言われても気にしないと決めれば良い。イヤな人と分かれば、わざわざ恋人を想うように四六時中その人の事を考える必要は無いですからね。

この考え方は学生の時にも役立ちました。

研究室に配属されてから博士課程を修了するまで、指導教員に一番怒られたのも、指導教員と研究関係・私事問わず一番話をしたのも私です。それは、怒られた一時間後には、謝罪と共に他の話題で話しに行っていたからです。

お陰様で、私が研究畑にいることもあり、今でも頻繁にメールや電話での相談や季節のご挨拶をする間柄でいさせてもらっています。


生きていく上で、イヤな事やイヤな人に会い苦手意識を持つことは避けられませんが、そのうちの何割かは自分で作り出してしまったモノかも知れません。

苦手だなと思ったら、苦手意識を増幅させる前に対処してみる。

これが出来れば、"渡る世間は鬼ばかり"ではないかも?

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