秋を感じ、秋に学ぶこと。

10月になりました。

蝉の鳴く声は聞こえなくなり、辺りにはトンボの飛ぶ姿があちこちに見られるように。

季節はすっかり秋。
一気に涼しくなりました。

体調崩さないように過ごしていきたい、ですね。

暑さが和らぎ、外で過ごすにも快適な季節。
子供の熱中症リスクも多少軽減(とはいえ気をつける必要ありますが)。
何より子供に付き合う親自身、しんどい暑さから解放されるだけでも良いですよね。。

そんなわけで、公園遊びにも勤しめるようになるわけですが…
あえて公園に行かずとも良し!
外を散歩するだけでも子どもにとってのメリットはたくさん。

この時期に外をぶらぶら散歩すること。
それは秋の自然を体で感じられる、とても良い機会となります。
(我が家の娘は思いのまま走り回ってしまうので、ゆっくりぶらぶら、とはいきませんが(^_^;))

というわけで今回のテーマ。
「秋を感じること」について。


夏の終わりと共に、辺りに咲く花を変化を見せ広がる、これまでと違った光景。

季節の変化により、慣れ親しんだ道でもよく見れば異なる様相を見せています。

この「今までと違う」ということを感じること。
それ自体、子どもの発達に大きく寄与していることと思います。

変わらないもののある中で、変わるものもある。
そのことを自然に、体験的に肌で感じられる、貴重な機会でもあるから。

彼岸花の鮮明な赤、コスモスの様々な彩り。
それらを視覚で感じること。

流れ込んでくる金木犀の香りを嗅覚で感じること。

落ちてる栗を恐る恐る拾ったり、ススキを手に取って遊んだり。
(なぜか子どもって、ススキだとか猫じゃらしだとか好きですよね)

どんぐり採集はもはや我が家の定番の遊びです。

秋を象徴するいくつかのものを挙げましたが…
いずれも、五感で感じられる素晴らしさがあるかな?と思っています。

これまで緑に色づいていた木々の葉っぱが紅葉し、ヒラヒラと落ちていく様を見て

「なんで、秋になると葉っぱが沢山落ちるのかなぁ」

なんて娘にきかれましたが…
私自身うまく説明できませんでした。
(大人にとっても学びの機会にもなりますよね…)

またそれらは、秋の草花だけでなく、生き物に関しても言えること。

蝉の鳴く声が聞こえなくなり、辺りにはトンボの飛ぶ姿が見られるようになりました。

耳をすませば、コオロギ、そして鈴虫の鳴く声も。

鈴虫の声など、しんしんとした静寂な夜に響きわたるものは、耳に心地良いですよね。

✳✳✳

話はそれますが、人の精神発達は「認識の発達」と「関係の発達」であると児童精神科医である滝川先生が述べています。

認識の発達。
新しい世界を、知っていくこと(理解の広がり)。

関係の発達。
新しい世界と繋がっていくこと(社会性の獲得)。

(精神発達についてはとても深い話でもあるので、また別の機会に綴りたいと思っています)

四季の変化と共に、五感で感じる新しい世界。

そこに触れることで広がる、新たな認識。

それは認識の発達を促し、そしてそれは社会との関係性を広げる良い機会ともなると思います。

秋の訪れを肌で感じつつ…
自然の中で体験的に知識を獲得し、認識の世界を広げていくこと。
そして、親子でゆっくりと時を過ごすこと。

子どもの発達を助長させると同時に、親子の絆を深めることにも繋がる。

体験的に蓄積された親子の良い思い出というのは、大人になっても覚えているものも多い。
例え覚えておらずとも、情緒的基盤として確かな土台を形成していきます。

いつもいつも全力で遊ぶのでは親も疲れてしまうので…

余裕ある時にゆったりとした時間の流れの中で、秋を感じつつ…親子で時を共にできると良いですよね。

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