「あやうく一生懸命生きるところだった」
今まではやりたいこと探しに夢中になっていた。
自分のやりたいことってなんだっけ?
自分がやってて楽しいことってなんだっけ?
自分が好きなことってなんだっけ?
自分が好きなことはこれだからこの仕事をしてみたいな、きっとこの仕事なら続けていけるだろう、もっと頑張って自分のやりたいこと探さなきゃ!
その結果、頑張ることに疲れた。
大人っていうものは必ずしもこうでないといけないという概念は僕には無いので、別に他人からどう思われようと関係ないけど、やはり仕事をしていない期間はすごーく不安な気持ちになる。
自分はいつまでこうしているんだろう。
今はまだお金に余裕はあるけどこのままだったらこの先不安だな、どうしよう。
今のままの自分じゃきっと自分を嫌いになってしまう。
早く次にやりたいことを見つけなきゃ、見つけなきゃ、見つけなきゃ!
焦りと不安に押しつぶされそうな日々が続いた。
そんな中で「あやうく一生懸命生きるところだった」という本を読んだ。
その本の中で「やりたい仕事なんて探しても見つからない」とあった。
とあった。
そっか、必死にやりたいことを探す必要なんてなかったんだ。
もうちょっと気長にやりたいことが訪れるのを待ってみよう。
もうちょっと何もしない時間を贅沢に過ごしてみよう。
僕は何もしない時間があるとすぐに何かしなきゃと焦っていた。
仕事をしていた時も、明日から連休だ、明日は休みだ、でも予定無いな、何かしなきゃ、どっかに行かなきゃもったいない!
となっていた。
この本の中にもう一つ印象に残った部分があって、「何もしないとは究極の贅沢」とあった。
今の僕にはこの文章がすごく心に響いた。
実は前にも同じようなことを行きつけの美容師さんにも言われたことがあった。
「何にもしない日があってもいいじゃない、何もしないことほど贅沢なことはないよ」と。
その言葉を今になってやっと身に染みて感じることになった。
僕はもう少しだけ何もしない贅沢を満喫しようと思う。
何もしないために必要なこともある、それは出費を減らすこと。出費を減らさないとお金がすぐに底を尽きてしまう。
そこからまず最初に行ったことはすべての生活費の洗い出しだった。
家賃、食費、通信費、税金、水道光熱費、車の維持費etc
今自分が生活するのにいくらかかっているか、いくらあればひと月暮らしていけるのか、いくら稼げば生きていけるのか。
今までも、ある程度どのくらいお金があれば暮らしていけるか考えたことはあったが、今回は細かく計算してみた。
その中でも大きかったのは車の維持費だ。
最近のガソリンの高騰もあって毎月いくらかかるのか、年間いくらかかるのかを計算してみると、年間で約30万程かかっていることが分かった。
今は仕事もしていないし、近所にはスーパーやドラッグストアなど生活に必要なものをそろえる所は十分にあるし、今は何より必要なものはネットでなんでも手に入る時代なので、車は必要ないな。自転車でよくね?という結論に至った。
思い切って10年間乗り続けてきた車という移動手段を手放した。
車を手放してから約1か月経ったけど今のところ不自由なことは特にない。
選択は間違ってはなかった。
本当にまた車が必要になれば安い中古の車をまた買えばいい。
高級車なんて必要ない、見栄を張ってもしょうがない。
豊かな心、それさえ持ってればいい。
生活水準を下げるのは大変だというが、僕には生活水準を下げることはそこまで苦ではなかったのでそこは本当に良かった。
自販機やコンビニを利用することもほぼなくなったし、自炊は元からしてるし、タバコも吸わない、お酒は飲みます、はい。
時間をお金で買うことは時間の有り余っている僕には必要ないことで、みんなの不自由が僕にとっての暇つぶしになっている。
出費している金額を見ながらここも減らせるなとか、これはなくてもいいなとか考えるのが最近の楽しみになっている。
収入と出費は=になる。
どれだけ収入が増えても、その分出費が増えるので結局収入が上がったところでお金が増えるわけではない。(収入が少なければ使うお金はないけど、収入が増えれば、その分の贅沢をしたり、高いものを買うから。)
お金持ちは、どれだけ稼ぐか?ではなく、どれだけお金を使わないかだと思う。
一番危ないのが、今まで高収入だった人が急に低収入になって、今まで贅沢してきた感覚から抜け出せなくて、すぐにお金が無くなってしまうことだと思う。
低い生活水準でも楽しく暮らせる人が本当の幸せ者だと思う。
世界には僕たちよりも貧しい暮らしをしている人がいるので日本に生まれただけでも感謝しなきゃね。
そんなこんなで、一生懸命生きることをやめた僕の最近のお話でした。
最後まで読んでくれたあなた、ありがとうございました。
何かあったらまたここに書いて報告いたします。
今の僕の仕事は、楽しく生きることです。
ではまた。
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