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思い出が作る大人。

初恋の人はどんな顔でしたか?
そう言われたときに私は同じ委員会で仲良くなって片思いしたをまみちゃんを思い出します。

初めてキスした相手は?
あやのちゃんで河川敷の橋の下で隠れてキスをしました。

男性だけかもしれないが案外こう言った思い出はスラスラと頭から出てくる。

今まであってきた人の顔全てを思い出すことはできないがドキドキした記憶や新鮮な気持の思い出は忘れられない。

逆に新鮮ではない思い出は忘れてしまう。

昨日食べた料理は思い出せないし、昨日可愛いなと思ってすれ違った女の子の顔はもう思い出せない。

初めて異性を意識したときにあった高揚感はもうすでにないし、
車の運転免許を取って初めて乗った車のスピード感に胸躍らせることもない。
初任給をもらって自分の自由を掴んだ時の気持の高ぶりも今となっては日常の一部として扱われている。

人は慣れていく生き物で忘れる生き物だ。
ただ、同時に思い出に浸る生き物でもあると思う。

それはいい思い出も悪い思い出も記憶することが出来る。

例えば誰かにいじめられた記憶を消去せず覚えていればその記憶が
自分になる。

いじめられないような生活をしようと心掛け、いじめをした相手を
一生恨む人生になる。

恋愛の良かった記憶を覚え続ければいつまでも初恋を求め続ける。

仕事の成功を忘れられない人はずっと仕事をして次の成功を信じる。

このように思い出は成功も失敗も見たいように設定される。
そして自分になって行く。

心掛けるべきは自分のフィルターが過去の経験からきて歪んでいないかそれが心地良いものなのか、居心地の悪いものなのか再度見つめ直すことだと思う。

いい思い出を自分の中心の位置にしていきたい。

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