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【海外映画の中の“日本”】レビュー

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世界よ!これが君達の憧れ、東洋の神秘、ワンダーJAPANだッ!!♪     (同要素を含む【忍者映画】レビューも相乗り)
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記事一覧

『地獄の武装都市/復讐のターミネーター』(1986)【海外映画の中の“日本”】

フレッド・オーレン・レイ監督の初期作。 『女切り裂き狂団チェーンソー・クィーン』とか 『ファントム・エンパイア』を撮る傍らで、比較的 マトモなB級アクションだったね。 鮮烈なる銀幕デビューを果たして間もない、 俺達の若きケイリー=ヒロユキ・タガワが、 長髪を振り乱して戦うぞ!! ケイリーが何十本とブチ込む鍼(はり)の拷問に、 貴様は耐えられるかな…!?フハハハハ☆ …セリフ?そんな野暮なモノは、戦士に不要だッ!(笑) 「ようもワシの顔に泥塗ってくれたな…!」 日系ヤクザ

『ピクチャーブライド』(1994)【海外映画の中の“日本”】

何人もの方がレビューしておられる様に、 まさしく “ザ・大学講義用ビデオ”。 日本人ウェルカムな現在のハワイは、 先人の過酷な苦労の上にあるのだと教えてくれる。 映画としてのエンタメ度に期待はできないけど、 個人的には、所々に萌えポイントが存在。♪ 年齢詐称に騙され、40過ぎの中年に嫁いできた 写真花嫁(ピクチャ・ブライド)、工藤夕貴。 あの叔母も大概な腹黒やな…。 “ナンバー・3-9-3-9” それが、農作業従事者として夕貴が呼ばれる名だ。 安い給料で散々こき使われる

『Stopover Tokyo』(1957)【海外映画の中の“日本”】

ロバート・ワグナー扮するエージェントが、 共産主義スパイの企む要人暗殺計画を 阻止するために、日本で奔走する。 その味付けに盛り込まれるドラマとして、 先んじて活動を開始していた同僚と ヒロインとの三角関係や、 主人公の仲間だった父を敵に殺された 日本人少女との交流などが描かれる。 いつもは怪しげな役の多い、サリー中村こと中村哲が、 今回は味方となる日本人エージェントに扮している。 ―――ごめん、サリー! 正直、いつ正体を現して裏切るのか?とヒヤヒヤしてたわ…☆(笑)

『東京の喧嘩/Rififi à Tokyo』(1963)【海外映画の中の“日本”】

日本の銀行から特大ダイヤを盗み出すため、 フランスから来た老ギャング。 彼に雇われた主人公は、仲間のエンジニアと共に ミッションをクリアする事が出来るか? さらには、彼の動向を追う、日本のヤクザが…! '63年当時の歌舞伎町や銀座など、 オリンピック直前の東京の街並みがたくさん見られる。 コレだけでも資料的価値を有する作品。 鉄道沿線では極力、電車が通過するタイミングを 狙って撮影してる。 あのラストシーンまで、とことん拘った感があるね。 ボロい昭和家屋の引き戸を、外

『あしやからの飛行』(1964)【海外映画の中の“日本”】

在日米軍の全面協力と、大映の『大魔神』スタッフが 手掛けた特撮による、リアルな映像が見どころ? …と言いたいけど、まぁイイじゃないか。♪(笑) 因みに、“あしや”は兵庫県の芦屋じゃなくて、 福岡県の芦屋基地。 台風が荒れる東シナ海で遭難した日本船乗客救助のため、 アメリカ空軍・航空救難隊の水陸両用機が現場に向かう。 その中のメンバー3人は、それぞれ戦争で受けた心の傷を 抱えており、今回のミッションを通してそれに向き合い、 乗り越えてゆく…というストーリー。 ◆スティー

『火の海』(1914)【海外映画の中の“日本”】

桜島の大正大噴火(1914年)をタイムリーに題材とした、 スペクタクルディザスターロマンスムービー!! トーマス・H・インスが製作総指揮を務め、この後夫婦となる 青木鶴子と早川雪洲をはじめ、日本人俳優を約1000人起用。 世界的ニュースとなった実際の大噴火から、 わずか2週間後に製作開始というホットな話題作。 桜島大噴火シーンの特殊効果は、とにかく圧巻!!☆ 因習に支配された野蛮な日本人の民衆から、 文明的な正義のキリスト教徒青年が、ヒロインを救い出すぞ! 襲い来る、狂

『帰ってきたMr.Boo!ニッポン勇み足』(1985)【海外映画の中の“日本”】

銀行の中でタバコ吸うのに、拳銃ブッ放して ライター代わりにする刑事、Mr.Boo!☆ え?いつの間に日本へ来た? んで、いつ帰った?? よう判らんかったぞ(笑) 氷張った池の水面下なんか、呼吸確保しても あんな時間もたんやろな、実際…。☆ 『オーメン2』とかでもあったよね。 タイトルの「勇み足」ってのが良く解らんけど、 力士タレントの荒勢が登場するからかな? 【映画レビュー】記事一覧(リンク)

『若者の国』(2014)【海外映画の中の“日本”】

♪Japan, Love in Tokyo♪50年近くを経ても、まだ『ラブ・イン・トーキョー』(1966)の 根強い影響があるのか!?スゴイね~。☆ この時期、何本かのインド映画が日本ロケに来た様で、 その中の一本になるのかな。 夜の渋谷で、インド人の若者3人が好き放題に 乱痴気かますぞ!スクランブル・GOGO! 日本名物・路上飲み!そして、GEROブチ撒き! ←←条例違反だからな!! 新宿のロボットレストラン、スゴイなぁ~。あんな所で 飲み食いなんか出来んわ(笑)

『ベスト・コップ』(1989)【海外映画の中の“日本”】

ノリユキ・パット・モリタ出演作となれば、 『ベスト~』を冠するのが掟! 『ベスト~』を冠さぬパット・モリタ作品なんか、 パットしないぜ?ぶはははは☆(笑) 舞台は、1989年当時のデトロイト。 日本から盗み出された極秘開発のトランスミッションを追って 派遣された日本の刑事フジツカ(モリタ)が、地元の刑事 トニー(ジェイ・レノ)とバディするコメディタッチなヤツ。 国際電話の向こうでは、障子が張られた和風な内装の 警視庁東京本部から、モリタの上司である本部長が カタコト日本語

『大阪殴り込み作戦』(1983)【海外映画の中の“日本”】

ヤクザの親分に、俺達のスーン=テック・オー! その配下に、俺達のマコ岩松! コチラもまさしく、最強の布陣だぜ!!♪ タイトルは、『実録外伝 大阪電撃作戦』辺りから ギッてきたヤツだろう。 「大阪」とあるが、メインの舞台は東京。 「殴り込み」というにはカチコミ要素が乏しいし、 「作戦」らしきものなど、存在しないに等しい。 おそらく多くのユーザーは、 『初体験/リッジモント・ハイ』の ジェニファー・ジェイソン・リー目当てだろう。 歌手志望のジェニファーは、ヤクザに騙され、

『Yamada: The Samurai of Ayothaya』(2010)【忍者映画】【海外映画の中の“日本”】

―――ムエタイ vs 忍者軍団!!☆ 江戸時代初期、アユタヤ王朝のシャムに渡り活躍したという 実在の人物、山田長政をモデルに描いた映画。 主演は、タイを拠点に活躍する俳優の大関正義。 日本人傭兵である山田長政は、ビルマ兵を装った日本人の 忍者軍団に襲われるが、現地のムエタイ集団に救われる。 寺院で看病を受け、僧侶からムエタイを習い、 タイ人と友情を育んでいく。 友情の証として刀を交換し、共にビルマの辺族と戦い、 最後に、宿敵の悪い日本人を倒す……という物語。 悪ボ

『ザ・クリエイター/創造者』(2023)【海外映画の中の“日本”】

「俺達の謙ちゃんが、アタマに風穴の開いたロボット? みたいなヤツを演るらしい」 それを知ってしまってからというもの… 「あの穴に、手を突っ込みたいッ!」 「手ェ突っ込んで、奥歯ガタガタいわしたいッ!!」←←←その欲望ばかりが、日に日にどんどん膨らんでいった。 …まぁハッキリ言ってしまうと、この映画では 「それが全て」だった。☆ それ以外は、どうでも良かった。 あとは記憶にすら残っていない。(笑) でも、マルコメ少女は可愛いね♪ やたら多用される謙ちゃんの日本語セリフ

『ア・ライフ・イン・ジャパン』(2013)【海外映画の中の“日本”】

「YOUは何しに日本へ?」なヤツ。 セーラームーン、相撲、忍者、ナンパ目的(?)と、 お目当ては様々だ。 前半は日本在住の経緯と、日本の良い所を好意的に語る。 後半では闇の部分に言及。 終盤でまたリスペクト、という流れ。 住みやすい、みな親切で礼儀正しく良い人、治安が良い、 仕事が丁寧とベタ褒めの一方… 対象についての知識はあるが、意見を持ったり、 議論を交わしたりはしない日本人。 …という所など、鋭く突いてきて興味深い。 サンタクロースが居ると聞いてやって来たが、

『Family Romance, LLC』(2019)【海外映画の中の“日本”】

クラキン使って色々と狂ったヤツ撮ってきた ヘルツォーク監督作品という事で、 どんなんかいな?と思ってたんだが…。 家族代行レンタルサービス会社『ファミリーロマンス』の 業務及びそれにまつわる葛藤を、 社長本人の主演で描く、モキュメンタリーっぽい何か。 色んな人を演じなきゃいけない… その辺り、ドラマの役者とは似て非なるどころか、 全く違う世界。 社長本人の起用で、果たしてどの様な効果を生み出すのか? 当然ぎこち無さは拭えないが、この辺りも 監督の狙いのひとつだと信じたい