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日本のDXについて考えたin フィンランド|DAY28

今日は2つ授業があったからお昼から夕方まで大学にいた!
1つ目の授業はGet to know Finlandっていう授業だったんだけど、そこで他の国からの留学生同士で話してたときに日本のDXについて色々考えさせられました。

自分の国とフィンランドのDXの違いについてディスカッションしよう!みたいな授業だったんだけど、「日本はどう?」って言われるとやっぱり切ない。胸を張って「ここがとても進んでるよ!」とはなかなか言えないなと思ってしまう。今日ディスカッションしたメンバーはシンガポール人、台湾人、フランス人だったから、コロナ濃厚接触者の追跡の方法の話になったときは特に引け目を感じてしまうなあと思った。

でもフィンランド人の先生も混じって話しているときに、「日本やシンガポールでは最近プログラミングを初めIT人材の育成にとても注力していて、小学校でタブレットが配られる」っていう話をしたら、先生にものすごくびっくりされた。フィンランドでは子どもが小さいときはできる限りスマホやタブレットスを見せないで本を読ませるのが普通なんだって。あと他の留学生の話を聞いて「確かにな」と思ったのが、フィンランドの学生は全然iPadとか使わないし、授業のメモも手書きで取ってる人が多くてびっくりしたっていう話。これは私もアールトで授業を受け始めて、”IT先進国”っていうフィンランドのイメージと違うな〜と思ったことの一つだった。

それで思ったのが、IT関連の学習機械や機器が身近にある環境が整っているという意味では日本は遅れていないんじゃないか、っていうこと。じゃあなんでここまで日本はDXが進まないのか?と考えてみると、結局は人・組織の問題何じゃないかなあと思った。というのも、フィンランドは企業でも政府でも、何か新しいテクノロジーやアイデアを思いついたら「まずはやってみよう!」の精神がものすごく強い。例えばモビリティで言えば、ヘルシンキ市は「ヘルシンキの市内を新しいモビリティの実験場として活用する」と公言するほどに新しいテクノロジーを実際に運用することに意欲的で、私がさんざん称賛している電動スクーターがこれだけ普及しているのもその成果の一つだと思う。それと比べると、日本はコストの負担とか、何か問題が起きた時の責任の所在とかの議論を何度も重ねて、でも結局結論が出なくて、だったらやめときましょう、と頓挫するというか。もちろん私は企業や政府の中で実際に働いたことはないから分からないけど、DXの失敗がメディアで相当叩かれたり、それを巡ってDX自体というより組織内部の抗争の話が取り上げられたり、っていう状況を思い返すと、日本に足りないのは組織の決断力・機動力なんじゃないかなあという気がした。
もちろんこれは必ずしもフィンランドが良い、という話ではなくて、リスクマネジメントという意味では慎重な議論が必要なことはもちろんだと思う。でもやっぱりやってみないと分からないことはたくさんあると思うから、日本はもう少しリスクを恐れずチャレンジする方針に進んでも良いんじゃないかなと思った。

これまで授業以外のイベントが盛りだくさんでなかなか授業について書けなかったから、今日は珍しく考えたことを少し詳しく書いてみました。
明日はZoomでゼミ!発表担当者なので頑張ります!
Moi!

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