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自然に還れば楽に生きていける

風の時代に入ったといわれ、もう数年が立つ。

風の時代の特徴は、「感性を活かしていくこと」、なのだと思う。

風の時代の前の地の時代は、いわば地上にインフラを造る時代だった。

どのようにすればインフラを整備ができるかを考えて、それを行動に変える時代だった。

多くの人が、同じような環境で生きていけるようになるのが地の時代の特徴だったといってもいいかもしれない。

地上に同じような文化を創るには、誰もが同じような考えを持つ必要があったのだ。

それぞれが独自の感性を養うことより、誰もが似たような考えを持つことの方が重要だった。

そういった意味では、地の時代の目的は十分達成されたといってもいいだろう。

だから、もうこれ以上、地を削り、そこに新しい何かを創り出す必要はないといっていい。

もう土台は完成している。

そして迎えた風の時代。

人類として、新しいフェーズに突入した。

風の時代は、風を読む力が必要になってくる。

これからは、自分にあった風を読み、生まれ持った感性を活かして自分らしく生きていく。

左脳優位から右脳優位へと変化していく。

近年、瞑想やマインドフルネスが注目され、精神という目には見せな物事に多くの人が興味を持つようになったのは自然の流れといっていいだろう。

感性は右脳が得意とするジャンルであり、右脳は抽象的・直観的に方向性を提示する。

瞑想やマインドフルネスは右脳を活性化させるし、精神の世界はロジックを超えた自分の内側からの啓示の世界だ。

そんな右脳の感性の世界がこれからは主流となる。

人の身体は、いってみれば全体がアンテナでもある。

身体全体が常にその場所場所での情報を捉えている。

そういった身体のアンテナ性を有効に活用できるようになると、人は風を読んで生きていけるようになるだろう。

風を読めるようになるのには、身体全体で風を感じなければならない。

身体性を感性に変えて生きていく。

インフラ整備をしていた地の時代は身体を道具として使っていた。

情報をたくさん詰め込み、手足を使って何かをビルドをしていた時代だった。

自分を道具のように扱うことで、生活水準を上げるという作業をしていた。

しかし、もう生活水準を上げる必要はないだろう。

むしろ、これまで築き上げてきた土台を元に、五感をフル活用して自分にあった風を読み自分を楽しませる時代となる。

右へ倣えの時代から、自分という個性を楽しむ時代になっていく。

一人ひとりが身体全体で受け取った情報を形にして、表現に変えていくことで自分を楽しむ時代になる。

風を読んで生活できるようにするには、まず身体自身が本来持っている機能を鋭敏にしていく必要があるだろう。

風を読めるようになるには、実際に自然の中に身を置くのが最善の方法となる。

自然の中に身を置けば、人の五感は研ぎ澄まされていくのは自然のこと。

人の摂理から離れて自然の摂理の中に身を置けば、人は自然の摂理を吸収できるようになる。

人に対峙するのではなく、自然に対峙するようになれば風を読めるようになる。

地の時代と呼ばれた近年の200年間は、自然よりも人と向き合って生きていた時代だった。

人の気持ちを読むことを中心に生きていた。

だから、息苦しさを感じるようになって、生きるのが苦しくなっていたのかもしれない。

しかし、対峙する相手を自然に戻せば、人はのびのびと生きていけるようになる。

自然の中に身を置いて内なる声に耳を傾け、その土地土地の風を肌で感じていけば、左脳優位を右脳優位に変換させることができるようになるだろう。

我々は、この地球で生きているということを、すっかり忘れてしまったのかもしれない。

我々は、人という社会の中で生きていると勘違いしてしまっている。

我々が暮らしているのは、地球であり地球が生み出す自然の中でのこと。

地球で暮らすのならば、まずは自然を知らなければならない。

忘却してしまった自然の理を、再び取り戻さなければならない。

地球が織りなす自然とともに生きるのが人の本来の姿。

我々も地球由来の生き物であるから、自然の中に身を置けばやがて五感が奮い立っていくことだろう。

そうやって、自分の身体をアンテナにして風を読むように生きていけるようになれば、あとは自然に身を委ねて生きていけるようになる。

我々は、いささか自然から離れすぎた。

だから、これからは自然の方に我々から歩み寄っていかなければならない。

自然に歩み寄って生きていけば、自ずと感性が鋭敏になり、やがて地球と共振するようになるだろう。

地球と共振するということは、宇宙と共振することでもある。

宇宙と共振できれば、あとは自分を楽しんでいけばいいようになる。

この宇宙の法則を、自然に使いこなして生きていけるようになっていく。

そうすれば、何一つ無理をすることなく生きていけるようになる。

自分がすべきことを楽しんで生きていけばいいようになることだろう。

地の時代は、感性を閉ざす時代だったのかもしれない。

けれど、風の時代は自分が生まれ持った感性を楽しむ時代になる。

そうなるためにも、まずは身体という受信器をフルに使って風を読めるようになること。

意図して自然に身を置けば、やがて持って生まれた感性が活性化され、声なき声を聴きとれるようになるだろう。

我々の自然由来の身体をフルに使って生きていけるようになれば、自由に楽しく楽に生きていけるようになるはずなのだ。

風を読めるようになれば、風に乗って生きていけるようになる。


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アキタロウ
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