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SATOSHI
2022年6月29日 17:18
ニキータ・ミハルコフ、といえば現代ロシア映画界の巨匠と目される映画監督である。1945年生まれで、現在76歳。ソ連時代から国際的に高い評価を得て、次々と注目作を撮り続けた。代表作である『太陽に灼かれて』(1994)は、カンヌ映画祭の審査員グランプリに輝き、アカデミー賞の外国語映画賞も獲得している。私が唯一観たのは、学生時代に日本で公開された『機械じかけのピアノのための未完成の戯曲』(19
2022年6月7日 17:30
その男は、定年退職後しばらくすると、また仕事をしたいと思うようになった。「毎日毎日、家事と読書と散歩では味気ない。ささやかでも、なにかしら社会との「つながり」が欲しい」。どうやらそんな風に考えたらしい。「せっかく仕事をするなら、自分ならではの能力を生かせる仕事が望ましい」。しかし、男にはとりたてて自慢できるような特殊技能も専門性も資格もなかった。そんな彼が以前から興味をもっていたのが「校正