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雨の日でも使える和紙のバッグ?!

みなさん、こんにちは。千年続く和紙の産地、山梨県市川三郷町にある和紙メーカー大直のブランドSIWAを担当している一瀬です。
本日は和紙についての私の少ない知識と、われわれの摩訶不思議な和紙のバッグについてのお話です。

『そもそも和紙って、なぁに?』 
和紙というと皆さんはどんなイメージをお持ちでしょうか?
日本の伝統産業?自然素材からできた紙?昔ながらの素材?

和紙の定義は地域などによって様々ですが、私のしっくりくる定義は
『日本の和紙漉きの技術を使っていること』が=和紙の定義だと考えています。

では、「日本の和紙漉きの技術」って何でしょうか?
それも地域によって言われは様々なのですが、いわゆる楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)というの3大原料を使って漉いた紙を和紙と言うことが多く、それに加え『トロロアオイ』を使って紙を漉く技術こそが「日本の和紙の技術である」と私は聞いてきました。トロロアオイというのはイモ科の粘性のある植物で、叩くことで粘り気のある素材を採取できます。その粘り気のあるトロロアオイを紙の原料と水に混ぜることで、水の中で原料が沈むのも和らげ、均等に繊維を浮遊させることで薄く美しく強度のある紙を漉くことができるのです。それこそが和紙の技術であると思います。

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『和紙と暮らし』

トロロアオイを混ぜて均一に漉かれた和紙は光に透かしても非常に美しく繊細で植物の長い繊維を原料にすることで繊維が複雑に絡み、強度がでます。繊維をたくさん使い厚くすることで強度を上げることもできます。

現代では100%植物原料で漉かれた和紙は高価になり、貴重な素材となりました。暮らしも変わり、和紙の用途は限られ、現代では日本画のキャンバスや美術品の修復、照明器具、美術作品など様々な限られた用途に使われています。昔は日本のほとんどの家にあったと言っていいほど障子が建具として使われ、日々の明かり取りや間仕切りにと重宝されて日常に和紙がありました。和紙の特性でもある通気性や湿気を吸うことからも日本の気候風土に非常に向いた素材でした。書くことにも全て和紙が使われ、なくてなならない素材でありました。

現代では、非常に手間暇をかけて作られた和紙はあまり多くの人の手に渡ることがなくなってしまいました。そんな中で貴重な和紙だけでなく、和紙自体をもっと世の中に広めたい。多くの人に使ってもらいたい。という願いのもと作られた和紙があります。

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『現代に求められる和紙とは?』

我々の会社、株式会社大直は1000年の歴史ある和紙の産地、山梨県市川三郷町に社を構える和紙メーカーです。障子紙の産地として製造、企画販売を行なっています。障子紙自体は少しずつ使われ方に変化が出ており、全ての家屋では使われることはなくなり、飲食店や旅館を中心になり新しいマンションなどでも一部を和室を取り入れる物件も増え、少しずつ新しい現代の暮らしでも利用されています。

そんな中で要望が多いのは、強度のある障子紙。とくに商業施設で使用されるものは、できるだけ破れないものを希望されます。見た目は和紙、手触りも和紙、でもお子さんがプスっとしても破れない。そんな障子紙です。

『naoronって和紙なの?』        

そこで開発されたのが、水に濡れても破れない強度のある障子紙「naoron」です。通常の障子紙(弊社通常販売品)の5倍の強度を持ち、水に濡れても破れることはありません。その技術は昔ながらの和紙漉きの技術と現代の技術を掛け合わせて作ることで、良い所取りの素材となりました。和紙漉きの技術を生かしながら原料に化学繊維を使用することで強度をつけ、薄くても破れない、紙ならではの軽さを生かしつつ、今求められる素材となりました。そんな新しい素材ではありますが、私たちにとっては、naoronも日本の技術から生まれた現代の和紙であると考えています。

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『障子紙だけでなく、もっと日常で使ってほしい』 
障子紙のナオロンを販売し、お客様の希望に答えることができたものの、もっと昔のように和紙を日常に置いておくことはできないのだろうか?と考えました。そこで生まれたのが2008年に誕生した「SIWA|紙和」というブランドです。工業デザイナーの深澤直人さんとタッグを組み、「日常で使える和紙製品」をテーマに様々な製品を作っています。ブランドの誕生ストーリーはぜひこちらをお読みください。

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『naoronで作られたバッグは雨でも使えます』            障子紙のnaoronを素材として作られたSIWAのバッグ達は驚くほど軽く、水にも強いので雨の日でも使うことができます。水にも強いので汚れたら洗うこともできます。(手洗いの動画はこちら)和紙ならではの風合いがあり、使うごとに味が出てきますので経年変化を楽しみながら愛着のあるアイテムになっていきます。現代の暮らしの中であたらしく生まれたSIWAブランドの製品は、日本人が暮らしの中で道具として使ってきた和紙をもう一度傍に置いておくことのできるものです。どこか懐かしく、ほっとする手触りの和紙は毎日一緒にいることで気持ちも和らぐ、そんな製品を、これからもたくさん生み出していきたいと考えています。

これからも和紙を使ってみたい!という方はぜひいいね!(ハートマーク)を押してください^^

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千年続く和紙の産地、山梨県市川三郷町にある和紙メーカー大直と工業デザイナー深澤直人さんと一緒に作った毎日使える和紙製品ブランドSIWAの公式noteページです。 https://siwa.jp https://www.instagram.com/siwacollection/
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