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#123 宮沢賢治と大谷翔平(12)

(続き)

以前、知人と「宮沢賢治と大谷翔平が似ているような気がする」と話したことをきっかけに、漠然と二人について考えてみたことを、メモ書きのようなものとして、今回の原稿に書きました。
今回の内容は、明確な根拠があるわけでもなく、単なる賢治と大谷のファンが妄想した、都市伝説的な余談として、ご理解いただければと思います。

日本で大谷翔平が大きな話題となることは、彼の活躍から考えると当然のことのように思えますが、アメリカにおいても、1000億円とも言われる、アメリカスポーツ史上、破格の契約が結ばれたことは、大谷がアメリカに最大限認められた証拠であるようにも思われます。

もしかすると、大谷の行動の根底にあるエマーソン的な要素が、アメリカ人、特にアメリカの成功者達に共感を与え、大谷が日本人へ夢を与えているのと同様、アメリカ人達へも、夢を与えているようにも見えます。

冒頭に触れた通り、

「巨万の富を得る秘訣は、富に興味を持たないことだ」

という、使い古された日本の昔話のフォーマットが、資本の果てしない拡大に狂奔するアメリカ社会にも共通するという事実に、不思議な感覚も覚えるのです。

一方で、宮沢賢治自身にも、エマーソン的な要素も垣間見られ、そもそも、そのエマーソン自身にも、賢治が深く信仰した法華経からの影響の可能性が見られるということも、偶然なのか、必然なのか、興味深く感じられます。

(続く)

2024(令和6)年2月15日(木)

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