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産後すぐ働く女性の出産病院選び

この記事は、産後すぐから働く、働きたい女性を対象に、出産病院選びのポイントをまとめたものである。

病院選びのポイント

ポイントは以下の4つだ。

①無痛分娩に対応していること
②家から近いこと
③母子別室を基本にしていること
④個室

以上。これ以外にない。

①無痛分娩に対応していること

無痛分娩は自然分娩と比べて圧倒的に回復が早い。無痛分娩であれば、産後直後からスマホでの仕事を行うことが可能である。産後働く女性にとって無痛分娩はマストになるだろう。

ちなみに、無痛分娩に似た名前の和痛分娩というのもあるが、無痛分娩は硬膜外麻酔、和痛分娩は筋肉注射なので、全くの別ものだ。ミュウツー(超最強)とポッポ(ザコ)くらい違う。無痛分娩がミュウツーだ。


②家から近いこと

妊娠がわかったら、そこから妊婦検診に通うことになる。妊婦検診は赤ちゃんや母体に問題がないことを確認するための検診で、

・妊娠初期から妊娠23週までは4週間に1回
・妊娠24週から妊娠35週までは2週間に1回
・妊娠36週から出産までは週1回

の受診が必要になる。つまり、出産まで合計14~16回病院に行かないといけないことになる。このうち最初の4回くらい(妊娠12~13週頃まで)は近くの産婦人科で検診を受けて、その後は出産する病院で入院の予約を取り、検診を受けることになる。

基本、妊婦検診は混んでいる。私は毎回3時間くらい待たされた。「13:15」のように15分刻みで予約してあるのだが、3時間待つんだったらいったい何のための予約なのかは疑問に思った。予約時間の時間通りに行って受付を済ませる際、「どのくらい待つのか」を聞くと「2時間以上はかかる」のようにざっくりと教えてくれるので、私は一度家に帰って仕事をしたり読書をしたりして家で過ごし、2時間経ったらまた病院に戻る、といった形にしていた。これも近いからこそできることである。

ちなみに、2時間待ったのだからすぐ診てもらえるかといえば、そこからまた1時間以上待つこともよくある。その時は諦めてスマホで仕事をしていた。こんなに待つなら時間のロスが多すぎるから、もっと効率的に時間を使える別の病院にしようかと他の病院のクチコミも見たが、どこも3時間待つのは当たり前のようだったので諦めた。

妊娠中どんどんお腹は大きくなるので移動するのも億劫だし、待合室で長時間座ってるのもしんどくなる。また、近場の病院で出産すれば、入院中に何かが必要になった際には、ベッドからAmazonでポチって、自宅に届いたものを夫に持って来てもらうことも可能だ。家からの近さはかなり重要といえる。


③母子別室を基本にしていること

産後、

・赤ちゃんと同じ部屋で一日中過ごすのが母子同室

・赤ちゃんは新生児室で預かってもらい、母親は自室で過ごすのが母子別室 である。

母子別室であっても、母乳育児を希望している方であれば、看護師さんが授乳のタイミングで赤ちゃんを連れてきてくれたり、自分が一緒にいたい時は赤ちゃんと一緒に過ごすことももちろんできる。

基本的に、母子別室の病院で「やっぱりかわいい我が子と一緒にいたいから」母子同室にすることは可能だが、母子同室の病院で「やっぱり疲れたからずっと預かってほしい」と母子別室にすることはかなり難しい。

生まれたての赤ちゃんはほぼ24時間泣いて過ごしているので、基本的にうるさい。産後は無痛分娩であってもかなり疲れているので、睡眠をしっかり取らないと疲れが取れない。母子別室を基本にしている病院を選ぶことを強くお勧めする。

母子同室の病院は赤ちゃんファーストの考えが強く、母親は休んでいる場合ではない、育児が第一、母乳が絶対、育児に慣れておかないと退院後は一人ですよというスパルタの考え方が多い。キャリア女性とは根本的に考え方が合わない可能性が非常に高い。産後の疲れが取れないと仕事復帰は大幅に遅れるし、疲れていると赤ちゃんがかわいいと思える余裕もない。


④個室であること

大部屋だと他の方の赤ちゃんが泣いていてもうるさくて眠れず、疲れが取れないし、当然仕事にもならないので、個室もマストになる。


以上の4点である。

その他のどうでもいい項目

一般的に重視されるらしい他の項目は例えば以下のようなものがあるが、私はどうでもいいと思った。

・入院中の食事:5日くらい美味しいものを食べなくても死なない。出されたものが気に入らなければ自分で院内のコンビニに買いに行くとか、夫に差し入れしてもらうなども可能である。

・女医さんがいる:産科の男性医師は毎日陰部を見慣れているだろうから別に何も思わない。むしろ、男性医師の方がいい時もある。例えば、出産の際に赤ちゃんが出てきやすいように男性医師の方が渾身の力を込めて入口(つまりは陰部)を左右に引っ張って広げてくれたのだが、女性の医師や女性の看護師さんが引っ張った時とは比べ物にならないくらい、男性の力で引っ張ってもらった方が広がる。

・出産の立ち合いが可能か:私自身は出産のときコロナ禍だったので立ち合いの選択肢自体がなかったが、コロナと関係なく、出産の際は我を失っているので、私はそのような姿を夫に見せたくないと元々思っていた。

・産後のヨガがついている:産後働く女性にはそんな暇はないと思うし、そもそも会陰切開の傷が痛くてヨガなんてとてもできない。

・産後のマッサージがついている:マッサージを受けたければ、退院後に自分で予約して都合の良い時に行けば良いと思う。病院でする必要はない。

なお、無痛分娩に対応している病院は産婦人科医の他に麻酔科医が必要になるため、ほとんどの場合、総合病院になると思う。料金は病院によるが、無痛分娩は自然分娩よりも+8万程度で、個室は1日3万程度(5日間で15万程度)になる。

出産費用

総合病院で無痛分娩で個室入院だと費用的にはおそらく一番高い部類になると思う。私の場合は出産育児一時金の42万円を引いて、自己負担の金額は約58万円だった。


出産病院はいつ予約すればいいのか

病院の予約は早ければ早いほど良い、という情報をよく見たが、総合病院で無痛分娩で全室個室の病院は費用が高く、一般的には不人気のため、予約が混むことはあまりないようだ。念のため、早めに予約した方が良いと思うが、私は5回目の検診と同時に予約して十分間に合った。


以上、産後すぐから働く女性を対象に、出産病院選びのポイントをまとめた。


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