読書。社会学とか。

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今後の更新予定。

ここから春までがやや多忙なので、今後の更新予定を書いていく。
 資料なしで記事を量産していてもあまり意味がなさそうなので、更新間隔を空けつつもう少し考えられた内容のものを投下したい。

 ① 西阪仰『相互行為分析という視点』(読書会準備)
  全章の内容をまとめ、適宜コメントを加える。

 ② 中央公論社『世界の歴史①』(読書会準備)
  内容に関連する文献などを読み、何かあったら適宜記事にしてい

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西阪仰『相互行為分析という視点 文化と心の社会学的記述』1章 (まとめ)

1章 相互行為分析という方法

 社会成員自身にとっての社会秩序に近づくための方法として本書が提案するのが、「(相互行為を隠れた条件・根拠などから) 説明すること」の放棄である (:34)。本書は徹底して「ある相互行為の秩序が、相互行為の具体的進行のなかで、またその具体的進行をとおして、その時々の相互行為上の偶然的条件に依存しながら、いかに組織されているのか」の記述を行う (:35)。

 

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西阪仰『相互行為分析という視点 文化と心の社会学的記述』序章 (まとめ)

序章 社会という領域

◎ 1節 相互知識のパラドックス

 社会が成立するためには、「互いの存在を知りあっていること」、そして (競争や協力にあたっては)「同じコノもの、アノものを見ていること」を必要とする。しかし、いくつかの例に従って検討を行うと、この条件が成立するためには社会の成員が無限の「相互知識」を持つ必要があることとなってしまう。

〇 親しみとして軽蔑の言葉を送るという儀礼について。

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ルーマン「社会学的パースペクティブから見た規範」(1969=2015) まとめ

この論文を要約するのは二回目 (一回目はここに)。今回はより平易な形でまとめた。コメントも平易にしてある。なお、本記事の内容はある読書会において報告したものを元にしており、コメントなどもその読書会のメンバーを意識して書かれている。そのため、その場の文脈を共有していない人には読みにくいものとなってしまっているかもしれない。その点は注意。

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 予期についての初期ルーマンの議論は有

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小宮友根『実践の中のジェンダー 法システムの社会学的記述』(2011) 第6章 被害者の意思を認定する

〇 概要
 我々の行為・アイデンティティには無数の記述可能性がある。したがって、行為やアイデンティティを書くということは、一つの「意味」を選択することである (:217)。判決文を書くという行為も、正当な判決を下すという目的のための記述の選択を意味するのであり、まさにそうした選択があるからこそ、それは正当な判決文として理解可能となるのである (:219)。そして、こうした記述の正当性にはサックスが

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小宮友根『実践の中のジェンダー 法システムの社会学的記述』(2011) 第4章 法的推論と常識的知識

〇 概要
 基本的に法現象研究は、「法的なもの」と「そうではないもの (社会)」を分けて両者の関係を考えてきた。それに対して、法解釈と常識的推論の不可分な関係を明らかにするのが本章の目的である。
 まず、法的活動には「正当化」の試みが不可欠である (:156)。そして、正当化の試みにおいては、当該システム内で受け入れられる「よい理由」以外は行為の理由として意味をなさない (たとえ他の理由で説明が可

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小宮友根『実践の中のジェンダー 法システムの社会学的記述』(2011) 第2章 社会システムの経験的記述

以下、何記事かにわたって、『実践の中のジェンダー』のまとめとコメントを公開します……。が、なかなかに難しい内容であり、全然読み解けていない感がすごいです。あと、この記事のコメントで出てくるルーマンの話は、ちゃんと確認せずにイメージで書いています。あまり参考にしないでください。

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〇 概要

 社会学は「行為」を記述するにあたって、主観的な意味を理解しなければ行為の記述を行うことがで

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ルーマン「社会学的パースペクティブから見た規範」(1969) 1節まとめ

現在の周知の見解では、社会学と法学は存在[~であること]と当為[~すべきこと]の差異に従って分離されている。しかし、人間の行為を対象とするあらゆる科学は、存在および当為を主題とせざるをえない[:21]。もちろん、[存在と当為を扱うからといって]自然法の復興という方向からその根拠づけを行ってはならない。求められるのは「自然法における《自然》だったものを別のものにうまく置き換え」ることであり、「『人間

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マートン『社会理論と社会構造』序章・1章

序論 (p.p.1-14)

 本書に収録された諸論文は、「理論と調査の統合」、「理論と方法の系統的整理」という関心に沿って蒐集されたものである (:1)。
 まず、理論について語る前にマートンが注意を向けさせるのが「中範囲の理論」ともいうべきものである (:3)。これは「日々繰返される調査などで豊富に展開されている、小さな作業仮説」と「社会行動の、非常に多くの劃一性をできれば導出するような主要な

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本の自炊環境を整えることを全力でおススメする記事。自炊はいいぞ!

〈目次〉
 0. いま、猛烈に、人に自炊をおススメしたい!
 1. 最初に確認!自炊は誰に向いているのか。
 2. 技術に驚き!紙と同じように書けるんです。
 3. ただし、健康被害もある。
 4. で、何を揃えたらよいのか。
 5. とにかく、自炊はいいぞ。

0. いま、猛烈に、人に自炊をおススメしたい!

 夏に、自宅の本を電子書籍化する環境 (いわゆる自炊環境) を整えた。

 ドキュメン

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