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番外:戦争広告代理店

ロシア・ウクライナ間の戦争において、マスメディアが報道するニュースがどこまでが真実でどこまでがフェイクなのかがわからない状況が続いているように感じます。

当初は一方的に攻め込まれていたウクライナに同情する人がほとんどでしたが、時間の経過とともに実際に現場で起きていることが何か?ということがぼやけてきていると感じているのは私だけではないかもしれません。

インターネットの発展により、SNSを通じて情報の発信が以前より簡単にできるようになった現代。その情報の真偽を確かめずに鵜呑みにせざるを得ないほど情報があふれています。

特に戦争行為においてはPRが非常に重要であることは国家戦略上、自明であります。

メディア、世論、政府を情報で動かした事例として挙げられるのが、

ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争です。

詳細は省きますが、軍事的に劣勢だったボスニア政府がアメリカの民間PR戦略会社と契約、様々なPRを繰り出して敵国ユーゴスラビアに結果として勝利するものです。

目的を達成するための一つの手段が情報戦であることを世界に知らしめた紛争です。

現場の事実と報道の事実は必ずしも一致しないということがよくわかる紛争です。

そのことは高木徹氏の著書
ドキュメント戦争広告代理店~情報操作とボスニア紛争(講談社文庫)
に描かれています。


皆様も歴史は繰り返すという教訓のもと、今のウクライナの状況について新たな視点を持ってみてはいかがでしょうか。

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