『古事記』でおなじみのワニザメに皮をはがれ泣いていたところをオオクニヌシノミコトに助けられた因幡の白兎。
その後、どのようないきさつで白兎神社に祀られる神となったのかをコメディタ…
- 運営しているクリエイター
#出雲国風土記
因幡の白兎、神となり社に鎮座するまでの物語 2 白兎神、オオクニヌシノミコトに再会しさらに旅が続く話
赤猪さんと別れた後、まもなく出雲のオオクニヌシノミコト(大国主命)のお住まいへ着きました。
生者の世界である中つ国をまとめつつあるお方のお屋敷は、たいそう立派でございます。
門の側にいた使用人らしき老人がわたくしに気づきました。
「何かご用でしょうか?」
「わたくしは、シロナガミミノミコトと申します。以前、オオクニヌシノミコトに因幡でお助けいただいた白ウサギでございます。今日は神になったご
因幡の白兎、神となり社に鎮座するまでの物語 3 根の国にてスサノオノミコトと対面しオオモノヌシノカミへ遣いを頼まれた話
ヤツカミズオミツヌノミコトとお別れしてから歩き続け、まもなく教えられた洞窟に着きました。
ためらうことなく中へ入り、右側へ進み下りました。
やがて桃の香りがしてきました。
どうやら黄泉比良坂に着いたようです。
下り坂の途中で、とてつもなく大きな岩が道の半分以上を塞いでいます。
「これが噂に聞いた、イザナギノミコトが脱出途中で塞いだ千引きの岩なのか」
亡くなった妻のイザナミノミコトを追っ