DVやモラハラ受けてても案外気付かない?
今朝の朝日新聞で、
モラハラ夫に関する記事があった。
出産の帝王切開後で、
体に痛みが残るため、休んでいた妻に対し、
「家にいるのになんで家事をやってないんだ」
「ご飯もろくに作れないのか」
と、夫は責め立てる。
また、10年前の比較的涼しかった夏の夜、
部屋のクーラーをつけていなかった事で、
仕事から帰ってきた夫は憤慨。そして妻に、
「俺みたいにスーツと鞄と靴を履いて10分くらい駅と家を行き来してみろ」
と言った。妻は言われたとおりに行動したという。
身体的なダメージは受けていなかったものの、
心理的なダメージは相当なものだったと思う。
明らかに、夫の言動は妻を見下し、存在を否定しているひどい言葉であるにも関わらず、
妻は全て自分が悪い、自分が原因だと思っていたらしい。
この記事を読むまで、私はもし自分が夫にDVやモラルハラスメントをされたら、絶対にすぐ気づいて、キレ返すなり、訴えるなり、逃げるなりすると考えていた。
しかし、この記事を読んで、
いざDVやモラハラを受ける当事者になると、
それらを受けている事に案外気付けないものなのかもしれないと感じた。
人は大抵、自分の価値観を基準として、
周りの物事や人の事を捉えると思う。
だから家庭を持つと、自身の家庭、家族の慣習や雰囲気を基準であり、普通であるとして、物事を考える事が多いと思う。
すなわち、夫からDVやモラハラを受けるという事を普通である→自分が悪いと錯覚してしまうがために、これはDVやモラハラではない、とDVやモラハラに気付けないのではないだろうか。
そのため、DVやモラハラを受けていると気付けない人が多くいる中で、どれだけ早く、周りが異変や異常に気づいてあげられるかが大事だと思った。
家庭の中にずっといるからこそ、
自分の家庭、家族が普通、基準だと思ってしまうからこそ、周りがいち早く察知して、手を差し伸べなければならないと思った。
参考
2023年3月7日 朝日新聞朝刊
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